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夜行観覧車 の商品レビュー

3.4

788件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    279

  3. 3つ

    300

  4. 2つ

    70

  5. 1つ

    7

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2023/11/05

世の中にありそうな家族の形、価値観を持った登場人物ではあるけれど、被害者家族の子供達以外の登場人物のほぼ全員の価値観(人間性)に対して嫌悪感を抱く。そういう問題を抱えた人達を濃縮した地域の中の話、として異世界感で見て良いのか、それとも現実の身近は(自分も含めて)実はこういう嫌な部...

世の中にありそうな家族の形、価値観を持った登場人物ではあるけれど、被害者家族の子供達以外の登場人物のほぼ全員の価値観(人間性)に対して嫌悪感を抱く。そういう問題を抱えた人達を濃縮した地域の中の話、として異世界感で見て良いのか、それとも現実の身近は(自分も含めて)実はこういう嫌な部分を持っているけど、各自内部に隠しつつ、また相手のそういう部分を無意識にもしくは意識的に受け入れつつ、流しつつ、過ごしているのだろうか。

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2023/11/03

家族は切っても切り離せなくて、切りたくて、切りたくなくて、きっと色んな意味でどうしようもないものなのかと。そう感じた1冊でした。

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2023/10/22

家族って当たり前に大きい存在で、想像以上に厄介で絶対的でそんな風に思った。タイトルの「夜行観覧車」がまさにこの話の雰囲気にぴったりですごい。

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2023/10/16

思春期の子供の心情がすごく上手だとおもった 癇癪 些細なことだけど本人は気にしてることの きっかけでスイッチが入っちゃう ドラマの方がわかりやすかった気もする

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2023/10/16

前半、話の重さと登場人物たちへの嫌悪感がすごかった。人間の暗部を描くのがうますぎて、ほんとにゲンナリしてくる。 うちの近所にいるオバサンとか、子供の頃近所にいた女の子に、小島さと子や彩花を重ねてみたりしながら、この人らはもうこのままなんだろうなあと、突き放した気持ちで読んでいた。...

前半、話の重さと登場人物たちへの嫌悪感がすごかった。人間の暗部を描くのがうますぎて、ほんとにゲンナリしてくる。 うちの近所にいるオバサンとか、子供の頃近所にいた女の子に、小島さと子や彩花を重ねてみたりしながら、この人らはもうこのままなんだろうなあと、突き放した気持ちで読んでいた。 後半、良幸が帰ってきて兄弟の会話を始めた辺りから、様子が変わってきた。自分の思う正しさや普通さの価値観を揺さぶってくる。 お節介で自己中心的な小島さと子のマトモな部分が見えてきたり。子供に対して分け隔てなく接し、子供の未来は子供の意思で選べば良いと思っていた弘幸の言葉に、冷たさを感じたり。 最後の週刊誌の記事は、小島さと子のインタビューから書いたのか。 記者が勝手に書いたのか。 まさか、子供達がそう証言したのか。

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2023/10/11

色々な人の思考を覗いてる気分になった。 読んでてイライラもするし、共感もする。 色んな立場の色んな性格の人がいるよなーって改めて思った。 家族って外から見てもわからないけど、中にいてもわかんないと思った。 あー面白かった!

Posted byブクログ

2023/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

みんながみんな自分が正しいと思ってしまっている ある意味では怖いと思う状況 家族ってなんだろう、って思う作品かもしれない

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2023/09/19

定期的に起きる自分の母親の癇癪を思い出して気分が悪くなった。今まで親同士が殺し合わなかったり自殺したりしなかったのは父親が頑張っていたからであり、すごくすごくラッキーなことだったのだと思う。(これから先起こらないと断言もできないけど) 癇癪のスイッチというか踏み込んで欲しくない部...

定期的に起きる自分の母親の癇癪を思い出して気分が悪くなった。今まで親同士が殺し合わなかったり自殺したりしなかったのは父親が頑張っていたからであり、すごくすごくラッキーなことだったのだと思う。(これから先起こらないと断言もできないけど) 癇癪のスイッチというか踏み込んで欲しくない部分は他人からしたら説明しても分からないくらい些細なことなのだが理解されないからこそやり場のない気持ちが爆発するのだろう。そして自分が一番被害者で可哀想だから誰かを傷つけていいと思っている。そう思ってる限りずっと苦しいのに。 向かいの家の不幸を喜ぶ彩花はとても気持ち悪く歪んでいると思ったが、自分にも心のどこかにもこういう気持ちがあるのだと思う。彩花だけでなく登場人物の嫌だと思う全ての要素が自分にも存在しているはずだ。存在を認めつつ嫌悪感をもってその気持ちを処理して生きていかないと無意識のうちに心を侵食されるような気がする。 この中の登場人物を蔑むことができる程、自分は強くも高尚でもない。 良幸の彼女には単純に腹が立った。 事件の真相があっさりしていると感じたが、外野からしたらわからないようなことでも当事者なら簡単に理解できたことのように、家族のことも家族以外は理解したくてもできないのだと思う。 他人の問題には土足で踏み入らないのは常識だと思っているが、小島さとこが遠藤家の問題に首を突っ込んだことで危険を回避したのも事実であるように他人のお節介で救われることもあるんだな 高橋家の子供達が冷静に見えるのは、もう起こった事実を受け入れて次をどうするか考える以外に方法がないからだ。家族も人生もリタイヤしない限り受け入れどうにかして続けるしかない。 家族だから許せないこともある。でも素直に相談し合えれば解決できたこともあっただろう。 最近考えていたことをより深く客観的に考えられる話だった

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2023/09/18

ドラマを観て面白くて原作を買っていたので、久しぶりに読みました。 面白いし展開が気になるけれど、彩花の暴走がムカついてなかなか辛かったです。 いろいろ抱えて生きていて、それを他人のせいにするばかりではダメだなとも思うし、自分の意見ばかりを正しいと思うのもダメ。 自分がこの人だった...

ドラマを観て面白くて原作を買っていたので、久しぶりに読みました。 面白いし展開が気になるけれど、彩花の暴走がムカついてなかなか辛かったです。 いろいろ抱えて生きていて、それを他人のせいにするばかりではダメだなとも思うし、自分の意見ばかりを正しいと思うのもダメ。 自分がこの人だったらどういう行動するのかなぁと考えながら読みました。

Posted byブクログ

2023/09/17

家のことはその家の人しかわからない。 当事者のことに側から首を突っ込んで、いいことはない。 一冊を通して思ったことはそれ。

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