1,800円以上の注文で送料無料

ホテルローヤル の商品レビュー

3.2

504件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    132

  3. 3つ

    231

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    15

レビューを投稿

2013/08/12

登場人物の女性が皆、荒んでいる感じがするにも関わらず、どこか一本芯のある「強さ」を持っている気がした。そのせいかドロドロした話なのにさっぱりした読後感がある。他の作品もそうだが、これが作者の特徴なのだろうか。

Posted byブクログ

2013/08/12

うーん。小説をまだ読み慣れていない自分には新鮮。読み切った感覚としては、物足りない感じがあるけど、そのあとジワジワとそのモヤモヤが取れていき突き抜けるような感覚があって爽やかな気分。 一つ一つの物語がじとっと湿って重いものなのに、少し爽やかな気分になった。 それぞれの人物は、前...

うーん。小説をまだ読み慣れていない自分には新鮮。読み切った感覚としては、物足りない感じがあるけど、そのあとジワジワとそのモヤモヤが取れていき突き抜けるような感覚があって爽やかな気分。 一つ一つの物語がじとっと湿って重いものなのに、少し爽やかな気分になった。 それぞれの人物は、前を向いて歩いている、その最期を知らずに。

Posted byブクログ

2013/08/11

直木賞って、正統派小説というイメージがあったけど。。官能小説かと思った。 官能的な内容よりも、登場人物の生きざまがメインなんだと思うけど。 だとすれば、こんな性描写は必要なんでしょうか…

Posted byブクログ

2013/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第149回直木賞受賞作。 道東のラブホテル「ホテルローヤル」を軸にした7つの男女の悲喜交交が綴られる短編集。廃墟状態から建設を決めるラストまで時系列が逆行し徐々に様々な人間関係が見えてくる。作者も北海道出身で親がラブホ経営をしていたようで、半ば実体験を元にしているようだ。 ロシアなど自然が厳しい寒冷地では、文学も人間が理不尽な境地に立つ物語を描くことが多く、北海道もそうだと言う人はいるが……まあ、それは話半分として、確かに、個々の話はロケーションとなった湿原のように冷たくぬかるんだ泥沼に立つ男女の話が多い。 それでいて論理的な読み易い文体と時系列に逆行して若返っていく舞台のせいか、さほど重くない読後感がいい。 連作の形ではあるがそんなに人間関係に連関はなく、絡みあい紐解かれていくカタルシスは強くないのが残念か。

Posted byブクログ

2023/07/16

第149回直木賞受賞作品。 今は廃墟となったラブホテル。 ホテルがそこに至るまでに少しずつ関わった人たちを描く連作短編集。 ラブホテルという舞台はともかく、下世話な描写はなくて北の湿原のロケーションと登場人物たちの物悲しいストーリーが余韻を残す。

Posted byブクログ

2013/08/11

直木賞受賞作品。 おもしろかったですよ。ホテルローヤルというラブホテルにまつわる短編集。男女の機微やら人生模様が淡々と描かれてて、たまに本質のようなものに触れてぞくっとする感じ。

Posted byブクログ

2013/08/10

各エピソードが時系列で並んでいたので、最後はまとめのエピソードかと思っていたが... 賞についての先入観なしに読めば楽しめます。

Posted byブクログ

2013/08/10

今回の 直木賞 受賞作 短編の集まりで構成されているが 最期まで読んで 一つの作品とも 考えられる 男女の情事は ほとんど取り上げられず その裏のもの哀しさが心にとても響いた 他の作品も読んでみたい

Posted byブクログ

2013/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホテルローヤルというラブホテルを舞台にした連作短編集。色々な視点と人間模様があって、面白かったです。さすが直木賞受賞、と素直に思える一冊でした。 ラブホテルって、人間の生々しいところが凝縮されている場所であるのに、それを取り巻く形でこういう形になると、どうにも虚しいのはなんでなんでしょうね。

Posted byブクログ

2013/08/09

一つ一つを評価するより、全てが繋がっていることを評価したい。 時系列が過去にさかのぼっていくところが、興味深い。最後まで読んで、そういうことだったのか、と思った。 桜木さんの作品は初めて読んだが、他の作品も読んでみたいと思う。

Posted byブクログ