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マンチュリアン・リポート の商品レビュー

3.7

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    5

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2024/03/22

巻末に地図と路線図があることに気づかず、位置関係を理解しないまま読み進めてしまったことを後悔。漢字の読みを含めなかなか難しい内容だったが、ストーリーとしてはおもしろい内容だった。 やっぱり浅田次郎さんの作品は大好きだ 2024.03.21.再読了 前回は蒼穹の昴シリーズのスピン...

巻末に地図と路線図があることに気づかず、位置関係を理解しないまま読み進めてしまったことを後悔。漢字の読みを含めなかなか難しい内容だったが、ストーリーとしてはおもしろい内容だった。 やっぱり浅田次郎さんの作品は大好きだ 2024.03.21.再読了 前回は蒼穹の昴シリーズのスピンオフ作品とは知らずに単作として読破してしまった。 上記の感想はその時のもの。星5ツは今回の再読後の評価。 蒼穹の昴シリーズ、天子蒙塵を読書中、マンチュリアンリポートが張作霖爆殺事件の真相を描いたスピンオフ作品であることを知り再購入。天子蒙塵を読了後再読。 前回はトンチンカンな感想を書いているが、今回は10倍楽しんで読了。本当に素晴らしい。 全読書好きの皆さんに必ず読んでいただきたい逸品(ぜひシリーズで)。

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2015/03/20

蒼穹の昴、珍妃の井戸、中原の虹から続く、中国の富と欲望渦巻く動乱の時代を描いた壮大な叙事詩の最終章。 大平原から御料列車へ舞台が移っても、やはり張作霖は張作霖だった。 末期の際まで颯爽と時代を駆け抜けた様は眩しくも鮮やかの一語に尽きる。 まあ人物像は作者の創作だろうけど。 と...

蒼穹の昴、珍妃の井戸、中原の虹から続く、中国の富と欲望渦巻く動乱の時代を描いた壮大な叙事詩の最終章。 大平原から御料列車へ舞台が移っても、やはり張作霖は張作霖だった。 末期の際まで颯爽と時代を駆け抜けた様は眩しくも鮮やかの一語に尽きる。 まあ人物像は作者の創作だろうけど。 とはいえ、シリーズ物としてではなく一冊のみで評価するなら正直物足りない気もする。張作霖爆殺事件が関東軍の工作だということは、序章から公然の秘密となっており、最後まで読み進めても傍証となる事実は結論を補強するだけで、急展開が待ち受けているわけでもない。「思ったよりも大掛かりな陰謀だったけど、概ね予想通りでした」といったところ。まあ史実なのだからあまり脚色出来ないのだろうけど、小説の展開としては些か退屈に感じた。 あくまで、シリーズのカーテンコールという位置づけか。

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2015/03/01

「蒼穹の昴」から続きシリーズ4作目。 張作霖爆殺事件の背景を紐解いていく内容。 一冊なのですぐに読み終えてしまうが、中国近代史に興味を持つのにはいい本だと思う。 史実とフィクションが入り交じっているので、どこかでが史実なのか興味が出てきた。というか、そもそも史実が真実かは不明な...

「蒼穹の昴」から続きシリーズ4作目。 張作霖爆殺事件の背景を紐解いていく内容。 一冊なのですぐに読み終えてしまうが、中国近代史に興味を持つのにはいい本だと思う。 史実とフィクションが入り交じっているので、どこかでが史実なのか興味が出てきた。というか、そもそも史実が真実かは不明なので、これを正とするというのもいいのかもだけど。 そして、やはり張作霖はかっこいい!

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2015/02/16

「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」、「中原の虹」に続く浅田次郎の中国近現代史シリーズ。張作霖謀殺事件を舞台に、事後のレポートと張作霖を運んだ伝説の蒸気機関車のモノローグと二つの視点を交互に挟んで描いていく。 13年春に文庫本化されてすぐに買ったものの、ずっと途中のままでカバンの中に入...

「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」、「中原の虹」に続く浅田次郎の中国近現代史シリーズ。張作霖謀殺事件を舞台に、事後のレポートと張作霖を運んだ伝説の蒸気機関車のモノローグと二つの視点を交互に挟んで描いていく。 13年春に文庫本化されてすぐに買ったものの、ずっと途中のままでカバンの中に入っていた。やっと読み終えました。 「蒼穹の昴」や「中原の虹」とかと違って、1冊だけなのでその気になればすぐ読めるんですが、要所要所に挟み込まれる、俺って中国事情とか中国語に詳しいんだぜと言わんばかりのエピソードやルビふりにイラッとしたりもしながらも、浅田次郎だなぁとそこに楽しみを感じて見たり。 「蒼穹の昴」や「珍妃の井戸」を読んで、北京に何度か通ったりしましたが、また、奉天、瀋陽に行きたくなりました。って、2008年に瀋陽には行っていて、張氏帥府も訪れていますが、当時は張作霖にそんなに興味はなくて、近代史で名前がちらっと出てくる人っていう位しか認識がなかったからね。 まあ、春児が最後に出てきて、おいしいところを持っていくのは、浅田次郎のこのシリーズとしてはお約束なので、しかたないんでしょうね。

