愛に乱暴 の商品レビュー
吉田修一の新刊を読むのは何だか久しぶりだなぁ。そして、この安定感を思いだし、嬉しくなって一気に読んだ。気になって、気になって止められなかったよ。 おっもしろーーーい!! 夫婦関係のおもしろさ、不思議さとか、そもそも人間のおもしろさ、不可解さ。どの作品を読んでも、吉田修一のおもし...
吉田修一の新刊を読むのは何だか久しぶりだなぁ。そして、この安定感を思いだし、嬉しくなって一気に読んだ。気になって、気になって止められなかったよ。 おっもしろーーーい!! 夫婦関係のおもしろさ、不思議さとか、そもそも人間のおもしろさ、不可解さ。どの作品を読んでも、吉田修一のおもしろさってそれらをどっぷり堪能できるんだよね。 ビックリもあるし、泣きたくなるようなほんわかエピソードもあるし、さすがだよ。 改めて大好きな作家さんだ!!
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※このレビューにはネタバレを含みます
旦那に浮気をされた奥さんと、奥さんのいる男と不倫した女性のお話。 日記の持ち主が解ったときには脱帽。幸せになれるって信じたんだよね。他人を蹴落としてまで手に入れた人を失って、いつの間にか愛情すら失って。それでも消えない漠然とした対抗意識に引きずられて現実が受け入れられない奥様が凄く印象的。女の心の淀んだ所を掬い取って、広げて見せられた感じ。 旦那は旦那で、1人目捨てて、2人目捨てて、原因は全て奥様の所為にして3人目へまっしぐら。どちらかというと、旦那様が諸悪の根源な気がしてきましたよ……? 「だましたのはどちらか」と言われれば、個人的には旦那様。
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移動中の飛行機内、二時間で一気読み。 星はいくつつけたら、いいのかわからない。 この人は、平坦な文章の中に感情の強弱をつけるのが上手い。 冷たいくらいの印象だが、とても人間臭い。 内容はまぁ。 文中の日記の仕掛け?に気がついたのが3分の1くらい進んだところで、う〜ん、と唸ってしま...
移動中の飛行機内、二時間で一気読み。 星はいくつつけたら、いいのかわからない。 この人は、平坦な文章の中に感情の強弱をつけるのが上手い。 冷たいくらいの印象だが、とても人間臭い。 内容はまぁ。 文中の日記の仕掛け?に気がついたのが3分の1くらい進んだところで、う〜ん、と唸ってしまった。
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夫婦も所詮は他人。解り合えないもの。正義とは絶対的なものでは無く、自分の中だけにあるもの。自分の正義は他人には理解出来ないし、自分も又、他人の正義を理解することは出来ない。それでも理解出来ない部分を許容して、人と人は繋がっているのだろう。それが許容出来なくなった時、夫婦は夫婦であ...
夫婦も所詮は他人。解り合えないもの。正義とは絶対的なものでは無く、自分の中だけにあるもの。自分の正義は他人には理解出来ないし、自分も又、他人の正義を理解することは出来ない。それでも理解出来ない部分を許容して、人と人は繋がっているのだろう。それが許容出来なくなった時、夫婦は夫婦であり続けることが難しくなるのだろう。
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