経営戦略全史 の商品レビュー
経営学のフレームワークは学んでいたが、それが歴史的にストーリーになっていたので面白かった。 ポジショニング→ケイパビリティ→融合、アダプタビリティー、試行錯誤型経営、など大まかな流れが頭にスッと入った
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※このレビューにはネタバレを含みます
経営戦略の全体像が把握できる。何といっても大学の授業で磨き抜かれたわかりやすい三谷宏治先生の語り口がとても良い。 グラフィックレコーディングを生業にしているといろいろなジャンルのイベントに参加する。企業向け、ビジネスマン向けのものだと「経営戦略」は知っていて当たり前みたいなところもある。この本で学び直しにはあり。 経営戦略の提唱者同士が仮に出会っていたらという趣旨の模擬面談といパートがついてる。これも内容を柔らかくし、頭にすっと入るための工夫もある。 ビジネス書等でこれら経営戦略を学ぶと歴史的な経過がすっかりと抜け落ちてしまう。どうしてその経営戦略が生まれたのかはその前の時代がどうだったかに依拠する。その点も触れられている。
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一回では使いこなせるまで頭に入らないが、色々とメモは残せた。全体感を把握するには最適だし、読み始まると止まらないが、読むにはそれなりに覚悟がいるので、図書館で二回も延長してしまった。
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経営ってこういうものだよね。。と、少し惰性で思い込んでいる貴方に。 メイヨーを知って、経営は数字「だけ」じゃないよね、と知って、自分の方向性を確認できました。
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決して歴史は長くないものの紆余曲折があり、現在進行形で変化を続ける経営戦略を体系的に学び直すことが出来た。後付けの学問、という印象は残りつつも、実務者の立場からは、その変遷を学び理解を深めることの意義はあると感じた。
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過去50年以上の経営戦略の理論の議論の過程をコンパクトにまとめた本。ドラッカー、ポーター、アンゾフ、ミンツバーグなど、お互いの理論を否定しながら経営戦略理論がどう発展して来たかが分かって、1度でも戦略立案に関わった事がある人なら面白いと思う。 有名なフレームワークも多数出てくる...
過去50年以上の経営戦略の理論の議論の過程をコンパクトにまとめた本。ドラッカー、ポーター、アンゾフ、ミンツバーグなど、お互いの理論を否定しながら経営戦略理論がどう発展して来たかが分かって、1度でも戦略立案に関わった事がある人なら面白いと思う。 有名なフレームワークも多数出てくるけど、全ての環境変数を捉えるフレームワークなんて存在しないので、フレームワークはそういうもんだって割り切って、前提を置いて使うのが必要。実務してる人からすると自明だと思うけどね。 どこで戦うか(ポーターのポジショニング派)、自社の強みこそ全て(バーニー等のケイパビリティ派)の対立、その後は使い分けが必要だという考え(ミンツバーグ等のコンフィギュレーション派)に移り、結局戦略なんてやってみないと分からないよねという「試行錯誤型」が最後の答え。 企業がグローバル化してきて、競合も同じ業界の企業だけじゃ無くて別業界の企業も競合になり得るから、どこで戦うかの議論も、どんな能力を持って置くべきかの議論も難しいから、状況に応じて使い分けないとおかしいよね、って流れになってる。
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経営戦略「全史」とあるように、100年間の経営戦略論の軌跡や関連性が網羅されている。ポジショニング派、ケイパビリティ派の対立や、アダプティブ戦略やイノベーション論の台頭等の流れを俯瞰して理解することが出来た。 【メモ】 ○現在の最新経営戦略とは何か? >「試行錯誤型」経営戦略:...
