ペットのアンソロジー の商品レビュー
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『ババアと駄犬と私』森奈津子、 『最も賢い鳥』大倉崇裕 『灰色のエルミー』大崎梢、 『里親面接』我孫子武丸 『ネコの時間』柄刀一、 『パッチワーク・ジャングル』汀こるもの 『バステト』井上夢人、 『小犬のワルツ』太田忠司 『希望』皆川博子、 『シャルロットの憂鬱』近藤史恵 ダークな作品が多いかなーと思ったけどほっこり&ミステリ仕立てが多くて楽しめました。 特に好きなのはネコの時間、里親面接、シャルロット。 嫌いなのはバステトと希望。バステトはちょっと「ペット」から外れてる感じだし、「希望」は全く好きじゃない作品。この2作品以外はちょっと読んでみようと思う作家さんです。(知ってる作家さんもいるけど)
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ペット、それは大事な家族。 和菓子のアンソロジーが面白かったので。こちらも豪華メンバーで楽しめました。出てくるペットたちも多彩だったし。あ、でもハムスターいなかったのが意外。私の年代だと、ハムスターは定番だった。 印象に残ったものをいくつか。 大倉崇裕「最も賢い鳥」は、ヨウムが出てくる。ヨウムってよく知らないので、私も犯人のような勘違いをしそう。最後のヨウムのしゃべることばがよかった。犯人をしゃべってくれるなんかよりも、もっともっと大切なことば。 我孫子武丸「里親面接」は、偽装夫婦の正体を思いっきり勘違い。ミスリードにひっかかりました。でも、それもある意味快感。 柄刀一「ネコの時間」は、とっても優しい物語。ペットと自分の寿命の違いを、すごく優しく解釈している。そんな馬鹿なとは思ったけど。 汀こるもの「パッチワーク・ジャングル」は、軽いノリが楽しい。こんな旦那は嫌だけど、いいなあ、とも。爬虫類も虫も苦手ですけど。
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坂木司さんの「和菓子のアンソロジー」に続き 近藤史恵さんのリクエストのペットのアンソロジーを読みました。 近藤史恵さん、大崎梢さん以外は未読の作家さんです。 いいな、と思った作品は やはり、近藤史恵さんの「シャルロットの憂鬱」と大崎梢さんの「灰色のエルミー」。 そして、私にとってはお初の柄刀一さんの「ネコの時間」、太田忠司さんの「子犬のワルツ」がよかったです。
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和菓子・本屋・・・と続いてシリーズ制覇^^既読作家はわづか2名だったけど面白く読めた。一番印象的なのは大倉嵩裕さん『最も賢い鳥』。恥ずかしながらヨウム(大型のインコ)って初めて知ったんだけど一緒に置いてはいけない植物があるとかその生態とかの目からウロコ情報が多かった上に謎解きもな...
和菓子・本屋・・・と続いてシリーズ制覇^^既読作家はわづか2名だったけど面白く読めた。一番印象的なのは大倉嵩裕さん『最も賢い鳥』。恥ずかしながらヨウム(大型のインコ)って初めて知ったんだけど一緒に置いてはいけない植物があるとかその生態とかの目からウロコ情報が多かった上に謎解きもなかなか。大崎梢さんの『灰色のエルミー』もドキドキしながら読めた。犬猫以外の動物がもっと登場してくれたら良かったかな~と思ったけど読むと動物と生活したくなる。アンソロジーで文体が自分に合う作家さんをしみじみ実感できるのが良いところ。
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初めて接する作家さんの作品が多かったです。 ババアと駄犬と私 - 森奈津子 最も賢い鳥 - 大倉崇裕 灰色のエルミ― - 大崎梢 里親面接 - 我孫子武丸 ネコの時間 - 柄刀一 パッチワーク・ジャングル ー 汀こるもの バステト ー 井上夢人 小犬のワルツ - 太田忠司 『希...
初めて接する作家さんの作品が多かったです。 ババアと駄犬と私 - 森奈津子 最も賢い鳥 - 大倉崇裕 灰色のエルミ― - 大崎梢 里親面接 - 我孫子武丸 ネコの時間 - 柄刀一 パッチワーク・ジャングル ー 汀こるもの バステト ー 井上夢人 小犬のワルツ - 太田忠司 『希望』 - 皆川博子 シャルロットの憂鬱 - 近藤史恵 この中で好きな話はネコの時間とシャルロットの憂鬱。 ペットを題材にしてこんなにいろいろなパターンの話が集まるって面白いですね。
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そのまま、ペットアンソロジー。 ペットといえば、猫か犬か…鳥、くらいしか思いつきませんでしたが 1人きらきらと異色を放っている人が汀さん。 さすがです! と思わず喝采してしまいそうなペット、爬虫類。 エサに至っては、確かにそうだ、と思わずにはいられませんでした。 彼らの餌は、生...
