あの日の僕らにさよなら の商品レビュー
昔の恋人に会いたくなる、ってポップを読んで久しぶりの恋愛小説を手に取りました。 まあその願いは叶わないが(意味深w 結論から言うと、よかった。 文体とか話の運び方とか鼻につく感じではあるんだろうけど、結局どういう結末に落ち着くんだろうというドキドキが最後まで止まらなかった。 久...
昔の恋人に会いたくなる、ってポップを読んで久しぶりの恋愛小説を手に取りました。 まあその願いは叶わないが(意味深w 結論から言うと、よかった。 文体とか話の運び方とか鼻につく感じではあるんだろうけど、結局どういう結末に落ち着くんだろうというドキドキが最後まで止まらなかった。 久しぶりに二日間で読破しました。 この人の本を読んで、いかに、今でも残っている文学者というのはスムーズな言葉運びで小説を書いているのかというのがわかりますね。 内容はよかったんだけど、つっかかる部分は多かったかな。
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思春期・自意識過剰時代に経験した心の葛藤は、人生スタートの肥やしのようなもの。大人への成長とともに懐かしい想い出になります。時には振り返るのも良いですね。頑張れ若者! おっさんも頑張ってます。人物の描写がとてもリアルで鋭いのには感心しましたが、肝心の題材と話の展開が個人的にはあり...
思春期・自意識過剰時代に経験した心の葛藤は、人生スタートの肥やしのようなもの。大人への成長とともに懐かしい想い出になります。時には振り返るのも良いですね。頑張れ若者! おっさんも頑張ってます。人物の描写がとてもリアルで鋭いのには感心しましたが、肝心の題材と話の展開が個人的にはありきたり過ぎて残念でした。
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発表する作品ごとに色合いが異なる平山さんの小説だが、この作品は2007年に『冥王星パーティー』と題して発表されたものを文庫化に当たり改題したもの。 高校生当時の自意識過剰だった自分を題材に、屈折した男女のその後を描いている。バブル華やかな時代のなごりも感じさせる内容。 ロマン...
発表する作品ごとに色合いが異なる平山さんの小説だが、この作品は2007年に『冥王星パーティー』と題して発表されたものを文庫化に当たり改題したもの。 高校生当時の自意識過剰だった自分を題材に、屈折した男女のその後を描いている。バブル華やかな時代のなごりも感じさせる内容。 ロマンチックな題名とはうらはらな、後悔の残るだめだめ青春物語。大人になるってことは、こういう青臭い恥を忘れ去るってことなんだけど、それを自ら掘り起こしちまうってのは、、、
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「むかしの恋人に電話したくなる本」 という帯と、物語の冒頭があまり結びつかず、なんとなく購入。 少し毒のあるあまったるい恋愛ものかと思っていたら、第一章の時点でとても見当違いだったと思い知らされました。 むかしの恋人に…という帯はやや軽薄かな。笑 もっと濃密な、不安定で繊細な...
「むかしの恋人に電話したくなる本」 という帯と、物語の冒頭があまり結びつかず、なんとなく購入。 少し毒のあるあまったるい恋愛ものかと思っていたら、第一章の時点でとても見当違いだったと思い知らされました。 むかしの恋人に…という帯はやや軽薄かな。笑 もっと濃密な、不安定で繊細な子供達が自己を確立していく物語。 まるであの頃の私や友人たちにかさなります。 ヒリヒリと切なくも それでも未来に一歩踏み出そうとする そんな希望が訪れて良かった。
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誰にでも 忘れられない恋がある 忘れなくてもいいんだ。 過去は、変えられない。 だから、 いまを 大切に…。 そう思いました。
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切なくなって、絶望した。 じわじわ苦しくて、一気に読みました。 十代の特有の苦さから、大人になってぐにゃりと歪に、それでも進まなくちゃいけないような、これでよかったの?って誰かに問いたいような、そんな息苦しい感じ。 だけど、それもなにもかもが自分が歩いてきた道だから、やっぱり踏...
切なくなって、絶望した。 じわじわ苦しくて、一気に読みました。 十代の特有の苦さから、大人になってぐにゃりと歪に、それでも進まなくちゃいけないような、これでよかったの?って誰かに問いたいような、そんな息苦しい感じ。 だけど、それもなにもかもが自分が歩いてきた道だから、やっぱり踏み出さなくちゃならないんだ。 今から、またスタート。 苦しくなりながら、それでもよし、って思えるような本でした。
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高校時代に仲良くなりながら、ある事件をきっかけに疎遠になった二人は、紆余曲折の十数年を経て思いがけない再会を果たすのですが・・・。 人づきあいの下手な(というかほとんどできない)主人公たちが双方の視点で交互に綴っていくストーリーは、一度として恋愛小説の常道に収斂することなく、む...
高校時代に仲良くなりながら、ある事件をきっかけに疎遠になった二人は、紆余曲折の十数年を経て思いがけない再会を果たすのですが・・・。 人づきあいの下手な(というかほとんどできない)主人公たちが双方の視点で交互に綴っていくストーリーは、一度として恋愛小説の常道に収斂することなく、むしろどんどんそこからはずれていきます。 ちょっとベタなタイトルなので、それに惹かれて軽い気持ちで読みはじめると、大きく裏切られるかもしれません。実際、とても読み応えのある本でした。 かなり登場人物の内面に踏み込んだストーリーだし、その登場人物がみな相当「変わった」キャラクターの持ち主ばかりですから。でも、そんな登場人物の心理描写にそれなりに共感できたりするのは、読んでいるぼく自身も相当変わってるっていうことでしょうか。 ストーリーはどんどんあらぬ方向に行ってしまうように見えて、いったいこの話どうなっちゃうんだろうと思いつつも、結末が知りたくてたどりついたラスト。それは、もちろんノーテンキなハッピーエンドであるはずはなく、ほろ苦く、それでも前向きな余韻を残して、好感が持てました。
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高校時代に恋心を抱いた女の子を偶然インターネットのいかがわしいホームページで見つけてしまう。本当に彼女なのだろうか?そしてもし本当なら、かつての純真な少女は何故このようなことを行なっているのか?今どのような人生を歩んでいるのだろうか? 青春時代の純粋さに立ち返れるような小説。
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