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ガソリン生活 の商品レビュー

4

511件のお客様レビュー

  1. 5つ

    130

  2. 4つ

    204

  3. 3つ

    113

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    1

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2013/03/24

望月家の愛車、緑のデミオの目線で望月家に巻き起こる事件が語られていきます。この緑のデミオをはじめ、自動車たちのキャラクターが何とも可愛い。 自動車だから自分の意思では動けないし、人間との意思疎通だってできない。でも大好きな望月家には次々と事件が舞い込んでくる。ハラハラやきもきしな...

望月家の愛車、緑のデミオの目線で望月家に巻き起こる事件が語られていきます。この緑のデミオをはじめ、自動車たちのキャラクターが何とも可愛い。 自動車だから自分の意思では動けないし、人間との意思疎通だってできない。でも大好きな望月家には次々と事件が舞い込んでくる。ハラハラやきもきしながら緑のデミオは彼らを乗せて走る。そんな自動車たちの悲哀をちょっとだけ感じさせながらも、最後にはなんとも清々しい気持ちにさせてくれるのです。

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2013/03/25

伊坂さんの長編!となると、ついついオーデュポンやゴールデンスランバーみたいなのを期待して読んでしまうので、正直ちょっと小粒な印象。ちょうど真ん中あたりからスピード感が上がった気がしたが、安全運転のまま到着しちゃった感じ。マツダのディーラーに行って、パンフかなにかにこの話が載ってた...

伊坂さんの長編!となると、ついついオーデュポンやゴールデンスランバーみたいなのを期待して読んでしまうので、正直ちょっと小粒な印象。ちょうど真ん中あたりからスピード感が上がった気がしたが、安全運転のまま到着しちゃった感じ。マツダのディーラーに行って、パンフかなにかにこの話が載ってたら、ちょっといい気分になったかもしれないけど。 細見氏にはもっと活躍してほしかった。 ただし、車を見る目は変わった(何の得にもならないけど)。運転していると、すれ違う車が話しかけてくるような気がして落ち着かないし、駐車中の車も、ついついじっと見てしまうようになったのには、自分でも笑える。 追記:「もしかして本当に何かの媒体に載せるための話だったのでは?」と思って他の人のレビューを読んだら、新聞小説だった…。何となく納得した。

Posted byブクログ

2013/03/24

とてもユニークな着想、視点で、とても面白かったです。 車は、人間の言葉がわかるけど、 人間は、車の言葉はわからない、といぅ微妙なズレや、 車は、自力では動けない、といぅ当たり前の設定の数々が、 車の視点でお話を読んだとき、じれったさが2割増しになり、 お話の面白みが、倍増します...

とてもユニークな着想、視点で、とても面白かったです。 車は、人間の言葉がわかるけど、 人間は、車の言葉はわからない、といぅ微妙なズレや、 車は、自力では動けない、といぅ当たり前の設定の数々が、 車の視点でお話を読んだとき、じれったさが2割増しになり、 お話の面白みが、倍増します。 登場する人間や車のキャラクターも、とても魅力的です。 読み終わった後、思わず自分の車を洗車したくなる(笑)、 そんなチャーミングなお話でした。オススメです。

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2013/03/23

車が大好きな人も、そうでもない人も この本を読んだら、我が家の車が愛おしくてたまらなくなります! 伊坂幸太郎さんがついに、朝日新聞夕刊の新聞小説を書いてくれる♪ と、わくわくして読み始めたら、なんと物語の語り手は車! 呆気にとられたあの物語が、やっと本になりました。 かなり意表...

車が大好きな人も、そうでもない人も この本を読んだら、我が家の車が愛おしくてたまらなくなります! 伊坂幸太郎さんがついに、朝日新聞夕刊の新聞小説を書いてくれる♪ と、わくわくして読み始めたら、なんと物語の語り手は車! 呆気にとられたあの物語が、やっと本になりました。 かなり意表を突く設定なのだけれど、その車たちの会話の楽しいことったら♪ 物語は、ある女優の事故死のニュースをきっかけに始まるのですが その女優を事故死前日、偶然乗せることになった 望月家の愛車の緑デミが、とにかくもう、可愛くて。 まだ小学生の末っ子、亨が一番しっかりしているという なにかと問題行動の多い家族を愛し、ハラハラと見守り 家族以外の人物に乱暴な運転をされようものなら 「二度も叩くなんて。望月家の人間にもぶたれたことがないのに!」と ガンダムの名ゼリフまで駆使してプンプン怒る緑デミ。 大きすぎてちょっとムリだけど、できることなら抱きしめたい♪ 「あの人知ってる!」で終わるはずだった事件が、 やがては望月家の存亡(?!)に関わる大事件へと発展していく 伊坂さんらしい緻密な構成も存分に楽しめます。 人間たちが「情報」という武器を手にして優位に立っているつもりで 実は踊らされていたり、誤解に悩んだりしている中 遠距離トラックが通りすがりにもたらしてくれるニュースに 素直に耳を傾ける緑デミの純粋さに胸がきゅん☆となったりして。 読み終えたら、飛び交う花粉まみれの我が家の車を きれいに洗ってあげなくちゃ!と張り切りたくなること請け合いの本です。

