夜行観覧車 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2013/05/11

ひばりヶ丘という高級住宅街で起きた殺人事件を近隣家族から様々な視点で描いている。

責任転嫁、無関心、嫉妬など誰でも持ち合わせている業がひとつの殺人事件から展開される。自分の都合の良い展開を望み、その通りならない嫉妬から責任転嫁。どこにでもありふれている光景を一つの殺人事件の中に入れ込むことは面白みがあった。

2013年初春にドラマ化されていたようだが、ドラマは観たことはない。
一応後々キャストを確認したら意外とイメージに近かった（笑）

2013/05/10

湊かなえの作品って、誰の視線で書かれているかよくわからなくなるのだが、この作品は大丈夫（笑

ドラマをちょこっと見たが、こりゃまたドロドロだな。
今までの作品ほどではなかったが・・・

高級住宅地に建てた家に振り回される人たち。
人間の本性が垣間見える作品であった。

2013/05/10

ドラマを先に見始めて、だんだんおもしろくなってきて、ラストが知りた~い！だったんだけど。私には、なんかちょっと読みづらい感じだった。
先にドラマ見ちゃうと、良くも悪くもイメージがついてしまってて残念ながら本の方にあまり入り込めなかった。

2013/05/09

”イヤミス”の代表的作者だが、
「告白」や「贖罪」なんかに比べるとラストに衝撃はなかった。
でも最後まで一気読みしたくなる文章はさすが！
小説は高級住宅地に住む人々の話だが、
一般家庭にも割と起こり得る話なのですぐに文章に引き込まれた。

2013/05/03

はからずも、ドラマ終了直後に読み始めた。

ドラマのキャストとか雰囲気が頭に残りすぎてて
ちょっと活字世界に入り込めない感じがした。

ドラマの時に感じていた違和感が多少取れた。

2013/04/30

まぁまぁだった笑　兎に角まぁまぁ。普通。相変わらず読みやすいので、お話のひばりヶ丘の世界に入っていくことは簡単だったけれども・・・・。何食わぬ顔で、何も知らぬふりして生活している住人の怖さはあったけれど、事件そのものに意外性がなかったのが「まぁまぁ」という感想に繋がったのかなー。触りで先の読めてしまうストーリーだった。

2013/04/28

どこにでもありそうな家族の話し。
癇癪を起こす娘。 幸せそうに見えた家族でも、受験や医学部に入るなど将来のことで母親や子供がストレスになっていく。
ドラマは見てないけど読んでみた。

2013/04/27

「家族」がテーマの物語。
舞台は高級住宅地、ひばりヶ丘。
エリート医師である父親を殺したのは、母親だった。

センセーショナルな事件を３つの家族の視点から追う。
「家族」だから求めてしまう。
「家族」ゆえに追い詰められる。
「家族」によって守られる。

家族って。
外から見えるものと、その実情が違うのはどこの家庭も同じことで、それぞれの家にはそれぞれの問題を抱えている。
ひばりヶ丘にできるであろう巨大な観覧車になぞって、見える景色が変わっていく様子がうつくしい。人は変われるし、家族だって変わっていける。

2013/04/27

ドラマの1話を見て続きが気になって仕方なくて購入。

ドラマよりも原作のほうが、お向かいさん同士距離があるし子供同士はあまりいい印象をもっていない。

湊かなえらしい、山も谷もなく平坦に読み進めて、そのまま終わる感じ…？
ご近所問題、家庭の問題、殺人、いろいろ問題のある作品なのに、とくに印象に残らないかんじがさすが！笑

2013/04/27

高級住宅地のひばりが丘。
そこでのコミュニティー（古くからいる人、開拓されて引っ越してきた人）
そして家族の関係。
2つの家族の話があり、色々な要素も関係してきて盛りだくさんという感じ。
遠藤家の彩（子ども）の反抗に対する感じ方を母親が変わっていくあたりの表現、彩の気持ちの変化とか巧妙に描かれている。
高橋家の話でも、慎司の考えや慎司と母親との関係が明らかになって様子がすらすらと読める。
登場人物の感情の変化が移入しながら読めるので楽しかった。