夜行観覧車 の商品レビュー
1つの殺人事件を通して、3つの家庭の立場、人物からの視点で描いてあり、面白かった。 どの人物の行動や思考も特別な事じゃなく、ごく普通の感覚で、そんな普通の延長線上に起こった事件だとすると、殺人事件はともすれば誰の日常にも起こり得る話なのかもしれない。 最後に子供たちが出した結論。...
1つの殺人事件を通して、3つの家庭の立場、人物からの視点で描いてあり、面白かった。 どの人物の行動や思考も特別な事じゃなく、ごく普通の感覚で、そんな普通の延長線上に起こった事件だとすると、殺人事件はともすれば誰の日常にも起こり得る話なのかもしれない。 最後に子供たちが出した結論。なるほど。と考えさせられた。
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湊かなえさんの人間を描く力が本当にすごい。 人間より人間らしく、自分や、自分の周りの人もこんなことを考えて生きているんだろうなと感じさせる。 告白のような手記型の作風が好きだが、夜行観覧車はそうではないのに多視点からの物語進行が見事だった。 これはきっとハッピーエンド。これでよかったんだと思わせる読後感。 もやっとするとか、いやミスとか言われるが、 夜行観覧車はこの終わり方がベストだと思う。 これが一番ハッピーエンド。真実こそ正義ではない。みんながきっと一歩進めるのはこれだけだ。
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湊かなえさんの本はおもしろいのが多い。 先が読めなくてハラハラしたりしながら読んだ。 良幸の彼女の明里はとても気持ち悪かった。 そんな奴ほっとけと思った。 遠藤家も同じように殺人を犯すと思った。 彩花の暴言は酷かった。
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湊かなえさん特有のスッキリしない読後感。 でもなんとなく希望を持てるような終わり方でホッとした。 じゃなきゃ登場人物みんな救われないかわいそうな人たち、で終わっちゃいそうだと思ったから。 登場人物みんな、誰にも味方になれないし、全員少しずつむかつくところがある。 だからこそ周り...
湊かなえさん特有のスッキリしない読後感。 でもなんとなく希望を持てるような終わり方でホッとした。 じゃなきゃ登場人物みんな救われないかわいそうな人たち、で終わっちゃいそうだと思ったから。 登場人物みんな、誰にも味方になれないし、全員少しずつむかつくところがある。 だからこそ周りにいる人同士は家族といっても相手のことを全くわかっていないし、突発的に殺意を抱くときもあるんだと。 人ごととは思えず、身近なところでそういうことが起こってもおかしくないんだろうなと。
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他作品と比べるといまいち。事件も人間関係も心理描写も物足りない。これからユートピアに至るまでに読み応えが増していくのだろうか、他の作品に期待。
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絵に描いたように非の打ち所がない家で、家庭内殺人事件が起こった。加害者は母親で被害者は父親。遺された子どもたちが選んだ道はーー?一方、向かいに住む一家も問題を抱えていた。 よそさまの家庭のことなど、そこの家族にしかわからない。湊かなえさんの作品は、人間の嫌な部分を描き出すのが上...
絵に描いたように非の打ち所がない家で、家庭内殺人事件が起こった。加害者は母親で被害者は父親。遺された子どもたちが選んだ道はーー?一方、向かいに住む一家も問題を抱えていた。 よそさまの家庭のことなど、そこの家族にしかわからない。湊かなえさんの作品は、人間の嫌な部分を描き出すのが上手く、内面描写も分かりやすい。この作品は登場人物に自分本位な人間が多く、読んでいてとても疲れた。
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いつもの衝撃は少ないけれど湊かなえらしいモヤっと感が残る。 「長年暮らしてきたところでも、一周まわって降りたときには、同じ景色が少し変わって見えるんじゃないかしら。」 比奈子と歩美は今までもこれからも友達関係は変わらない。変わらないけど絆はより強くなった。遠藤家もそう。 最後があっさりしているようで、小島さと子の言葉に全てが詰まってるように感じました。 さと子は息子と一緒に観覧車に乗って関係を変えたいのかもしれない。最後の最後で小島さと子が寂しそう。 何か一つのきっかけがあって生じた事件ではなく、今までの積もり積もった葛藤や妬みや不満やらなんやら、そういった色んなことが溢れて傍から見たらささいな出来事で爆発してしまうことがある。登場人物それぞれの心情は私にとっては共感しづらい極端なものでしたが、その思いが蓄積されて溢れてしまう描写はリアリティありました。 遺された子のため、生きていくため、分かってはいても結果父親のせいにされていてモヤっとしました。
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ご近所にこんな人いたら嫌だな〜とか思いながら読んだ。意外と存在するんだよね、小島さんのような、ご近所の事は全て把握しておきたいみたいな方。お金持ちで幸せそうな家庭でも悩みがあったり…。幸せの形はそれぞれ違うのだから、他人を気にしすぎる事なく身の丈にあった生活をして過ごすのが1番だ...
ご近所にこんな人いたら嫌だな〜とか思いながら読んだ。意外と存在するんだよね、小島さんのような、ご近所の事は全て把握しておきたいみたいな方。お金持ちで幸せそうな家庭でも悩みがあったり…。幸せの形はそれぞれ違うのだから、他人を気にしすぎる事なく身の丈にあった生活をして過ごすのが1番だなと改めて思い直した。
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遠藤家の娘の性格が終わっててやばいって印象が強すぎた。自分の親以外に対しても態度が酷くて、思春期だからでは済まされない何かも感じた。しっかり怒られることないってことがこのような子供を産んでしまうのかな。
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湊かなえ作品。解説にある通り、読み終わった後に確かなカタルシスはある。ただし、モヤっと感も必ず残る。 宮部みゆき作品との違いは何だろう。 宮部作品の方はダイナミックで、少々教育的なところがある。 湊作品の方は妖怪変化も、それ的なものもない分、生々しくて、どろんとしてる。 ずしっと...
湊かなえ作品。解説にある通り、読み終わった後に確かなカタルシスはある。ただし、モヤっと感も必ず残る。 宮部みゆき作品との違いは何だろう。 宮部作品の方はダイナミックで、少々教育的なところがある。 湊作品の方は妖怪変化も、それ的なものもない分、生々しくて、どろんとしてる。 ずしっとくるし、生だからこそのもやっとなのかも。
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