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2013/03/23

今までそれほど車に興味はなかったけれど、この本を読んで好きになりました。最後のエピローグで★5つです^^

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2013/03/21

デミオが語り手のお話。 車目線だから、表現も慣用句も車仕様。 これがまた、じわじわくる面白さでした。 「開いたバンパーがふさがらない」とかね。 伊坂FANなら気づく、過去の作品の登場人物も登場。 これは伊坂作品ならいつものことですが。 女優の事故死の真相とは? ダイアナ妃死...

デミオが語り手のお話。 車目線だから、表現も慣用句も車仕様。 これがまた、じわじわくる面白さでした。 「開いたバンパーがふさがらない」とかね。 伊坂FANなら気づく、過去の作品の登場人物も登場。 これは伊坂作品ならいつものことですが。 女優の事故死の真相とは? ダイアナ妃死亡時のうわさ話と絡めて、デミオの所有者である望月家が真相を暴いていくミステリー。 人間には言葉が通じない車だからこそ、もどかしい場面も多数…笑 なんとなく車の気持ちがわかった気がして、 これからは愛車を大切に扱おうと誓ったのでした。 肩に力が入らず、リラックスして読めるミステリーって珍しいね。

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2013/03/31

面白かった♪ 車たちの会話が楽しい。空いたバンパーがふさがらない、とか、ワイパーが動いちゃうとか。 引継ぎっていつやるんだろう、とか。 いつもながら伊坂作品とのリンクを楽しめたり、軽いミステリーにドキドキしたり。 ラストのおちも爽やか。よかったね、緑デミ。

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2013/03/21

望月ファミリーの緑のデミオが本小説の主人公です。 車たち可愛いなぁ。 なんとなくタチコマ君の声で脳内変換されとりました。 「ガラスを割って、怒られたり、小便漏らしてしまったりしたところを。でもさ、そんなの、僕たち自家用車でいえば、マフラーから水が垂れているようなものだし、気にす...

望月ファミリーの緑のデミオが本小説の主人公です。 車たち可愛いなぁ。 なんとなくタチコマ君の声で脳内変換されとりました。 「ガラスを割って、怒られたり、小便漏らしてしまったりしたところを。でもさ、そんなの、僕たち自家用車でいえば、マフラーから水が垂れているようなものだし、気にすることはなさそうだけれどね」 「引火するわけでもないしな」「そう」 バトーさんの天然オイル〜!

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2013/03/20

あー面白かったー、車って確かに前から見ると顔みたいだしね。脳内で車がおしゃべりしてました。今回のはほのぼのミステリーって感じ、話の流れも分かりやすくて読みやすかったです。緑デミに乗りたくなっちゃいました♪

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2013/03/20

とにかく楽しい作品です。 ずっと読んでいたいくらい、望月ファミリーが好きになりました。 母・郁子、長男・良夫、長女・まどか、次男・享(とおる)、父親は早くに亡くなっていますが、ほのぼの仲の良い家族です。 そして、愛車の緑色のデミオ。 今回の語り手は、このデミオです。 車中での会...

とにかく楽しい作品です。 ずっと読んでいたいくらい、望月ファミリーが好きになりました。 母・郁子、長男・良夫、長女・まどか、次男・享(とおる)、父親は早くに亡くなっていますが、ほのぼの仲の良い家族です。 そして、愛車の緑色のデミオ。 今回の語り手は、このデミオです。 車中での会話や車同士での情報交換で話が進んでいきます。 免許取り立ての20歳の長男・良夫は、その名の通り、グッドマン!でも、ちょっと抜けていて……。 一方、次男の享は、小学生ながら大人顔負けの推理をする賢い子ども。 この二人が、車で出かけた先で元女優を乗せることになります。 そして、話が二転三転……、伊坂ワールドに引きずり込まれます! 伊坂さんファンが、「あっ!」と他作品を思い出すおまけがさらりと入っていて、嬉しくなります。

Posted byブクログ