愛に乱暴 の商品レビュー
すごい様々の愛の濃度。 なんで分かってくれない!が重なって、 どんどんすれ違いが生まれて、 先が気になるけれど胸がつまる、 巧みな吉田修一ワールドにどっぷりと浸かった感です。 なんで大半の愛は報われないのだろう。 前、悪人読んだ時も思ったけど、 どんなに思っていても、また思...
すごい様々の愛の濃度。 なんで分かってくれない!が重なって、 どんどんすれ違いが生まれて、 先が気になるけれど胸がつまる、 巧みな吉田修一ワールドにどっぷりと浸かった感です。 なんで大半の愛は報われないのだろう。 前、悪人読んだ時も思ったけど、 どんなに思っていても、また思い合っていたとしても、 環境や立場が原因で、 自分もしくは関係している誰かが、 どんどん深みへ悪い方へ流れていく、 そういうのがあるのはけっこうほんとうのことなんだろうなって、 しみじみ思います。 それでもひとは愛することをやめない。 この本能には狂気すら感じます。
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ブクログのフレンドさんが絶賛していたこの作品。読んでみました。 「本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて読者も騙される」 と、いう帯。読みたくなる帯だなあ、ということで、読み始めました。 母屋に舅と姑が、離れに夫と嫁が暮らす家。夫婦仲も、嫁姑仲もあまりよくなさそうな感じで...
ブクログのフレンドさんが絶賛していたこの作品。読んでみました。 「本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて読者も騙される」 と、いう帯。読みたくなる帯だなあ、ということで、読み始めました。 母屋に舅と姑が、離れに夫と嫁が暮らす家。夫婦仲も、嫁姑仲もあまりよくなさそうな感じで話は進む。しかも、夫はどうやら浮気をしている模様・・・ああ、どろどろだなあ、と思いながらさらに読み進めてみると。 え・・・?あれ・・・?エーっそういうことかよ、という伏線が。どろどろっぷりは終始変わりませんが、日記の伏線は見事でした。 桃子には、これからはもう、自由に生きていってほしいです。勝ちとか負けとか、過去とか、そんなものにとらわれずに、勇気を出して新しい人生を歩んでほしい。 だから、真守と別れてあの家を出て行ってほしい。
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捨てる神あれば拾う神あり…そんなことわざをふと思いだすお話でした。なんで桃子は自宅の縁の下を掘り出すの?狂人?と違和感を覚えるも、何人もの登場人物をあらためて思い起こすと誰もが他人には説明がつかない行動をとっており、チェーンソーとスコップを手にする桃子が異様な出で立ちで印象に残っ...
捨てる神あれば拾う神あり…そんなことわざをふと思いだすお話でした。なんで桃子は自宅の縁の下を掘り出すの?狂人?と違和感を覚えるも、何人もの登場人物をあらためて思い起こすと誰もが他人には説明がつかない行動をとっており、チェーンソーとスコップを手にする桃子が異様な出で立ちで印象に残っただけで、みんなどこか狂人の要素があるような気がしてきました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まあこれは旦那さん駄目男すぎでしょう。 まだ結婚に夢持っていたいからなぁ・・・ 妻側の立場で読むときついわ。 で、旦那さんは二回浮気して相手を孕ませたってこと? あと、帯の文句で結末がピンと来る人もいるかもしれないね。
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一気読み。 離婚って、大変そうだ。 何回もできる人はすごい、というかオカシイよ なあ。 日記には結構すぐに気づいてしまったので、まだきっと何かあるに違いないと思い続けたのだけど、あっけない終わり方。
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著者がインタビューで答えていた。 「あの話をどうして書いたのか、未だにわからない。 でもそんな小説があってもいいんじゃないかって思うようになりました」 それを知っていて読んだから、ああ、こういう物語なんだって納得した。 救いようのない、苛々させられる話だけど。 きっとまた真木よ...
著者がインタビューで答えていた。 「あの話をどうして書いたのか、未だにわからない。 でもそんな小説があってもいいんじゃないかって思うようになりました」 それを知っていて読んだから、ああ、こういう物語なんだって納得した。 救いようのない、苛々させられる話だけど。 きっとまた真木ようこさんが演じてくれるんじゃないですか?
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うーん、微妙。 評価が分かれる作品かもしれない。 不倫の話が、そもそも私は好きじゃない。 著者は、その本人が自分でもよくわからない混沌とした内面を、あるリアリティを持って描き出すのがうまく、何で?と思いながらもいつも納得させられてしまうのだが、今回は最後までそれがないなあ。 と...
うーん、微妙。 評価が分かれる作品かもしれない。 不倫の話が、そもそも私は好きじゃない。 著者は、その本人が自分でもよくわからない混沌とした内面を、あるリアリティを持って描き出すのがうまく、何で?と思いながらもいつも納得させられてしまうのだが、今回は最後までそれがないなあ。 と言いつつも、一気読みだったけど。 作中の一捻りは、どうなんだろう、あってしかるべきだったのだろうか。なくても良かった?もしくは、すべて日記形式にしてしまうというのもありだった? 一気読みはしたんだけど、読了の達成感というか充実感というか、そういうのがあまりなく、消化不良な感じ。 変な言い方だけど、今まで読んだ著者作品の中で一番好きじゃないかも。 それでも、それを一気に読ませてしまう著者の筆力に敬意を表して星三つ。
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うーわー。なんだろ、うん。 はじめはなんだ不倫の話かと読み進めていくと、ん!?どこからどこまでが桃子さんの話なんだ?そして読めば読むほど、進めば進むほど人間のクズっぷりがよくわかるというか、桃子さんもかわいそうだがみてて痛々しくなる。床下の秘密は最後までわからず仕舞い。浅尾さんだ...
うーわー。なんだろ、うん。 はじめはなんだ不倫の話かと読み進めていくと、ん!?どこからどこまでが桃子さんの話なんだ?そして読めば読むほど、進めば進むほど人間のクズっぷりがよくわかるというか、桃子さんもかわいそうだがみてて痛々しくなる。床下の秘密は最後までわからず仕舞い。浅尾さんだけが唯一の救いかな。 展開はつらいけど気になりすぎてどんどん読んでしまった。
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作者:吉田修一は女性の心理が良くわかっている。 本を読んでいて女性が書いたのかと思う程である。 本篇の中の日記が他人かと思っていたら主人公の日記であった。
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どこか違和感を覚えながら読み進めていたら、案の定トラップが仕掛けてあった。その遊びはともかくとして、いちばんの悪人は夫であり、主人公がどこまで壊れてしまうのかハラハラしながら読み進めた。最後には救いの光が見えて、心底安堵。 それにしても、作者は女性かと思えるほど、女性の深層を描く...
どこか違和感を覚えながら読み進めていたら、案の定トラップが仕掛けてあった。その遊びはともかくとして、いちばんの悪人は夫であり、主人公がどこまで壊れてしまうのかハラハラしながら読み進めた。最後には救いの光が見えて、心底安堵。 それにしても、作者は女性かと思えるほど、女性の深層を描くのがうまい。
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