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反省させると犯罪者になります の商品レビュー

4.1

155件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    32

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2019/05/21

通り一遍の反省文を書かせたり、被害者のみになって考えるというのをやると、加害者がどうして問題行動に陥ったのか根源を考えることをせず、自我を抑圧することになるので、抑圧された自我が後にもっとひどい犯罪となって現れる、という説。 刑務所での累犯受刑者の校正支援活動から生み出された理論...

通り一遍の反省文を書かせたり、被害者のみになって考えるというのをやると、加害者がどうして問題行動に陥ったのか根源を考えることをせず、自我を抑圧することになるので、抑圧された自我が後にもっとひどい犯罪となって現れる、という説。 刑務所での累犯受刑者の校正支援活動から生み出された理論ということ。 気になるのは、この人の理論を実践することで、犯罪者が本当に更生するのか、つまり再犯率が減っているのか、それとも、この人の前でそれらしい反応をしているにすぎないのか、が検証されていないことですね。

Posted byブクログ

2019/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

丁寧な語り口とは裏腹に、凄まじい本だと思う。 著者の仕事は犯罪を行った人たちの更生だ。 それも、殺人や強盗などの重罪を犯した人たちも対象だという。 そんな過酷な現場での経験から、「反省をさせることは逆効果である」と述べるのである。 一見、逆説的で、ともすれば非常識にも思えるこの提言を、著者は実体験や文献をもとに展開していく。 一言でいえば、反省を求めることにより、人は気持ちを抑圧してしまうというものだった。 反省するどころか、より一層犯罪を犯すリスクすら生まれてしまう。 被害者のことについて考える前に、加害者の立場から考えなければならないというのだ。 学校教育や家庭教育にも話はおよび、最後に嘘偽りのない作者の思いが綴られている。 作者は既に亡くなっているという。 並々ならぬ仕事をされ、ご苦労をされたことだと思う。 正直、全ての人に読んでもらいたい本である。 自身や世の中を顧みて、必ず思うところがあるはずである。

Posted byブクログ

2018/12/10

煽るような刺激的なタイトルは、インパクト充分です。 あまりにも充分すぎて読んでいるのを見られただけでドン引きされそうです。 早い話表面上の謝罪テクニックばかり発達して、本当に反省する事なんてありえないという事でした。 確かに謝れって言われて謝っている時に、本当に罪悪感で心の底から...

煽るような刺激的なタイトルは、インパクト充分です。 あまりにも充分すぎて読んでいるのを見られただけでドン引きされそうです。 早い話表面上の謝罪テクニックばかり発達して、本当に反省する事なんてありえないという事でした。 確かに謝れって言われて謝っている時に、本当に罪悪感で心の底から謝罪なんてしていないですよね、自分のこれからの先行きの心配が殆どですから。 結構同じことの繰り返しではありましたが、頷ける部分が多数ありました。結局自分の事をしっかり吐き出さない限り人の事まで思い至る事はないという事ですね。

Posted byブクログ

2018/12/01

我慢できること1人で頑張ること言わねを吐かないこと、人に迷惑をかけないことは生きづらさを与えるだけ自分の気持ちを出させないことが溜まっていくと犯罪が心の病気を引き起こすことになる 我慢をすることは、人に頼らない態度を見つけることになり、場所となる人間関係をしてなくなる 自分の...

我慢できること1人で頑張ること言わねを吐かないこと、人に迷惑をかけないことは生きづらさを与えるだけ自分の気持ちを出させないことが溜まっていくと犯罪が心の病気を引き起こすことになる 我慢をすることは、人に頼らない態度を見つけることになり、場所となる人間関係をしてなくなる 自分の子育てを見直して反省する点が多い、もうお兄ちゃんなんだからとか男の子なんだからとか言ってしまいがちなところが多い、これは男の子で男の子なんだからいじめる側に回ったりしてしまうリスクがあるいい子だねとか、大人の真似をしてることに対して褒めるのもよくない いつかは子供ではなくなってしまうのだから、早く大人にならなくてもいいのんびり育てばいいんだよこういうにはいっぱい迷惑をかけてもらってもいいよという気持ちでおおらかな気持ちでこちらどうして行こう 息子が問題行動を起こす時も必ず私の注目を引きたい時が多い、息子や娘が甘えたいと言ってきたときは、とにかく甘えさせてあげれば、結局良い子になるんだと思う。

Posted byブクログ

2018/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過激なタイトルですが、内容は心からのあたたかな指導方法について、でした。自分にも他人にも厳しい自分を変えたくて、手に取りました。「ごめんなさいは意味がない」という自分の信念を、明晰に説明してくれている本でした。今後のしつけや教育においては、問題行動の背景にある、自分の内なる声を吐き出す事、普段から自分の感情を素直に表現する事に努めようと思いました。

Posted byブクログ

2018/10/13

タイトルが刺激的な本です。わざとそういうタイトルにしてあると思いますが、内容は素晴らしいです。 「反省させると犯罪者なる」とありますが、要するに形だけの「反省文」を書かせて終わったことにするだけだとかえって逆効果で、「本当に」反省するためにはどうすれば良いのか、ということが語られ...