そのまま、ペットアンソロジー。 ペットといえば、猫か犬か…鳥、くらいしか思いつきませんでしたが 1人きらきらと異色を放っている人が汀さん。 さすがです! と思わず喝采してしまいそうなペット、爬虫類。 エサに至っては、確かにそうだ、と思わずにはいられませんでした。 彼らの餌は、生きた餌ですから…相当の覚悟がいりますね、女性には。 大崎さんのも驚きの…ミステリー? 言わないでね、と言った言葉を守らなかったのは…仕方ないです。 まさか猫でこうなるとは思いませんし。 いやでも、これほどまでに口が軽い会社って…。 元々己の仕事を押しつけていたのですし、それは逆恨みというものでは。 とか、正論言っても仕方ないんですよね。 それが普通になってる人にとって。 最初の森さんの話は、こういう人いる、と思えましたし 柄刀さんは、涙腺がちょっとうるみそうになって 近藤さんの犬の話は、最後に笑ってしまいました。 人間でも規則正しく厳しい生活は嫌ですから…w
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近藤さんがリクエストした作家さんにペットにまつわる短編集を書いてもらった本 どの作家さんも初めて読むから新鮮 「最も賢い鳥」「猫の時間」「シャルロットの憂鬱」がよかったな 。ヨウムの動画みてみたけど本当によくしゃべる!可愛い!! 「猫の時間」は泣ける…電車でほろりと…
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怪奇的(?)な話もありましたが、全体を通して面白かったです。作風は様々ながらどの話にも根底に作者のペットへの愛情があり、楽しんで読めました。『和菓子』と『本屋』のアンソロジーも図書館で予約中なので期待しています。
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ペットのアンソロジー。 可愛いペットが登場するお話もあれば、ちょっと怖いお話もある。 初めて読む作家さんが多かったのだけど、気になる作家さんに出会えて嬉しかった。 「ネコの時間」の柄刀一さん。 通勤電車内で泣くところだった。 (実はちょっと泣いた…) みゃーが先に布団に入って...
ペットのアンソロジー。 可愛いペットが登場するお話もあれば、ちょっと怖いお話もある。 初めて読む作家さんが多かったのだけど、気になる作家さんに出会えて嬉しかった。 「ネコの時間」の柄刀一さん。 通勤電車内で泣くところだった。 (実はちょっと泣いた…) みゃーが先に布団に入っている理由に気付くところで真子と一緒に感動。 動物の行動に人間的解釈をするのは人間のエゴと何かで読んだことがあって、みゃーの行動に感動するのもただの勘違いなのかもしれないなとも思った。 思ったけれど、愛猫の行動に優しさを見出して何が悪い!と開き直る気持ちもある。 私はこの物語の解釈を支持したい。 例え間違っていたとしても。 「パッチワーク・ジャングル」の汀こるものさん。 すっごく面白かった。 ペットへの愛はこのアンソロジー内でも上位。 そして、爬虫類の餌になる「デュビア」なる虫との出会い…。 要するにアルゼンチン産のゴキ‥(「せせらぎ」とも言う)。 家にアロワナがいた時に、彼(だったのか彼女だったのか不明)は日本産のゴ‥を食べていたなぁと思い出した。 爬虫類愛好家の方には悪いが、お願いだからデュビアをあまり国内に入れないでほしい‥。 ペットと一緒に暮らすのはただ可愛かったり楽しいだけじゃない。 病気になったり行方不明になったら心配もするし、自分に余裕がないと不幸にしてしまうことだってあるはず。 ちょっと苦いお話が多かったのは、きっとそれが別の生き物の命に責任を持つことの真実だからじゃないだろうか。
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▼ペットがテーマの小説集。 ▼大倉崇裕さんの『最も賢い鳥』。須藤警部補と薄巡査のやりとりも、息がピッタリで楽しかったです。大倉さんの『小鳥を愛した容疑者』読んだことがあります。ずいぶん以前に読んだので、再読してからレビュー書こうと思います。 ▼『ネコの時間』に涙腺崩壊。ペットの死はツライだろうなぁ、まだ経験したことないけど、覚悟しておかなくちゃいけない。あぁ考えたくない。我が家は3匹猫がいるので、3回ペットの死を体験しなくちゃいけないんだなぁ、イヤだなぁ…。 ▼爬虫類がペットの『パッチワーク・ジャングル』。修司さんの趣味に奥さんがなかなか寛容。爬虫類の餌用の虫に与えるエサ代がかかるなんて、普通の奥さんだったら無駄じゃない!やめてよ〜と怒るところ、修司さんの奥さんは大らか、しかも飼育の協力までしちゃうなんて、とてもいい人で好感持ちました。私は文章で読むだけだったら、爬虫類、嫌いじゃないかも。トカゲの体の模様の描写などもキレイだと思ってしまったし。一年中快適な温湿度が保たれてる爬虫類部屋、電気代がー(笑)。 ▼『子犬のワルツ』の杉岡さんのお子さんの好奇心旺盛さが興味深かったです。
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