あの日の僕らにさよなら の商品レビュー
人は青春の片隅に取りに行けない忘れ物をする… たいていの人は取りに行けないもどかしさや、わだかまりを抱えながら今日という日を生きている。 もしもあの日の答え合わせができたら、今の自分は変われるだろうか? 桜川衛と都築祥子という男女の人生を通して、上記の問いに一つの答えを示し...
人は青春の片隅に取りに行けない忘れ物をする… たいていの人は取りに行けないもどかしさや、わだかまりを抱えながら今日という日を生きている。 もしもあの日の答え合わせができたら、今の自分は変われるだろうか? 桜川衛と都築祥子という男女の人生を通して、上記の問いに一つの答えを示してくれる。 「あの日の僕らにさよなら」というタイトルには、前向きな切なさが感じられた。
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「冥王星パーティ」改題 17歳の高校生男女が、おそらく既に惹かれ始めていたのに 本心を語ることなく別れた 女の子が男の子のおもたーい日記を読んでしまったから、逃げた感じ そして、この男子校生が「フラニーとゾーイー」を語るんですね 私が、読めなかったというのに、読めてるんですねー ...
「冥王星パーティ」改題 17歳の高校生男女が、おそらく既に惹かれ始めていたのに 本心を語ることなく別れた 女の子が男の子のおもたーい日記を読んでしまったから、逃げた感じ そして、この男子校生が「フラニーとゾーイー」を語るんですね 私が、読めなかったというのに、読めてるんですねー ちょっと私の周囲には居なかった男子です 11年後にネットがらみで再会するのですが、それまでの女の子の失敗系人生を聞いてあげるみたいな 男の子はしっかりと社会に順応した感じ ふわっと過去を顧みるみたいの話なのかなあ 掴みきれませんでした
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久しぶりの文庫本での読書。原題は冥王星パーティーとのことであるがそのタイトルでも良い。 登場人物,エピソード、時間的経過、小説のボリュームがちょうど良くて気持ち良い。 主人公の都築祥子、桜川と望月のキャラクターも好き。
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これまで越し方に疑問をもってしまったとき、立ち止まって見えてくる景色を静かに紡ぎだす。冥王星とはまた遥か遠くまで行ってしまったものだ。
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昔よンダことあったけど普通に面白かった。なんか不思議な話だけどやっぱり読み行っちゃうね。この話の続きも気になるし、再開してからどうなったかも続編があったら嬉しいなあ。
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2021/02/07 結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。 恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。 高校生とか大学生の恋愛...
2021/02/07 結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。 恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。 高校生とか大学生の恋愛の話だと、あー青春だよねーとかあー甘酸っぱいねー、とかこういう心情あるあるーとかみたいな形で読み終えられることもありますが、そこからさらに大人、社会人となった時の恋愛まで描いていて、学生時代からのその代わりようが読み進めていてりあるだなーと感じました。 高校時代は地味で目立たないタイプだった桜川衛、友人に衛を紹介される形で出会うことになった都築祥子の2人の人生についての話なのですが、タイトルの通り最終的にはさよならします。(?) 一回交わりかけて、また大きく離れて、また交わりそうになって…を繰り返すのですが、そこまでの経過がそれぞれにリアルだなあと感じました。 小説の女性はなぜダメオーラ全開の男でもくっついていこうとしてしまうのか…。 後味に少しの余韻を残す感じがいいなと思います。
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あえてそう書いてるんだろうし 表現力はすばらしいんですが けっこういろいろ気持ち悪かった・・ でも全体通してのメッセージは響くもので 人生を振り返るきっかけになったし 後悔しててもしかたないよねって思えた。
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「あの日の僕らにさよなら」 ───どっちの道を取るのがよかったのかなんて、たぶん永遠にわからない。 解説で瀧井朝世さんが''単行本では『冥王星パーティ』というタイトルであった''と書いていましたが、それはそれでエモいなと思ってしまいました...
「あの日の僕らにさよなら」 ───どっちの道を取るのがよかったのかなんて、たぶん永遠にわからない。 解説で瀧井朝世さんが''単行本では『冥王星パーティ』というタイトルであった''と書いていましたが、それはそれでエモいなと思ってしまいました。 ''元カレに電話したく''は、ならなかったけど、大人になってから読むべき青春物語。
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人生をもう一度やり直せるなら,どこからやり直すだろうか。 高校3年生のあの日,あの決定的な日から二人の道は離れていった。あれから11年,再会する二人の結論は。 桜川衛,都築祥子。どちらも言ってみれば「バカ」である。でも,人間関係は間違いながら,愚かに振舞いながら,進んだり後退...
人生をもう一度やり直せるなら,どこからやり直すだろうか。 高校3年生のあの日,あの決定的な日から二人の道は離れていった。あれから11年,再会する二人の結論は。 桜川衛,都築祥子。どちらも言ってみれば「バカ」である。でも,人間関係は間違いながら,愚かに振舞いながら,進んだり後退したりしていくものであって,それはどんな人でも身に覚えがあるだろう。後から,あの時あのようにしていたら,と思っても,それは当時の自分にはできない。それならば,どこかを目指して,何かを求めて,歩いて行くしかないのである。 登場人物は,様々な点でダメな男だったり,ダメな女だったり,ダメな人の見本市みたいになっている。聖人君子なんていない,そこがまたこの小説の愛おしさかもしれない。
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青春小説。「昔の恋人に電話したくなる」という惹句で売られていたようだが、まあその通り昔の恋を巡る話。と言っても主人公二人は恋人同士だったわけではないのだが。 高校時代の話については、主人公の男女のほろ苦いすれ違いに、胸の痛みは分かるがそういうことはままあるよなとどちらの気持ちにも...
青春小説。「昔の恋人に電話したくなる」という惹句で売られていたようだが、まあその通り昔の恋を巡る話。と言っても主人公二人は恋人同士だったわけではないのだが。 高校時代の話については、主人公の男女のほろ苦いすれ違いに、胸の痛みは分かるがそういうことはままあるよなとどちらの気持ちにも共感しながら読み進められた。しかし二部の祥子の生活の部分が色々辛かった。何というか悪い意味で「男性の書く女性」だなと思ってしまったのもある。 結末はまあ落ち着くべきところに落ち着いたなという印象。ただ、伏線がいくつか回収されないままな点に不満が残った。意図的に残したものというわけではなさそうだし。
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