タイトルが刺激的な本です。わざとそういうタイトルにしてあると思いますが、内容は素晴らしいです。 「反省させると犯罪者なる」とありますが、要するに形だけの「反省文」を書かせて終わったことにするだけだとかえって逆効果で、「本当に」反省するためにはどうすれば良いのか、ということが語られます。 著者は長年受刑者の更生を支援してきたそうで、実際の受刑者の言葉なども出てきて、説得力があります。 本の内容とは関係ありませんが、CM なのに「CM 上の演出です」と書くあのアホらしさ。これも文句言われないように「とりあえずこれだけ書いときゃ良いんでしょ」と言われているみたいです。なんだか「立派な反省文が書けてればOKでしょ」というのと同じ匂いがしますね。本質的な議論を避け、こういうつまらない「形だけ」で済ますことが蔓延するこの国は、なんだか国としての能力が低下している気がします。。。

Posted byブクログ

2018/10/09

タイトルの言わんとしているのは問題行動の直後に反省を強要しても形ばかりの反省の態度、言葉でその状況を乗り切るだけで根本的な解決にはならないということ。いわゆる「すいません、って言えば済むと思ってるんですか。現象、症状への対策、根本原因の確認と再発防止策の実施が大事でしょ。」という...

タイトルの言わんとしているのは問題行動の直後に反省を強要しても形ばかりの反省の態度、言葉でその状況を乗り切るだけで根本的な解決にはならないということ。いわゆる「すいません、って言えば済むと思ってるんですか。現象、症状への対策、根本原因の確認と再発防止策の実施が大事でしょ。」という状況に似てる。安易な「反省してます」は同じ失敗の温床だ。それ自体は日々実感するところではあるので共感する。 しかしながら、著者は刑務所における更生支援を行っておりその経験からの意見なのだが本書全般を通じて経験に基づいて主観を語っているだけでその効果を検証している形跡がない。また重犯罪者をみて理屈を構築しているがそのような人に共通する事が原因であるとするのは誤りだと思われるので注意が必要だ。

Posted byブクログ

2018/05/24

紹介された本。 タイトルの主張が、筆者の経験に基づいて、語られている。 価値観の発生源を考えろとのこと。 自分の経験とも一致するので、感情的には理解できた。 モノがない(と思ってた)生活をしていたから、モノにこだわって、全て揃わないと満足しない。 自由がない(と思ってた)生活...

紹介された本。 タイトルの主張が、筆者の経験に基づいて、語られている。 価値観の発生源を考えろとのこと。 自分の経験とも一致するので、感情的には理解できた。 モノがない(と思ってた)生活をしていたから、モノにこだわって、全て揃わないと満足しない。 自由がない(と思ってた)生活をしていたから、決められたカタチにこだわって、あるべき姿しか許さない。 ただ、論理展開が筆者の経験でしかつながらない。 もう少しデータが欲しいと感じたが、ないとのこと。 本当に?海外の研究は?

Posted byブクログ

2017/12/14

過激なタイトルだけど言わんとすることは理解できる。 反省はしないといけないけど周りが反省を強要すると表面的な反省しかしなくなり根本的な解決にはならない。 本書は美達大和氏への反論という目的もあったようだけど「表面的に反省しても実際は反省の気持ちなんてない」というのは両氏とも同じ意...

過激なタイトルだけど言わんとすることは理解できる。 反省はしないといけないけど周りが反省を強要すると表面的な反省しかしなくなり根本的な解決にはならない。 本書は美達大和氏への反論という目的もあったようだけど「表面的に反省しても実際は反省の気持ちなんてない」というのは両氏とも同じ意見だし、それをどう対処すべきかということに対して専門家としての視点なのか受刑者としての視点なのかの違いのようにしか見えなかった。 著者のやり方だと反省まで至るらしいが、その反省が表面的でないとなぜいえるのか不思議。

Posted byブクログ

2017/10/24

衝撃的な本の題名につられて手にとりましたが、目からうろこの内容でした。確かに、指摘をされると「そりゃぁ、そうだ」と納得できるのですが、今までまったく気がつきませんでした。 犯罪に手を染めるにまで追い込まれる心理的要因を生い立ちにまで育って探ることの大切さを説いているのですが、ほと...

衝撃的な本の題名につられて手にとりましたが、目からうろこの内容でした。確かに、指摘をされると「そりゃぁ、そうだ」と納得できるのですが、今までまったく気がつきませんでした。 犯罪に手を染めるにまで追い込まれる心理的要因を生い立ちにまで育って探ることの大切さを説いているのですが、ほとんどの事例が本人は「親(他人・社会)から迷惑をかけられて育って」きているので、まずは必要なのは、どれだけ自分が虐げられてきて辛く悲しく寂しい思いをしてきたかのネガティブな気持ちを吐き出して向き合うことだという。 そのためには、犯罪を犯したことへの「反省」というのは「(真に犯行にいたった原因に至るものへの)妨げ」にしかならない。自分が本当に抱く本心を向き合わないため、うわべだけの「反省」=「謝罪文を書くことだけ」がうまくなるという。そして、原因が解決されていなから、再犯につながっていくという。その意味では「反省」は「再犯を加速させるもの」でしかない。

Posted byブクログ