大きな音が聞こえるか の商品レビュー
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会社社長を父に持つ裕福で幸せな家庭の息子泳の成長物語長編。サーフィンが趣味の泳は、叔父がブラジル奥地へ行くと知らされ、アマゾン川の逆流現象・ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いて……。目標が無く無気力な毎日を送っていた泳が、ポロロッカを目標に波にのるような日々を…。若々しさにちょっと嫉妬した。坂木司ファンならちょこっと楽しめるリンクも有り。
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一緒に色んな経験をさせてもらった思える作品でした。 泳くんは色のない世界にいたけど、それは現代人みんなが多かれ少なかれ持っている世界。でも、他の人種や言語、環境、感情に触れて色々な色を知っていく。泳くんが羨ましいと思いました。高校生なのにこんなにいっぱい経験出来てるから。子供の時...
一緒に色んな経験をさせてもらった思える作品でした。 泳くんは色のない世界にいたけど、それは現代人みんなが多かれ少なかれ持っている世界。でも、他の人種や言語、環境、感情に触れて色々な色を知っていく。泳くんが羨ましいと思いました。高校生なのにこんなにいっぱい経験出来てるから。子供の時に持つ漠然とした大人への不満、いわゆる反抗期を爆発させなかった私としても共感する部分がありました。それでも大人になってみて、やっぱり大人になるのは楽しいと思います。これからももっと色々な色を探してみようと前向きになれました。
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坂木さんの本は【和菓子のアン】しか読んだ事がなかったので、ど直球の青春ものでビックリ。全員善人なスラダン的な登場人物が魅力的。やっぱり坂木さんの本だなあと感じました。 高1の夏か…。いいですね(^^)昔良く聴いていたマキシ・プリーストの【close to you】を久しぶりに聴き...
坂木さんの本は【和菓子のアン】しか読んだ事がなかったので、ど直球の青春ものでビックリ。全員善人なスラダン的な登場人物が魅力的。やっぱり坂木さんの本だなあと感じました。 高1の夏か…。いいですね(^^)昔良く聴いていたマキシ・プリーストの【close to you】を久しぶりに聴きましたよ。海に行きたくなりました。 泳君の親友の二階堂君が好きですね。ずっとキスマイの北山君のイメージでした。優しげでお育ちがいいけど、やる時はやる。共に成長していける男友達という感じ。男の子っていいですね〜。
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ポロロッカにサーフィンしにいく男の子の成長小説。ハートフルミステリーしか書かない作家さんだと思っていたので意外だったけど面白かった。温かい語り口はいつもの通り。
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ブラジルで起こる自然現象・ポロロッカ(アマゾン川が河口から逆流する)でサーフィンをするため奮闘する主人公・八田泳の成長物語。 いろんなことにイライラしていた泳がバイト先やブラジルで様々な人に出会い、自分の恵まれた環境や世の中のことを気付いていく。いろんな経験を積んで知るって大...
ブラジルで起こる自然現象・ポロロッカ(アマゾン川が河口から逆流する)でサーフィンをするため奮闘する主人公・八田泳の成長物語。 いろんなことにイライラしていた泳がバイト先やブラジルで様々な人に出会い、自分の恵まれた環境や世の中のことを気付いていく。いろんな経験を積んで知るって大切なことなんだと改めて感じた。 旅は人を成長させる。息子を持つものとして親の視点から、成長して自分の元から飛び立つような感覚、そんな息子をみて寂しくなるのも理解できる。でも、この話のお母さんのように送り出してあげれる親になりたいなあと思った。
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生活が退屈だと感じている高校生の泳が、ポロロッカで波に乗るためアマゾンに行く。 物語は主人公の目線で淡々と進み、成長物語とはいえ大きく何かが変わるわけではない。 でも、うまく言葉にはできないけれども、泳が手に入れた何かを、読者も手に入れることができるように思う。 もっと人生は楽...
生活が退屈だと感じている高校生の泳が、ポロロッカで波に乗るためアマゾンに行く。 物語は主人公の目線で淡々と進み、成長物語とはいえ大きく何かが変わるわけではない。 でも、うまく言葉にはできないけれども、泳が手に入れた何かを、読者も手に入れることができるように思う。 もっと人生は楽しめる。
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高校生の泳が、ブラジルを訪れる、青春体験成長期 学校は持ち上がりのエスカレーター、わりと裕福家庭 部活は帰宅部、サーフィンを気ままに楽しむ だりぃ、わけわかんね、なんでもいいし、的な どこかありがちで、将来もどうにかなりそうな感じの高校生 あるとき、ブラジルに転勤になった叔父...
