残月 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みをつくし料理帖第8作目。 前回で大切なものを失った澪、今回は再出発の回。もう本当に、ようやく佐兵衛が芳に会いに来てくれました。ふきちゃんの成長もとてもうれしく、温かい。 又次を偲んで作った かのひとの面影膳 若旦那さんおかえりなさい 慰めの海苔巻 野江の簪、登龍楼との賭け 麗し鼈甲珠 芳の縁談 心ゆるす葛湯
Posted by
小松原との別れ、又次の死。。。 前作までは苦難に苦難が重なる状況だったが、少しずつ希望の光らしきものが見えてくる今作。 どんな状況にあっても、澪は常に料理に真摯に向き合う。その気持ちは変わらない。高野豆腐に苦戦させられる澪。単純な食材ほど工夫が難しいことにあらためて気づかされる。...
小松原との別れ、又次の死。。。 前作までは苦難に苦難が重なる状況だったが、少しずつ希望の光らしきものが見えてくる今作。 どんな状況にあっても、澪は常に料理に真摯に向き合う。その気持ちは変わらない。高野豆腐に苦戦させられる澪。単純な食材ほど工夫が難しいことにあらためて気づかされる。 どん底を経験し、まさしく強くなっていく過程にいる澪と「つる家」。今後に期待したい。
Posted by
待望の『みをつくし料理帖』シリーズ第八弾。これまでほぼ半年に一冊のペースで出ていたが、予告通り今回から一年に一冊のペースに。待ち望んだ分、かなりの期待をもって手に取った。 展開としては、これまで通り、情深い登場人物たちの物語。前巻で命を落とした又次を弔うストーリーは予想通りでいな...
待望の『みをつくし料理帖』シリーズ第八弾。これまでほぼ半年に一冊のペースで出ていたが、予告通り今回から一年に一冊のペースに。待ち望んだ分、かなりの期待をもって手に取った。 展開としては、これまで通り、情深い登場人物たちの物語。前巻で命を落とした又次を弔うストーリーは予想通りでいながら、ワタシに(涙がこぼれないよう)しっかり奥歯をかませたし、澪も少し大人になったかなと思わせたし。 ただ、その一方で、ここまで予定調和が続くと、もう少し期待を裏切る展開があってもよかったかな、などと感じてしまったのも事実。シリーズ第八弾ともなると、読者もハードルを上げてくるのは避けられない。次巻はこのハードルを越えてくるのか。楽しみに待とう。
Posted by
前巻の凄惨な最期を最初は引き摺っていて、更に流行り病で幼い子が沢山死んでしまう状況がかさなりなんとも重い幕開けだ。 しかし、つる屋の面々はそれを乗り越えなんとか前へ歩みを進め始める。 つる屋の歯のない看板娘のりうとお客のやり取りが面白い。 ふきの料理の覚えが早いのも明るい材料だ...
前巻の凄惨な最期を最初は引き摺っていて、更に流行り病で幼い子が沢山死んでしまう状況がかさなりなんとも重い幕開けだ。 しかし、つる屋の面々はそれを乗り越えなんとか前へ歩みを進め始める。 つる屋の歯のない看板娘のりうとお客のやり取りが面白い。 ふきの料理の覚えが早いのも明るい材料だ。 そしてようやく芳の一人息子の佐兵衛の件にも決着が。 坂村堂の親子関係にも良い兆しが見え始め、後半は明るい材料が多い。 しかし、登龍楼がまたもや何か企てている様子。 これが今後どう影響してくるのか。 つる屋の面々にも様々な変化が訪れて、決意も新たに精進を重ねる澪はどうなっていくのか。 源斉と澪の関係も気になる所。 鼈甲珠は普通の黄身のみそ漬けとは違うんだろうなぁ。どんな味がするんだろう
Posted by
この巻は、ご寮さんの巻。 そんな感じがする。 このシリーズでは、私がこの作家さんを初めて読むせいもあってか、予想を裏切られっぱなしだ。 主人公は澪。 澪のつらい恋が描かれ(そういえば、巻頭の登場人物紹介のページに、小松原の名は、もうない)、幾多の苦難を超えて、料理人として大成す...
この巻は、ご寮さんの巻。 そんな感じがする。 このシリーズでは、私がこの作家さんを初めて読むせいもあってか、予想を裏切られっぱなしだ。 主人公は澪。 澪のつらい恋が描かれ(そういえば、巻頭の登場人物紹介のページに、小松原の名は、もうない)、幾多の苦難を超えて、料理人として大成する、という物語だと思っていた。 もしかすると、最後にはよき伴侶も得るのかも、とも思う。 いや、まあ、たしかにこういう大筋の予想は間違っていない気がするのだけれど、まさかヒロインより先にご寮さんが幸せになってしまうという展開になろうとは! 懸案の佐兵衛とご寮さんの再会。 それとシンクロしているかのように、坂村堂とその父、一柳の主人、柳吾との確執も解けていく。 大団円に向けて、一気に走り出していきそうな雰囲気が漂ってきた。 あとは澪と登龍楼との因縁と、あさひ太夫をどう解放するかが解決するのみ、といったところか。 つまり、澪にじかにかかわる問題にだけ集約されてきたということだ。 十年前にこれを読んでいたら、ご都合主義的だな、と少し鼻白んでいたかもしれない。 でも、最近、ちょっと考えが変わった。 自分が望もうが望むまいが、物事が何か大きな力に動かされて、一つの方向に向けて一気に動く瞬間というものは、人生には確かにある。 そんな時に思うさま動ける体の状態であるとしたら、なんと幸福なことだろう。
Posted by
珍しく穏やかな空気が流れていたみをつくし料理帖 ラストの柳吾さんとごりょんさんは・・・ううっ(涙ちょちょ切れる)
Posted by
みをつくし料理帖シリーズ第8弾。 又次さんの事で涙し。。 芳さんの幸せに涙し・・・ 泣いてばかりです(笑)
Posted by
相変わらず季節や料理の描写が秀逸。自分も江戸の街にいて食事をしたような気になる。 しかし、それに慣れてきてしまって、つい☆3も考えた。とはいえ、やはり別格の文章力だし、話もおもしろいので3はあり得ない。 でも、みんながみんな人格者というところに違和感もある。悪人と人格者だけでなく...
相変わらず季節や料理の描写が秀逸。自分も江戸の街にいて食事をしたような気になる。 しかし、それに慣れてきてしまって、つい☆3も考えた。とはいえ、やはり別格の文章力だし、話もおもしろいので3はあり得ない。 でも、みんながみんな人格者というところに違和感もある。悪人と人格者だけでなく、普通の人もいるとさらに共感を持てるような気がする。
Posted by
やっぱり面白い。 引っ越しなど現代よりスピーディーに変化することが面白い。江戸時代はあまりもの持たなかった生活スタイルが垣間見える。 ちょっと本筋とはずれてる感想ですが・・・
Posted by