ぼくたちの家族 の商品レビュー
母親の病気発覚から様々な家族の裏側が明らかになっていく。家族とは何か、を真正面から捉えた本作。誰もがいずれ当事者になる可能性のある物語。その時、何を考え、どう行動するのか。 10数年前の自分に起きたことが苦々しく思い起こされる。浩介のようにも俊平のようにもできなかった自分...。...
母親の病気発覚から様々な家族の裏側が明らかになっていく。家族とは何か、を真正面から捉えた本作。誰もがいずれ当事者になる可能性のある物語。その時、何を考え、どう行動するのか。 10数年前の自分に起きたことが苦々しく思い起こされる。浩介のようにも俊平のようにもできなかった自分...。ただ、後悔だけはなかった。なんの説得力もないものに寄りかかって今日も生きていくだけ。
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家族の物語、自分の身に置き換えながら読んでしまう。母親に癌が見つかり壊れていく中で家族それぞれの思いが語られる。現実に起こりうる展開は先が気になり一気読みしてしまう。イノセントに続いて読んだ著者の作風は好きかもしれない。
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解説にある、家族なんてぶっ壊れて当たり前、に一番共感。家族を俯瞰するって難しい。 家族には入り込み、苦楽の特に、苦を共有して、世の中は俯瞰して見れるようになる。 いや、なった。
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家族の誰かが苦し型ら、役割とか抜きにして、救える誰かがなんとかする。「役割とか抜きにして」というのがいい。
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弟ー!! ちょっと頼りない感じだったけど、よくやった! お母さんの病気がきっかけで、家族の団結力がすごく素敵なお話でした。
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夫婦二人の生活は、バブルが弾ける前に買った家のローンと、その他の借金にまみれた生活だった。 そんな時、母の玲子は自分自身に異変を感じていた。 夫もそんな妻の異変を感じていたが、決定的な場でそれが露呈してしまう。 脳のガンと診断された玲子と家族の闘病の日々が始まる。 そこには様々な...
夫婦二人の生活は、バブルが弾ける前に買った家のローンと、その他の借金にまみれた生活だった。 そんな時、母の玲子は自分自身に異変を感じていた。 夫もそんな妻の異変を感じていたが、決定的な場でそれが露呈してしまう。 脳のガンと診断された玲子と家族の闘病の日々が始まる。 そこには様々な苦労と確執と借金と…家族のありかたが見えてくる。 もし、同じような状況になったら、どうなるだろう? どんな家族にもそれぞれの苦難があるだろうなぁ。 2019.4.25
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2018.08.09.読了 浅い。ツメが甘い。なんでこんな作品書いたんだろう? そんでもって映画化って帯ついてるけど、この作品から果たしてどういう映画が出来ると言うのでしょうか? ほんと、こういう作品読むといつも思うんですけど、サザエさんじゃないんだから。困難が家族を襲って、バ...
2018.08.09.読了 浅い。ツメが甘い。なんでこんな作品書いたんだろう? そんでもって映画化って帯ついてるけど、この作品から果たしてどういう映画が出来ると言うのでしょうか? ほんと、こういう作品読むといつも思うんですけど、サザエさんじゃないんだから。困難が家族を襲って、バラバラだった一人一人がチカラを合わせて最後はハッピーエンドとか。もう、それこそアンパンマンレベルじゃないですか。 家族とは、人生とは、って本当はこんなに簡単に語り尽くせませんしね。 家族なんてもっとずっと複雑で他人なんかよりよっぽど難しい関係ですし。親の借金のことだって、長男がサラッと支払っちゃったりして。ンなこと、ありえませんよ。 サラリーマンの長男が父ちゃんを破産させて保証人として借金1200万円肩代わりしてましたけど、そもそも年収500万のサラリーマンがお母さんがガンになったことをキッカケにチャラっと外資系に軽々転職して年収900万になるなんて、夢物語ですから!!!! お母さんのガンが発覚してからトントン拍子で名医に当たり!築地の癌センターにすぐ転院するなんざ、至難の技ですよ、まぢで。 早見先生、もっと世の中、勉強してくださいまし。 本棚の中で、イノセントデイズが同先生の作品であることを知ってショックでした。 わたくし、イノセントデイズには星5つつけておりましたから。 もーーーー、無駄な時間かえせーーーーー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母の危機は家族の危機。バラバラに思えた家族は、それぞれの思いを抱えて母のため、家族のために行動する。 特に男の人って、家族を大切に思っていてもそれが恥ずかしいような癪なような(笑)で、本当の気持ちと逆の行動やそっけない態度をとってしまいがちに思える。4人家族で息子2人なんてまさに典型では。親の病気という点では他人ごととは思えず、最終章手前までは一気読み。 こんなに簡単(じゃないだろうけど)に事態が上手い方向に転がって、こんな終わり方ちょっと雑じゃない?家族で闘病する姿をもう少し見たかったかなあ。
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家族の在り方を改めて考えさせられた。 初の早見作品だったけど好きなタイプの作家さんだった。 これから早見作品を読み漁って行こうと思う。 本作は映画化もされてた。 映画のほうも観てみようかな。
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家族が病気になった。 それは今までバラバラだった家族を、唯一つないでいた母親。 それを機に、少しずつ何かが変わっていく─── それまで好き勝手にしていた家族が、その存在の大きさに改めて気づき、 自分にできることを模索し、力を合わせるようになる。 ラストにかけて、こんなにうまく...
家族が病気になった。 それは今までバラバラだった家族を、唯一つないでいた母親。 それを機に、少しずつ何かが変わっていく─── それまで好き勝手にしていた家族が、その存在の大きさに改めて気づき、 自分にできることを模索し、力を合わせるようになる。 ラストにかけて、こんなにうまくいくことってあるのかと思ったりしたけれど、良かったです。 (著者の実体験を元に書かれているとのこと。) 安西監督ではないけれど、「あきらめたらそこで終わり。」なんだものね。 最悪の状況を嘆くばかりではなく、信じて支え合うことの大切さを痛感した。 読み始めてすぐ、改題前の『砂上のファンファーレ』を数年前に読んでいたことに気づいた。 この数年の間に、自分と家族の中でも様々な変化があって、いろんな思いがよぎりました。 病気になるのは辛いことだけれど、それが誰であっても、そのことで見えてくるものってあると思う。 家族ってなんだろう…親と子、夫と妻、 いつもそばにいてくれる人?守り、守ってくれる人? その関係も、決していいことばかりではないと思う。 近くにいる分、不平不満もある。 でも、血のつながりがあってもなくても、一緒に過ごした時間はかけがえのないものなのだと信じたい。
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