残月 の商品レビュー

髙田郁(著者)

2013/06/19

残月読了。いやー、1年半待った甲斐はあったかな。
ようやく転調、明るい未来がそれぞれに見えて来たなーと言う1冊だった。ただ余りにも一気に来過ぎだろ！と突っ込みたくもあったけど（笑）

伏線の、摂津屋の旦那さんが何をどうしたいのか謎。采女と組んで澪の邪魔とかして来たら嫌だなぁ。
ご寮さんと一柳の旦那さんは前振りがかなりあったのがちょっとシツコイ感じもしたけど、纏まる所に纏まったかな。
このままラストに向かって一気に進む印象だけど、小松原様の奥方が采女の抑えとかになるとまた面白い展開になりそうなんだけどな～。
巻末の紋次郎さんが澪の恋愛模様に絡んで来そうな予感。源斉先生との仲は進展しそうにない（笑）
とにかく澪には頑張って、太夫を見請けする為の4千両を稼いで欲しい。どうやって稼ぎ出すかが今後の見所ですね！(*´艸`)

2013/06/19

みんながちょっとずつ前に進んで行く巻。ふきちゃんの料理の上達然り、ご寮さんの将来然り。
このまま小松原様が過去の人になっていくのかなーと思うと切ないけれど、どんな未来になるのか楽しみ。

残月ーかのひとの面影膳
彼岸までー慰め海苔巻き
みくじは吉ー麗し鼈甲珠
寒中の麦ー心ゆるす葛湯

2013/06/18

江戸時代の料理人である澪が、色々な苦難にあっても、健気に頑張るっていう小説。
長く続いたシリーズで、もう八作目です。

七巻で、これでもかっていうくらい不幸な目にあってる澪。衝撃的なラスト。
で、巻末で「次巻は来年」という告知。
うぉぉい！って思ったんですが、ついに最新巻が出ました。

このシリーズは「あぁ、ほのぼのとした日常だな」って思って読んでいると、２ページ後とかにとんでも事件が起きたりするので油断なりません。

今巻もなかなかに激動です。
色々起きていて書きたいけど、ネタバレになるので止めときます。
これまで読み続けてきた人には、感慨深い巻だと思います。

2013/06/18

1年と言いながら1年半待たせただけのことはある本作。
ラストで多くのファンを悲嘆にくれるさせ、怒りを覚えた人さえあろうかという前作を受けて、道筋に明かりが見えてきた。
片方を立てれば、片方が立たないという澪の生きる道だったが、（澪自信ではなく）周辺の状況が変わることによって澪の歩く先の雲が晴れて蒼い空が見えるかのよう。
ここからは半年に1冊等と言わず一気に駆け抜けて欲しい。

2013/06/18

「ながらく　お待たせいたしました。つる家は　本日より再開です」 つる家　店主

ホントに待ってたぜぃ！（って江戸っ子はこんなんだったっけ……？）
前作「夏天の虹」があまりに辛かったので、実は3日ぐらい、ページを開けなかった。
帯にあった「希望」の文字に背中を押され、読み始めたら止まらない。
さすがに1年以上のブランクがあるので、今までの記憶が曖昧だったけれど……今回は色々な人の旅立ちが描かれている。

巻末収録の「秋麗の客」は昨年、ドラマ化された時にみりんの新聞広告として掲載されていたものだ。新聞を取っていない私は、実家の母にその部分だけを郵送してもらったものの、さてこれをどう保管すべきか、と悩んだものだ。
それが収録されているのが、とても嬉しかった。
次はいつ発売されるのかな。
今からとても、楽しみ！

2014/01/04

哀しみを乗り越えて、それぞれの新しい道が見えてきました。
まだ道半ばですが、少しホッとしました。
いつまでも同じままで、とはいかないものなんですね。それは仕方ないけど、ちょっと寂しい。

ところで。
「みをつくし」が「みおつくし」となってるのが気になります。
Amazonの誤植らしい。
できれば直してほしい。

2013/06/18

その人の悲しみも幸せも他人には分からないもので、
それぞれが想いを乗り越え新しい明日への希望を口にし始める。
いつまでも同じという訳にはいかないのが現実だけど、
こういう青空の下で生きていくのか、
と思えるような物語に進んでもらいたいです。

2013/06/18

6月16日～18日

吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。

2013/06/18

みをつくし料理帖シリーズの第一作目を読み終わったあとは「この作品完結するんだろうか」と不安になりました。笑
しかし澪ちゃんは周りの力を借りて、確実に前へと進んでいました。
各々の関係や立場、思いは変わりつつもお互いを思いやる描写が丁寧で安心しました。
料理も相変わらず美味しそう…でも澪ちゃんが以前よりも悩まず新作を編み出してるような気がしました。
前はかなり大変そうにつくってましたから、成長したんだなあとしみじみしました。
しかしなにか物足りなさのあった今作、原因はやっぱり軽口をたたく人が居ないからですかね。淋しいなー。

采女宗馬が思ったより小物。

2013/06/18

其々の人が収まるべきところに収まり、着実にクライマックスに向かっている印象。りうさんをはじめ、たくさんの人が素晴らしい言葉を残し、多くを教えてくれる小説。