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ホテルローヤル の商品レビュー

3.2

505件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    231

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    15

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2013/08/24

短篇集だが、全編登場人物が繋がっていて、しかも時間が遡っていく。 『せんせぇ』の最後を、前もってわからせておいての、放置は良かった・・・。 ただ人物のリアリティが無く感じられた。 舞台が舞台だが、女性の書き手なので女性から見ての気持ち悪い描写は少ない。 読みやすいし、いろんな人に...

短篇集だが、全編登場人物が繋がっていて、しかも時間が遡っていく。 『せんせぇ』の最後を、前もってわからせておいての、放置は良かった・・・。 ただ人物のリアリティが無く感じられた。 舞台が舞台だが、女性の書き手なので女性から見ての気持ち悪い描写は少ない。 読みやすいし、いろんな人に軽く勧められると思う。ちょっと暗いけど。

Posted byブクログ

2013/08/23

本を読み終わったとき、重くて暗い気持ちになった。面白い本とは言えないしな・・・ところが、ひとつひとつ話を思い出すうちに、涙が出そうになった。それぞれに良い人なのに。一生懸命、愚直に生きているのに。でもその人生から抜け出せない閉塞感、切なさが胸に残った。

Posted byブクログ

2013/08/23

総じて中下流層の貧乏くさくて切ない話で身につまされるのだが、各話の主人公がどことなく吹っ切れていて前向きでカラッとしていて(これが北海道人気質なのか?)、悲哀は多少あるものの心の闇は感じないし、そこはかとない希望というか救いがあって絶望感に乏しい。もうちょっと地方独特の「暗さ」「...

総じて中下流層の貧乏くさくて切ない話で身につまされるのだが、各話の主人公がどことなく吹っ切れていて前向きでカラッとしていて(これが北海道人気質なのか?)、悲哀は多少あるものの心の闇は感じないし、そこはかとない希望というか救いがあって絶望感に乏しい。もうちょっと地方独特の「暗さ」「影」や人間のウジウジしたズルサ・汚さみたいのに期待したんだが、北海道にはそれはないという事か? ホテルは廃墟となり、オーナーも非業の死を遂げるという結末を知った上で過去に遡るので、話としては先が読めるし終わりに向かうほど上向きになる。よく言えば上手くできてるし読後感は悪くないが、悪く言えば滑り台を逆さに上るような中途半端さがあってちょっと物足りない。これなら「ラブレス」で直木賞でよかったような。 同じ地方小説短編集で直木賞だと「鍵のない夢を見る」との比較になるが、これと比べると、胸をえぐられるとか、どん底に突き落とされて凹むような感じもなく、ちょっと綺麗にまとまりすぎてるなという印象。

Posted byブクログ

2013/08/23

読みたいと思いながら、やっと手に入れ4日で読了。もっと生々しい描写が続くかと思ったが、女性作家らしい表現で嫌な気持ちにはならなかった。様々な世代の『ホテルローヤル』を軸にした短編集であり、どの話も、人間のやりきれない気持ち(下向きの)でいっぱい。…少々疲れた。『せんせぇ』は、やっ...

読みたいと思いながら、やっと手に入れ4日で読了。もっと生々しい描写が続くかと思ったが、女性作家らしい表現で嫌な気持ちにはならなかった。様々な世代の『ホテルローヤル』を軸にした短編集であり、どの話も、人間のやりきれない気持ち(下向きの)でいっぱい。…少々疲れた。『せんせぇ』は、やっぱり、廃業の決め手となった女子高生と高校教師か…。札幌から釧路までのふたりの気持ちの変化が知りたい。

Posted byブクログ

2013/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞ということで読んでみた。ホテルローヤルを軸とした短編7つ。 二十代の男女二人の最初の話以外は子供がいる比較的年齢層の高い男女の物語。全てがさらりと読めたけれど どれも暗い話で読了後はイマイチ。 直木賞というより芥川賞といいたくなる作品。どちらもどんな定義なのかは知らない・・

Posted byブクログ

2013/08/23

イッキ読み。 ホテルローヤル軸で描かれる七編。 どれも男女一組で進む物語。 ラブホテルが舞台(というか背景)なので官能的な表現がされてるところもあるけど必要最小限だし露骨じゃない。 なによりスゴイと思ったのは登場人物の微妙な表情を、いとも簡単に思い描けるところ。 …さすが、と...

イッキ読み。 ホテルローヤル軸で描かれる七編。 どれも男女一組で進む物語。 ラブホテルが舞台(というか背景)なので官能的な表現がされてるところもあるけど必要最小限だし露骨じゃない。 なによりスゴイと思ったのは登場人物の微妙な表情を、いとも簡単に思い描けるところ。 …さすが、と言うべきなんだろうか。 直木賞がどんな賞なのか ぜんぜんわかってないけど。

Posted byブクログ

2013/08/21

今年の直木賞受賞作。ラブホテルの「ローヤルホテル」を舞台にしたオムニバス小説です。 話はそれぞれ独立しているのですが、全ての小説を読み終えた後、いくつかの話がリンクしています。 ラブホテルを舞台にしたものなので、恋愛小説かと思いましたが、そんなキラキラした話ではないです。いわ...

今年の直木賞受賞作。ラブホテルの「ローヤルホテル」を舞台にしたオムニバス小説です。 話はそれぞれ独立しているのですが、全ての小説を読み終えた後、いくつかの話がリンクしています。 ラブホテルを舞台にしたものなので、恋愛小説かと思いましたが、そんなキラキラした話ではないです。いわゆる「負け組」のような人たちが、もがき苦しみながら必死に生きている話ばかりです。著者の表現力の豊かさもあり、読んでいると人間臭さが鼻をついてきて、何度も顔を背けたくなりました。

Posted byブクログ

2013/08/19

新聞の書評を読んで図書館で予約をしたら、直木賞受賞。そのすぐ後に届いた。 題名のラブホテルにまつわる話に、ひとの陰鬱さと本心をうまく描いている。 こういう流れの作品は好きです。

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2013/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ダ・ヴィンチに記事が載っていて、気になっていた。直木賞を受賞したので、読んでみた。 思ったより性的描写は控えめ。せんせぇの話はもっと高校教師かと思ったら、そうでもなかった。どの話も物足りない、もう少し続きが読みたい。

Posted byブクログ

2013/08/18

今年の直木賞受賞作品。出だしの一、二章で、表現を豊かにするためなのか、連発する比喩がくどすぎて正直何度も辞めようと思った。 ただ内容そのものは気楽に読める物で、結局最後まで読み切った。 うーん、文学的才能の一切無い私には、直木賞の良さがわかりません。

Posted byブクログ