マンチュリアン・リポート の商品レビュー
珍妃の井戸のように、事後的な視点で始まるとともに、報告書形式の私信で進行する。一方で、鉄道の視点で事件の起こる未来方向の進行があり、動かしがたいレールの上を通過する列車のように進んでいく。 報告書と列車の進行が交錯する地点が事件であり、とても斬新な構成となっていた。 珍妃の井戸で...
珍妃の井戸のように、事後的な視点で始まるとともに、報告書形式の私信で進行する。一方で、鉄道の視点で事件の起こる未来方向の進行があり、動かしがたいレールの上を通過する列車のように進んでいく。 報告書と列車の進行が交錯する地点が事件であり、とても斬新な構成となっていた。 珍妃の井戸で試みた形式の上位互換のように感じられ、最後まで面白く読めた。
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浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。 勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。 蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できな...
浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。 勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。 蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できないが、含羞とすれば全て説明できる。 良い塩梅の豪傑と細心をもたらす含羞を身につけることはとても難しい。少しでもバランスを違えば、それは虚無(ニヒリズム)となり、張作霖のような、誰からも愛される人物にはなり得ないからだ。いったいこの世に、質の良い含羞を持ち合わせる人物はいるのだろうか。
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シリーズを補完してくれる重要な1冊。まずまず面白く読めました。 ただ、いくらなんでもあの方への報告文書として読むのには無理がある。文体だけでなく、あんなダラダラしたお手紙をあの方に対して書けるわけがない。(その細かい内容が読者には必要なのですが) そんなわけで、なんぼ何でも設定に...
シリーズを補完してくれる重要な1冊。まずまず面白く読めました。 ただ、いくらなんでもあの方への報告文書として読むのには無理がある。文体だけでなく、あんなダラダラしたお手紙をあの方に対して書けるわけがない。(その細かい内容が読者には必要なのですが) そんなわけで、なんぼ何でも設定に無理がある為、星一つ減。
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天子蒙塵を読み終えたので、マンチュリアン・リポートへ遡り 以前読んだ時は取っ付きにくくて読むのに苦戦したけど、今ならごくごく飲み込める こんなに面白かったとは
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関東軍が仕掛けた張作霖爆殺事件について、陸軍の不正を訴えた志津中尉が天皇陛下の命を受けて調査に乗り出す。 未だに謎が多い張作霖爆殺事件だが、本人は知っていながら、敢えて死を選んだようにも見えた。 浅田次郎のシリーズは龍玉を軸にして描かれているようにも見えた。
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「蒼穹の昴」シリーズ第4弾。 「満州報告書」 張作霖を乗せた列車爆破の真相は‥。 つらくて悲しい時代なので、読んでいて苦しかったです。 どうして止められなかったのか、どうしてこういう流れに流されていってしまったのか。 いくつかのリポートの間にある、爆破された蒸気機関車の生い立...
「蒼穹の昴」シリーズ第4弾。 「満州報告書」 張作霖を乗せた列車爆破の真相は‥。 つらくて悲しい時代なので、読んでいて苦しかったです。 どうして止められなかったのか、どうしてこういう流れに流されていってしまったのか。 いくつかのリポートの間にある、爆破された蒸気機関車の生い立ちと思いが、悲しみを深めます。 そして4作通して生き抜いていく西太后に仕える宦官・李春雲の人生を思うと心が締め付けられます。
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天皇の命令で、張作霖の暗殺の真相を探るべく満洲へ向かった主人公。調査の過程を天皇へのレポート形式で綴るとともに、暗殺に利用された機関車が語る。 なんでこの形式にしたのかが疑問。凝った設定ではあるが、創作感が強すぎてファンタジーに感じられてしまう。蒼穹の昴焼き天上の虹が非常に良い...
天皇の命令で、張作霖の暗殺の真相を探るべく満洲へ向かった主人公。調査の過程を天皇へのレポート形式で綴るとともに、暗殺に利用された機関車が語る。 なんでこの形式にしたのかが疑問。凝った設定ではあるが、創作感が強すぎてファンタジーに感じられてしまう。蒼穹の昴焼き天上の虹が非常に良いので、そのシリーズとしては残念。
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23.09.06~23.09.18 真実ってどこにあるんだろう。どれが真実なんだろう。 正義って何だろう。 人によって、立場によって、異なるのはわかる。 でも、それを自分の身に都合のよいように解釈するのは、どうなんだろう。
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やっと中国史シリーズ読了。 この時代のこと、あまりよく知らなかったし考えたこともなかったけれど改めて興味を持つことができた。 浅田さんの作品はなんとゆーか、誰も悪者にしないとゆうか。悪いやつでも実はね…といった人間らしさが描かれていて、そうゆうところが本当に好き。
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やっと浅田次郎の中国シリーズ、全て読めました。 これは、読み直しですね。 読めば読むほど面白くなる感じです。
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