真夏の方程式 の商品レビュー
事件の舞台となった町が魅力的
多かれ少なかれ犯罪行為に関わった人物達の動機には、全く共感、納得感を持てなかった。それでも面白い小説に仕上がっているのは、舞台となっている街がとても魅力的に表現され、大学を長期で離れた湯川の普段見せない顔を覗ける楽しみからだろうか。 動機の部分をもっと、説得力のある丁寧な構成に...
多かれ少なかれ犯罪行為に関わった人物達の動機には、全く共感、納得感を持てなかった。それでも面白い小説に仕上がっているのは、舞台となっている街がとても魅力的に表現され、大学を長期で離れた湯川の普段見せない顔を覗ける楽しみからだろうか。 動機の部分をもっと、説得力のある丁寧な構成にしてくれれば容疑者Xを超えるような作品になったように思うので、残念。
平塚 泰司
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024.11.04〜2024.11.05 これで終わりか、そう感じた後の衝撃が凄まじい。 読みながら、やはりあの人か。確かにそういう伏線が張られてたな、と思った後の新事実が辛い。 小学生だからこそ、わからないことがある。その瞬間はわからなくても、成長するにつれ、勉強するにつれわかることがある。 推理小説なのに、この段階では全ての登場人物が全てを理解せずに物語が完結していることに驚き。読み終わった後、おもわずあぁ、と声が出ていた。 東野さん恐るべし...
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現実的にはありそうにない、ただの空想話と片付ける人がいるかもしれない。しかし、ゼロからこのような複雑な人間関係を作り出し、感動をも生み出し、さらには人間の深いところまで考察する著者には頭が下がるばかりだ。靄が徐々に鮮明になっていくきもちよさ、点が線につながっていく爽快感、やはり東...
現実的にはありそうにない、ただの空想話と片付ける人がいるかもしれない。しかし、ゼロからこのような複雑な人間関係を作り出し、感動をも生み出し、さらには人間の深いところまで考察する著者には頭が下がるばかりだ。靄が徐々に鮮明になっていくきもちよさ、点が線につながっていく爽快感、やはり東野圭吾作品はやめられない。
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素晴らしい作品でした。 ガリレオシリーズを順に観てきたのでこの作品の異質さがわかった。 湯川先生がより好きになった。
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少年と湯川の一夏。子供は苦手といいながら、なかなかいい友達になってる。答えを出すためには、自分自身の成長が求められている場合も少なくない、かあ。 「今回のことで君が何らかの答えを出せる日まで、私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。忘れないでほしい。君は一人ぼっちじゃない」
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玻璃ヶ浦がどこなのかもわからない、みたことも聞いたこともないが、読み進めていくといつのまにかそこにはひどく美しい海の光景が広がっていた。 美しい海がキーワードの本だからか、情景が細かく書かれていた気がする。そのおかげもあってイメージが湧きやすく、読みやすかった。
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夏になると必ず読みたくなる本。 映画と比較して、ガリレオ先生と少年の関係性が少しだけ違いますが、どちらもガリレオ先生の、年齢などに囚われず一人の人間として少年と向き合い、彼の将来を案じる姿はとても美しいです。 容疑者Xの献身以降、事件への関わり方が明確に変わったガリレオ先生ですが...
夏になると必ず読みたくなる本。 映画と比較して、ガリレオ先生と少年の関係性が少しだけ違いますが、どちらもガリレオ先生の、年齢などに囚われず一人の人間として少年と向き合い、彼の将来を案じる姿はとても美しいです。 容疑者Xの献身以降、事件への関わり方が明確に変わったガリレオ先生ですが、今作も、独自に、誰かの献身を見抜き、血の通った結末へと読書を導いてくれます。
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子供が嫌いな主人公・湯川の意外な一面が見える作品。ラストシーンの、駅の待合室で湯川と恭平が会うシーンが印象的。この作品は映画も良かったが、原作を読み返すたびに脳内で映像と活字がシンクロしてより没入感がある。 「今回のことで君が何らかの答えを出せる日まで、私は君と一緒に同じ問題を...
子供が嫌いな主人公・湯川の意外な一面が見える作品。ラストシーンの、駅の待合室で湯川と恭平が会うシーンが印象的。この作品は映画も良かったが、原作を読み返すたびに脳内で映像と活字がシンクロしてより没入感がある。 「今回のことで君が何らかの答えを出せる日まで、私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。忘れないでほしい。君は一人ぼっちじゃない。」 ラストシーンで湯川が恭平に言ったセリフだが、こういうことが言える人間でありたいと素直に思った。
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ガリレオシリーズ第6段 映画ではすでに見ていて内容は知っていたんですが、すごく楽しめました! 海の描写がすごく綺麗で、相変わらずの人間描写の素晴らしさ。 東野圭吾先生は毎回愛情深い話を描かれるなと思いました。
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こんなパターンもやるんですか〜! (パターンといっても形式化されたものではなく細かいところで、恐らくオリジナル)(人を感動させる手法といおうか、ストーリーといおうか。) 引き出し無限やな…。 やっぱり、 東野さんもまた天才やな。 と思う。 なんでかはっきりとはわからんけど泣けた。 多分、 境遇と湯川の頼もしさに。 かな。 星5つか4.5か。
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