残月 の商品レビュー
前の話が辛く、なかなか読む気になれずにいたのですが、ようやく読み進めることができました。 又次さんの死を引きずりながらも、佐兵衛の話、ご僚さんの幸せ、野江ちゃんの身請けの話など、少しずつ光も見えてくる。 りうさんが、相変わらずいいことを言ってくれます。 親と子の幸せを混同しない...
前の話が辛く、なかなか読む気になれずにいたのですが、ようやく読み進めることができました。 又次さんの死を引きずりながらも、佐兵衛の話、ご僚さんの幸せ、野江ちゃんの身請けの話など、少しずつ光も見えてくる。 りうさんが、相変わらずいいことを言ってくれます。 親と子の幸せを混同しない、親は自分の幸せを求めるべきだというような言葉があって、胸に響きました。 出てくる料理も美味しそうなのですが、これまでの辛い出来事も含めて、真っ直ぐに人生を歩み進めようとする登場人物たちの幸せを願ってやまないので、今回は胸が温かくなりました。
Posted by
ついにターニングポイント。 つる屋でいつまでもやっていては野江ちゃんには決して手が届かない。今巻は戯作者がニクイ! ただただ足を引っ張っていた芳の行方もまたいい! これで澪の負担は一気に無くなりあとはどれだけ上を目指すかといった顛末にようやく曇天から光が差し込み始めた感じ。 次巻...
ついにターニングポイント。 つる屋でいつまでもやっていては野江ちゃんには決して手が届かない。今巻は戯作者がニクイ! ただただ足を引っ張っていた芳の行方もまたいい! これで澪の負担は一気に無くなりあとはどれだけ上を目指すかといった顛末にようやく曇天から光が差し込み始めた感じ。 次巻が気になる!
Posted by
少しずつ、澪さんにとって良い方向に進んでいる感じがする巻でした。 次の巻も楽しみです。 この巻から、おもな登場人物に小松原さまが書かれていなくて、ああ、そうだよね、、、と少し寂しい気持ちにもなりました。 つくづく、つる家で出される料理の数々を食べて幸せを頂きたいと思ってしまいます...
少しずつ、澪さんにとって良い方向に進んでいる感じがする巻でした。 次の巻も楽しみです。 この巻から、おもな登場人物に小松原さまが書かれていなくて、ああ、そうだよね、、、と少し寂しい気持ちにもなりました。 つくづく、つる家で出される料理の数々を食べて幸せを頂きたいと思ってしまいます。。。
Posted by
シリーズ第8弾。 前作で吉原が炎上し、あさひ太夫を助けた又次を喪った澪たち。 誰もが悲しい思いを抱えながら、日々を送っていたが、そんな中でも、又次が残した想いを叶えるため、また新しい料理を生み出そうとする澪。 前作の悲しみをもう少し引きずるかと思ったが、そこを乗り越え、また初心に...
シリーズ第8弾。 前作で吉原が炎上し、あさひ太夫を助けた又次を喪った澪たち。 誰もが悲しい思いを抱えながら、日々を送っていたが、そんな中でも、又次が残した想いを叶えるため、また新しい料理を生み出そうとする澪。 前作の悲しみをもう少し引きずるかと思ったが、そこを乗り越え、また初心に戻って、新しい料理に挑戦する姿が読めたことが素直に嬉しい。 芳と佐兵衛との再会など、今作は明るい話題も多かった。 いつも試練を抱えたまま終わるのが常だったが、今作は希望を持って読み終えることが出来た。 前作で折れそうだった心が持ち直せた作品だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ8作目。 前巻にて又次さんとの悲しい別れがあり、その悲しみを乗り越えようとするつる屋の人々が描かれてます。 形見の襷をかけ、成長していってるふきちゃんの姿はこれからのつる屋を大きく支えてくれる頼もしい存在になりそう♪ 今からそんな様子が目に浮かんできます^^ ご寮さんも佐兵衛さんとの再会や一柳さんとの幸せと、澪の周りに少しずつ変化が訪れてます。 ラストに向かって進み始めた物語、終わってほしくないような・・ 早く続きが読みたいような・・(笑)
Posted by
シリーズ8作目は、変化の章? 佐兵衛さんといい、ご寮さんといい、ふきちゃんといい。。。 そして、つる屋の店主と澪ちゃんにも。。。 前作は大変な気持ちで読んだけど、今回は久々に、穏やかに、ほっこりした気持ちです。 物語も終盤にむかってきたということでしょうか??
