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折れた竜骨(下) の商品レビュー

4.2

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    21

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2015/10/20

剣と魔法の中世イギリスを舞台にミステリが繰り広げられる、贅沢な作品。当時の風俗や、ほこりっぽく物騒な雰囲気が物語の中にしっかり描かれ、主人公アミーナと一緒にソロン諸島を歩いているよう。景色が目に浮かびました。 ファンタジーの要素があると、なんでもありになってミステリにならないので...

剣と魔法の中世イギリスを舞台にミステリが繰り広げられる、贅沢な作品。当時の風俗や、ほこりっぽく物騒な雰囲気が物語の中にしっかり描かれ、主人公アミーナと一緒にソロン諸島を歩いているよう。景色が目に浮かびました。 ファンタジーの要素があると、なんでもありになってミステリにならないのでは?と不思議でしたが、かえって提示されているルールがわかりやすくなって面白いです。シリーズでこれからも続けてほしいなぁと思ってしまいます。

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2018/02/17

 「理性と論理は魔術をも打ち破る」ーー  剣と魔法の世界、ソロン諸島で起きた惨劇。異国の騎士とその従士、領主の娘が暗殺者を追うなか、伝説の呪われし民族が襲来する・・・。ファンタジー要素をふんだんに取り込んでいるが、探偵役が手掛かりを集めていく謎解き要素も同時進行する。この塩梅が実...

 「理性と論理は魔術をも打ち破る」ーー  剣と魔法の世界、ソロン諸島で起きた惨劇。異国の騎士とその従士、領主の娘が暗殺者を追うなか、伝説の呪われし民族が襲来する・・・。ファンタジー要素をふんだんに取り込んでいるが、探偵役が手掛かりを集めていく謎解き要素も同時進行する。この塩梅が実にうまく、どちらも存分に楽しめる。  どのように事件を決着させるかが焦点の1つだったが、予想だにしない結末に、読み終わるのが惜しいとさえ思えた。是非とも映像化してほしい名作。

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2015/08/18

ソロン島の領主を殺害した暗殺騎士の走狗の正体がいよいよ判明する。 最後の仕掛けもなかなかよく出来ており、確かにミステリーではある。 このようなミステリーは、著者のあとがきによると「特殊設定ミステリー」とよばれているそうだ。 しかも「ハイ・ファンタジー」という分類にも属しているとい...

ソロン島の領主を殺害した暗殺騎士の走狗の正体がいよいよ判明する。 最後の仕掛けもなかなかよく出来ており、確かにミステリーではある。 このようなミステリーは、著者のあとがきによると「特殊設定ミステリー」とよばれているそうだ。 しかも「ハイ・ファンタジー」という分類にも属しているというから、そんな言葉を聞くとなにやら意味不明のSFかと思えてしまうが、読んで納得のミステリーであった。

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2015/07/21

そして走狗は確定する。人々はそれぞれの道に船出する。「呪われたデーン人」に関する私の疑問は解けないまま。

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2015/07/10

自然の要塞であったはずの島で、偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。“走狗”候補の八人の容疑者、沈められた封印の鐘、塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことがで...

自然の要塞であったはずの島で、偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。“走狗”候補の八人の容疑者、沈められた封印の鐘、塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?第64回日本推理作家協会賞を受賞した、瞠目の本格推理巨編。

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2015/06/15

終盤まで読み進めると、突如ファンタジーから本格ミステリーへと変貌を遂げる。 このような構成の小説は初めて読んだので、それだけでも意気込みに対して高評価をつけるところですが、いずれにおいても高いレベルに仕上げた見事さに脱帽です。

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2015/05/02

ファンタジーにミステリーを組み込ませる新しい感じが面白かった。 意外と犯人は簡単に読める気がするけど。。。 でも最終的な解決法が中世ヨーロッパって感じがあって。

Posted byブクログ

2017/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハール・エンマの正体が明かされるシーンはとても興奮したし、実際そこまでは最高の出来だったと思う。そのあとのファルクが走狗=エドリックだったまでもまぁ良い。ただ、それがやっぱりファルクでエドリックに操られてましたとなったところの理由付けが伏線を張っているとは言え、個人的には後付けに感じてしまったのが唯一悔やまれてならない。

Posted byブクログ

2015/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もう少しボリュームが欲しいと思わせてくれる程面白い。 歴史小説&ファンタジー小説好きにはたまらない作品。 米澤作品には珍しい血沸き肉踊るシーンがあるが、そこは米澤作品、単なる英雄譚にはならないとこに満足。 いつもの苦みのあるラストに大満足。 謎を残したままなのでシリーズの続きに期待。

Posted byブクログ

2015/03/14

魔法ありきの世界でミステリーなんて、無茶だとは思ったけど、おもしろかった。バトルシーンもなかなか。 ファルクとニコラの前日譚が読みたいな。

Posted byブクログ