残月 の商品レビュー

髙田郁(著者)

2013/06/23

少し間があいて出版された新作だが、読み始めて直ぐに江戸を生きる彼らの世界に引き込まれた。変わらずに健気な登場人物達…その人生に、今作では大きな変化が訪れる。
倹しい食材に手をかけて作られる美味しそうな料理達。描写を読んでいると口寂しくなってしまう。生きることの基本であり、生きるために必要不可欠な食。登場人物達に、そこに携わる誇りや自覚が感じられるのも良い。
お互いを思いやり、支え合って生きる姿に、今回もまた胸がジーンと温まった。

2013/06/23

小松原さまが…
期待していたので、ちょっとがっかり。でも、また大きく話が展開しそうなので、楽しみに待ちたいと思います。

2013/06/23

迷わず手に取り、安心してストーリーを追う楽しみを味わえるシリーズ8作目。今回は派手さを抑えて淡々と物語が進んでいくが、最後に意外なエピソードが用意されていて読者の期待を裏切らない。次回以降の新たな展開を予感させる本作もドラマの勘所をしっかりおさえている。

2013/06/23

たくさんの艱難辛苦を超えて、雲の隙間から青空が見え始めた感じでした。
澪ちゃんの恋については、物足りない感がありますが、さわやかに読み終えられました。
人は誰かを支え、そして支えられ生きていくことに幸せを感じ、生きる元気が湧いてくるんだな～と、しみじみ思いました。

2013/06/23

や～～っと 会えました。澪とつる屋に。
又さんを失った痛手はこれほど深かったということですね。

新しい出会いと難問、それでも
明日へ繋がる道が見えそうなのが嬉しい。
ふきの成長も楽しみです。

2016/06/19

前回、思い切って話の枝、それも育ち切った大枝をバサバサ選定したせいで、話はずいぶんスッキリしました。
ただ、何と無く最初に感じた「活きの良さ」や「爽やかさ」は少なくなったような気がします。美人じゃないけど若くて、前向きで、健気な女性という事に変わりは無いのですが、過去の振返りや、悩む場面の比率が増え、前向きに進む姿が弱くなっている気がします。良く言えばシットりですが、悪くいえばどこかグズグズした感じが強くなってきたようです。
この先、どう持って行くのかな。一気にケリをつけるのか、それとも長いシリーズにして行くのか。

2013/06/22

毎回、辛く哀しいことが沢山起こる小説ですが、今回は、救いのある終わり方。みんな幸せになってほしいお話です。

これからの、つる屋はどうなるのでしょう…なんだか春の旅立ちのような淋しさです。

2013/06/21

前作があまりにも哀しい結末だったので当分読みたくないと思っていたが、やはり新作が出るなり読み始めてしまった。苦しみを抱えてより強く、思いやり深くなった澪の心根に打たれる。
ふさの成長が嬉しく、画狂老人卍を思わせる辰政先生の登場にニヤリとさせられた。太一が夢中で眺めているのはあの絵かこの形かと想像するのも楽しい。また市井の人々の舌鼓を打つ様子に心が和む。様々な出会いと別れに涙させられながら、芳の幸せを願いホッと安堵して読み終えられたのがとても嬉しかった。2013.6

2013/06/21

待ちに待ったみをつくし料理帖シリーズ第八弾！
前作が又次さんを亡くし、神様はいないのかーと悲しみに暮れた終わり方だったのが、今回はいろんなことが好転していって、希望がいっぱい！！！

意外なうれしいこともいっぱいあって、ますますこれからが楽しみ♪♪♪

どこまで続いて、どうやって終わるんだろう？
終わってほしくないなぁー。

けど、澪ちゃんはじめみんなに幸せになってほしいと心から祈ります。

2013/06/20

澪の、というより前に進んでいく周囲のみんなの物語という印象で、大人の成長物語だった。
小松原様が出てこなくなってものすごくサミシイ…