Posted by
みをつくし料理帖第八作目。 梅雨が明け、夏から秋、そして初雪の季節へと移ろう中の変化。 それは澪だけでなく、周囲の者たちにも訪れる。 ・残月・・・無骨でとっつきは悪いが、信じ難いほど豊かで滋味に 溢れている。そんな亡き又次の残したものは大きい。 ふきに調理を指南し...
みをつくし料理帖第八作目。 梅雨が明け、夏から秋、そして初雪の季節へと移ろう中の変化。 それは澪だけでなく、周囲の者たちにも訪れる。 ・残月・・・無骨でとっつきは悪いが、信じ難いほど豊かで滋味に 溢れている。そんな亡き又次の残したものは大きい。 ふきに調理を指南しながら完成した料理は、疾風の流行、 亡き者を偲ぶ者たち、そして「つる家」の面々にも、 「面影膳」となり、皆の心に味わい深いものとなった。 ・彼岸まで・・・発端は“剥き物”。婚礼の祝いに剥き物を贈った 捨吉の正体は?そして出水騒ぎの中、澪は柳吾と揉み合う その男の姿を見た・・・佐兵衛! 彼との再会と思いもよらぬ話に、芳の出した決断とは・・・。 ・みくじは吉・・・おりょう一家の引っ越しの寂しさに浸る間も無く、 登龍楼からの話は澪の料理人としての性を刺激した。 美緒との再会、芳への佐兵衛からの手紙と、心温める 出来事の後に、驚きの源斉の導きが!そして、 澪が完成させた料理とは・・・凍てる道を標なく行くがごとし。 ・寒中の麦・・・清右衛門からの話での種市の決意。 宴席で倒れた後の柳吾の決意。そして芳。 それぞれの決意は幸せへの兆し。 それは寒中の麦のように鮮やかに。 ・巻末附録 澪の料理帖・・・物語の副題になっている料理のレシピ。 ・特別付録 みをつくし瓦版・・・「りうの質問箱」作者への質問。 ・特別収録 秋麗の客・・・りうの前で白味醂を使った料理に感動する 客の正体は? たとえ苦難は伴うだろうとも、示されたのは希望への道。 それは、寄り添う決意。「生きていて良かった、と自分でも思える ことが、何よりも大事」りうの言葉は人生の指針ですね。 また澪の歩む一本の道にも。 「食は人の天なり」源斉の存在が増してきたような・・・。
Posted by
高田郁さんの「みをつくし料理帖 残月」読了。シリーズ八作目。前巻は辛い内容だっただけに今回は澪と「つる屋」が新たな決意を固める巻に。失踪していた佐兵衛のその後や、あさひ太夫とお弁当、坂村堂と父の確執、そして、澪を支えてきた人達の変化など、物語もそろそろ佳境へ。澪と登龍楼と戦い、野...
高田郁さんの「みをつくし料理帖 残月」読了。シリーズ八作目。前巻は辛い内容だっただけに今回は澪と「つる屋」が新たな決意を固める巻に。失踪していた佐兵衛のその後や、あさひ太夫とお弁当、坂村堂と父の確執、そして、澪を支えてきた人達の変化など、物語もそろそろ佳境へ。澪と登龍楼と戦い、野江の救出の行方が楽しみ♪全四編の中で「みくじは吉~麗しの鼈甲珠」と「寒中の麦~心ゆるす葛湯」が特に良かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
又次が亡くなる時に居合わせた摂津屋が澪を訪ねてくる話。 会わない、と便りを残して姿を消した佐兵衛が大水をきっかけに芳に会いに来る話。 登龍楼との賭けの話。 長く離れていた芳・佐兵衛親子が新しい幸せに踏み出す話。
Posted by
2019/1/4 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1241.html 前巻-第7弾「夏天の虹」では、大事件勃発! その後の展開が知りたく 続けて ...
2019/1/4 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1241.html 前巻-第7弾「夏天の虹」では、大事件勃発! その後の展開が知りたく 続けて 第8弾「残月」を読み始めたところ。 又二の亡くなった後の「つる家」の人々の寂寥感・・・。 前巻に比べ しみじみとした内容ながら、きっぱりと前進する澪。 それぞれの人に新しい出来事も。 やっと束の間 澪(料理人)と出会えた野江(あさひ太夫)。 思いがけず新しい幸せを見つけた「ご寮さん(芳)」。 しっとりと幸せをかみしめて暮らす美緒やしのぶ。 そして料理人の基礎を素直にまなんでいく「ふきちゃん」、がんばれ!(*^_^*)♪ 「おりょうさん」一家は引っ越し。新しい展開の次巻が楽しみ!
Posted by