経営戦略「全史」とあるように、100年間の経営戦略論の軌跡や関連性が網羅されている。ポジショニング派、ケイパビリティ派の対立や、アダプティブ戦略やイノベーション論の台頭等の流れを俯瞰して理解することが出来た。 【メモ】 ○現在の最新経営戦略とは何か? >「試行錯誤型」経営戦略:デザイン思考→アダプティブ戦略とリーンスタートアップ ○最も使い勝手が良いフレームワークとは? >B3Cフレームワーク:著者が提唱 ・SWOT&TOWSマトリクス、3C分析で戦場を規定し全体を見る3×2のフレームワーク ・左(土俵 Battle Circle)、中(競合 Competitor)、右(自社 Company) ・上段(企業戦略 Invest or not)、下段(事業戦略 How to win) 左上(市場の魅力度):PLC・5フォース、ブルーオーシャン 中上(競合の事業への姿勢)、右上(自社の事業への姿勢):成長・シェアマトリクス(PPM) 左下(業界の事業特性):アドバンテージ・マトリクス、経験曲線、コア・コンピタンス 中下(競合の戦略)右下(自社の戦略):バリューチェーン/VRIO(Value, Rarity, Imitability, Organization)、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)+MM(マーケティング・ミックス、4P) スティーブンソンのアントレプレナー論 ①戦略の立てかた:資源にとらわれずに機会を追求 ②機械への対応:長期ではなく素早く対応 ③経営資源:所有ではなく外部調達 ④組織構造:フラットでインフォーマルなネットワーク ⑤報奨システム:チーム単位で、儲けに応じて配分 7S: 戦略 Strategy 組織構造 Structure プロセスや制度 System 人材 Staff スキル Skill 経営スタイ ル Style 共通の価値観 Shared Value
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経営戦略への扉を開く本。アカデミックな素地をベースにしつつも平易な言葉で、人間ドラマを織り交ぜ面白く書いてある。 ●感想 結局、「これをすればうまくいく」という万能の経営戦略はない。実務上は自分の頭で考え、戦略を練るしかない。では、あえて「経営戦略」を学ぶことの意味は何か。そ...
経営戦略への扉を開く本。アカデミックな素地をベースにしつつも平易な言葉で、人間ドラマを織り交ぜ面白く書いてある。 ●感想 結局、「これをすればうまくいく」という万能の経営戦略はない。実務上は自分の頭で考え、戦略を練るしかない。では、あえて「経営戦略」を学ぶことの意味は何か。それは大きく分けて二つあると私は考える。1つは「新しい選択肢」に気づけること。「安く売る」ことしか頭にない経営者がいたときに「差異化戦略」について学べば、もっと良い戦略を思いつくかもしれない。2つめは「今やっていることをコンセプト化できる」ことだ。「今企業の業務上行っていること」が経営戦略上のフレームワークにあるならば、従業員や役員に理解してもらうために、経営学上の用語を利用できるだろう。業務上のマネジメントの際に、学者やコンサルティング企業が作った整理図やロジックを根拠として使える。勝ちパターンなどを過去の文献に学ぶことができるのだろう。
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60-80年代はポジショニング派が圧倒的。その後はケイパビリティ派が優勢。 大テイラー主義の定量的分析と、大メイヨー主義の人間的議論でもある。 21世紀にアダプティブ戦略に。
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経営戦略の歴史を1冊にまとめた大書。時代背景とともに経営戦略の深化とバリエーションの広がりを理解するのに有用。ポジショニング論が先行し、ケイパビリティ論が叫ばれるようになり、いまは融合かつイノベーションの時代に突入。既存の経営戦略論だけでは差別化・ダントツ化が難しくなり、より新し...
経営戦略の歴史を1冊にまとめた大書。時代背景とともに経営戦略の深化とバリエーションの広がりを理解するのに有用。ポジショニング論が先行し、ケイパビリティ論が叫ばれるようになり、いまは融合かつイノベーションの時代に突入。既存の経営戦略論だけでは差別化・ダントツ化が難しくなり、より新しさ(=トんだ発想だけでなく顧客基点での着想)が求められるように。
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