七つの海を照らす星 の商品レビュー
内容はすごく良かったです。 短編集であり、長編でもあります。 最後に全てが繋がった時は鳥肌が立ちました! ただし、個人的に少し読みづらかったです。 (体調が悪かったのかな?) 結構時間かかりました! 某作品に似ています笑 次作も早く読みたいです。
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児童養護施設・七海学園で起こる不思議な現象に、新米保育士の北沢春菜は、児童保育司の海王と共に挑む。 いわゆる日常の謎系ミステリで、ネガティブな面も描きつつ希望につながる傑作です! ネタバレ無しの紹介は非常に難しいのですが、傑作ミステリ間違い無しなので、未読の方は是非!
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人に歴史あり、子供たちに希望あれ。謎解きはそこそこだけど、それぞれが見つめる星のまたたきが綺麗。はたしてもう星としては存在しないかもしれないけれど、それが全ての終末ではないのだから。
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心が温まり未来の希望に満ち溢れた素敵なミステリーでした。短篇集ではあるものの一話一話にしっかりとしたトリックがあり、「そういうことか」と毎話驚かされました。 最後の章で、これまでの短編が全て繋がる所には興奮しました。 この作品に巡り会えたことに感謝を。
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おもしろい! 児童養護施設を舞台に主人公の春菜が探偵役の烈海王と共に謎を解決していきます。 全ての謎がちゃんと物語を読んでいれば解けるようになっていて読んでいて気持ちよかったです。 さらに最後の伏線回収が気持ちいいー笑 続編も絶対読む!
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ブックオフで買って積んであった本。児童施設での様々な出来事を短編の連続で描いていて、それぞれの終わり方もホッとするような感じだったので、読みやすいなぁと思いながら最後に行ったら…おいおい!!そういうの??えっ!あの時どうだったっけ?とか前に戻りたくなる内容。やられましたね。ただ、...
ブックオフで買って積んであった本。児童施設での様々な出来事を短編の連続で描いていて、それぞれの終わり方もホッとするような感じだったので、読みやすいなぁと思いながら最後に行ったら…おいおい!!そういうの??えっ!あの時どうだったっけ?とか前に戻りたくなる内容。やられましたね。ただ、後書きにもあったけど、児童養護施設の子供達という重厚な舞台を選んでいるのに、全ての終わり方に『希望』がある…という点で⭐️5あげたいです。読んでて気持ちの良い本でした
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児童養護施設を舞台に展開されるミステリー。短編の中に出てくる人物が実は主人公の近くにいる人間であると言いうのはとても驚いた。途中まで、海王さんは悪い人だと思っていたがそんなことも無くいい人である事が分かり、良かった。
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図書館で。 ファンタジー小説のような表紙とタイトル。 児童養護施設に働く主人公と彼女の職場で色々な問題を抱えた子供たちと児童相談所の職員のお話。結構重いテーマだと思うけれども、なんとなくライトな感じで読み終えました。 主人公が学生バイトみたいな感じだからか、なんとなく他人事感があ...
図書館で。 ファンタジー小説のような表紙とタイトル。 児童養護施設に働く主人公と彼女の職場で色々な問題を抱えた子供たちと児童相談所の職員のお話。結構重いテーマだと思うけれども、なんとなくライトな感じで読み終えました。 主人公が学生バイトみたいな感じだからか、なんとなく他人事感があるからか。(まぁ毎回引きずるほど落ち込んだりしてたら仕事にならないだろうけど) 個人的には、指導担当官とは言えこういう職場に勤めている人が児童の過去やらをそこまで詮索していいのかなぁ…と思ったり思わなかったり。秘すれば花なりじゃないけど、真相を他人が知ることにそれほどの意味があるのか無いのか。ただの野次馬根性になってないだろうか、なんて自戒を込めて思ったりしました。 後は言葉遣いが気になりました。 児童の母親が年金生活に入った…という辺りで、年金?と不思議に思ったんですが、障害年金の事だったんですね。主人公が子供に「教えてやってくれてありがとう」という所も何で、教えてあげてくれて、じゃないんだろう…と思ったし。ちょっと社会人の使う言葉じゃないよな、なんて思いながら読み終えました。
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家庭では暮らせない子どもたちの施設・七海学園で起きる、不可思議な事件の数々。そこで働く保育士2年目の春菜と謎解きを大きく助けてくれた児童福祉司海王。 第18回鮎川哲也賞受賞作にしてデビュー作ですが、プロ作家の別ペンネームなのでは――?そう疑われたという程の完成度。 構成から登場...
家庭では暮らせない子どもたちの施設・七海学園で起きる、不可思議な事件の数々。そこで働く保育士2年目の春菜と謎解きを大きく助けてくれた児童福祉司海王。 第18回鮎川哲也賞受賞作にしてデビュー作ですが、プロ作家の別ペンネームなのでは――?そう疑われたという程の完成度。 構成から登場人物からミステリまで、すべての完成度が高い。児童福祉に造詣が深くて、かといって子どもたちにも寄り過ぎず、絶妙なバランスで描かれたこの世界、本当に素晴らしかったです。 扱っている題材は重たいものです。 それが、海に近い田舎を舞台に、心地いい風を自然を感じつつ繰り広げられ、暗くなり過ぎない。思わず夢中になって読みました。暗くなり過ぎないのは、希望も同時に散りばめられていたから。 殺人事件とは違う日常ミステリ。 「いつも全部の謎が解けるとは限らない。不思議なことは不思議のまま残しておいてもいいんじゃない?」という言葉も好きでした。日常において、その感覚は大事な気がする。 ミステリであると同時に、保育士2年目の春菜の成長物語でもあります。当初は「児相なんて」と抱いていたマイナスの感情、学習より前に1番基本の『生活』を落ち着いてできる力をつける方がずっと大事だと信じて疑わなかった純粋さ、人との関わりや目の前の現実と向き合う中で少しずつ変わっていく考え。そこもまたすごくよくて。 それから天才的なまでに美しい回文。 文字遊び、というんでしょうか。上から読んでも下から読んでも同じ、という言葉作り。私はせいぜい5文字程度のものしか作れないかもしれない…こんな美しく、状況に合わせたものを作り出せるなんて、と何度感動したかわからない。 空に輝く星みたいに、一見わからなくても、名前がないように思えても、その1つ1つがきちんと輝く星。 それらが繋がり星座になる。 最後まで読み終わってまたこの作品の全体としての素晴らしさに気づかされる。余韻も残り、この本のおかげで、いい休日が過ごせました。続編があって嬉しい。読むのが楽しみ。
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家庭で暮らせない子供たちの施設、七海学園。そこに勤める春菜がちょっとした謎や学園に伝わる不思議を読み解いていく、ライトミステリ。学園の性質上、つらい境遇の子供が登場するので重く固くなりそうな話だけど、のどかな町や自然の描写が随所に表れてやわらげてくれる。文章もとがっていなくてとこ...
家庭で暮らせない子供たちの施設、七海学園。そこに勤める春菜がちょっとした謎や学園に伝わる不思議を読み解いていく、ライトミステリ。学園の性質上、つらい境遇の子供が登場するので重く固くなりそうな話だけど、のどかな町や自然の描写が随所に表れてやわらげてくれる。文章もとがっていなくてとことん優しい。謎解き役の男性と淡い恋に発展するのが定石かと思うけど、すごくいい人なのにまったくそうならないところがちょっと目新しい感じ。
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