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2015/01/10

シリーズ4作目。日本軍視点なので他の作品よりも自衛隊ものに近い。中国史よりも一兵卒の矜持に重点が置かれている。

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2014/05/12

張作霖事件をよく知ってれば、こういう解釈をしたか!という風に楽しめるのかもしれない。残念ながらそういう共有はできなかった。 このシリーズに以前書かれた人物が出てくるシーンやっぱりウキウキしたけど、心に響く場面やセリフは少なかったです。

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2014/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序盤はすげえ良い。主人公の若き軍人「志津邦陽」にぐっと惚れ込んでしもうた。 そして彼に任務を与える人とは・・・昭和天皇。一体この話どうなっていくんやろ、ともうウキウキワクワクして・・・ もう一人、主人公がいる。張作霖が爆殺される際に乗っていた列車を牽いていた蒸気機関車。なんと車体が緑色らしい。トーマスか。いや冗談じゃなく、顔があるトーマスさながらに饒舌に語る蒸気機関車なのである。 さて、こんな魅力的な主人公2人に恵まれた小説は・・・なんとも悔しい凡庸な出来。志津君はその魅力的な個性をどんどん奪われて戦前の昭和史をたどるガイド役に堕していくし、機関車トーマス(公爵と呼ばれている)は張作霖の酒飲み友達愚痴相手以上になるわけでもなく・・・ この作品だけ読んだら、多分オモロないと思う。「蒼穹の昴」からずっと読み続けてきても、これがラストの4部作と言われたら、なんだか随分スボんだお尻になったなぁという印象は否めない。 ここは是非、張学良→蒋介石→毛沢東とシリーズを続けてもらいたい。続編があると考えるなら、実に魅力的な布石が張ってあるこの作品は、見事な中継ぎ小説に化ける可能性があると思うのだが。 このままでは、トーマスはともかく志津君が可哀想ぢゃないか。

Posted byブクログ

2014/02/28

歴史の知識をある程度持ってから読まないと楽しめない。舞台設定もリアリティに乏しく入り込めなかった。太平洋戦争前夜の様子や関東軍の問題はよくわかるが、史実とフィクションが入り混じって中途半端な印象になっている。

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2013/12/09

浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズの第4弾。蒼穹の昴に対して「珍妃の井戸」が補足する役割だったように、本著は「中原の虹」のその後を補完。昭和天皇から張作霖爆殺事件についての調査の密命を受けた陸軍少尉の報告書と、爆殺時に張作霖が乗っていた列車(西太后のために英国から特別に購入したもの)...

浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズの第4弾。蒼穹の昴に対して「珍妃の井戸」が補足する役割だったように、本著は「中原の虹」のその後を補完。昭和天皇から張作霖爆殺事件についての調査の密命を受けた陸軍少尉の報告書と、爆殺時に張作霖が乗っていた列車(西太后のために英国から特別に購入したもの)の機関車「鋼鉄の伯爵」の独白が交互に続く構成。少し変わった趣向で、これまでのシリーズをずっと読んでいる身からは、やや違和感はあります。

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2013/11/20

中国歴史シリーズ最新刊。 張作霖の爆殺事件の話。 日本人による報告書と機関車(!)の独白が交互に出てきて、語られるというかたち。 「珍妃の井戸」の語り口調の書き方は読みづらかったが、今回のは読みやすい。まさか機関車が語るとは…ってかんじやったけど、この機関車がなかなかいい味出して...

中国歴史シリーズ最新刊。 張作霖の爆殺事件の話。 日本人による報告書と機関車(!)の独白が交互に出てきて、語られるというかたち。 「珍妃の井戸」の語り口調の書き方は読みづらかったが、今回のは読みやすい。まさか機関車が語るとは…ってかんじやったけど、この機関車がなかなかいい味出してて面白かった。 いちばんラストの部分も印象的で良かった。 ひとつ読みにくかったのは、報告書部分では中国人の読みが日本読みで書かれてるとこ。チャンズオリン→ちょうさくりん、みたいな。 前の9冊で中国読みに慣れてしまってるから、ちょっと違和感。 まだ続きが出るんかな~ 出たら読みます(・∀・)

Posted byブクログ