高校生の泳が、ブラジルを訪れる、青春体験成長期 学校は持ち上がりのエスカレーター、わりと裕福家庭 部活は帰宅部、サーフィンを気ままに楽しむ だりぃ、わけわかんね、なんでもいいし、的な どこかありがちで、将来もどうにかなりそうな感じの高校生 あるとき、ブラジルに転勤になった叔父から連絡がある そのタイミングで、アマゾン川におこるボロロッカという 逆流現象の波が起こることに興味を惹かれ 「ブラジルに行ってみる!?」という気持になる 自分がブラジルに行く?本当にいけるのか・・・ と思いつつも、旅行者の人に出会い、旅費をためるための あっるばいとも紹介され、ひとり旅に出るために 親をせっとくし、ブラジル行きが近づいてくる。 のんびり気ままに過ごしてた高校生が ひとりでブラジルに行くと決めてから 日々変わっていく様子を見守っている感じ 特別何かをしなくても、きっと暮らしていけるけど 何かしたいという気持になっただけで たくさんの人とであって、新しいことに気づいて いろいろなことが繋がりをもって 環境も自分も変わっていく そんな泳くんの様子をおっていくのが なんだか楽しい 知らないより知ってたほうがいいな せっかくだから、やらないよりやってみたほうがいい 行かないより行ってみたほうがいい・・って思える ブラジル到着からの泳くんの旅は ボロロッカを目指す冒険とスリルと自然を楽しめる アドベンチャー
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まだ今年半分しか終わっていませんが、この作品が今年一番好きな作品かも!って思える一冊でした。 「大きな音」の正体(一つではないのですが)を知っていくにつれてじわじわときましたね~。 本好きにはこの丁寧に描かれて分厚い本、最高です! まずサーフィンは好きだけれど、自分の本当にや...
まだ今年半分しか終わっていませんが、この作品が今年一番好きな作品かも!って思える一冊でした。 「大きな音」の正体(一つではないのですが)を知っていくにつれてじわじわときましたね~。 本好きにはこの丁寧に描かれて分厚い本、最高です! まずサーフィンは好きだけれど、自分の本当にやりたいこととか何かわからないし、親はうるさいし、やるきな~いという高校生男子がアマゾンのポロロッカでサーフィンをしてみようと思い立つところまでが第一部。(私の勝手に思った区切りです) そしてブラジルに行くためにはお金がないからバイトをしてみようと、いろいろなバイトを経験してたくさんのことを発見する(自分の置かれていた環境などに気が付く)のが第二部。 いざ、ブラジルに行くぞ! 出発して到着してとりあえず滞在した山本家で、いろんな体験をするのが第三部。 船に乗ってアマゾンに行き、いろいろな国の人と旅するのが第四部。ポロロッカに乗ります! で、皆と別れて帰国し、帰国後のことが第五部。 って感じでした。 キーワードは「大きな音」というわけなのですが、まず第一にポロロッカとは「大きな音」という意味らしいです。ブラジルのアマゾンでこのポロロッカの音を聞くところまでがかなり長いので、この音が聞こえてきた時点で興奮がマックス!!でした。 そしてもうひとつ、この作品の中での「大きな音」がありました。 男の子が大人の男に成長する音。 たった数か月の出来事ですが、読めば読むほどこの短期間のうちに彼は成長していっています。 途中で成長を「音がしている」と表現している部分があったのですが、ものすごく納得。 音がでるくらい急激な成長だと感じました。 子供だった自分を見つめなおして、大人ってどんななんだろう? 自分はどういう風に生きたいんだろう?と考える時期って、私にもありました。 それは誰もが通る道だと思います。 子供が世界を通じて自分を見つめなおすことができる時間。 大人は押しつけではなく、信頼という形でそんな子供の背中を押してあげることが大切なのだなと感じました。 かわいい子には旅をさせないと!!
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坂木さんの作品は大体読んでいますが、たぶん一番の長編でした。500ページ超!分厚い! でも、途中で用事があったので中断しましたが、一気読みに近い形でした。 主人公はサーフィンの好きな高校生。 終わらない波(ポロロッカ)がアマゾンにあると耳にし、 また、たまたま、お母さんの弟・剛くんがブラジル転勤と連絡を受ける。 行くにはどうしたらいいか? ポロロッカやブラジルについて調べる 親や剛くんに伝える お金をためる(バイトする) 安い行き方、現地での行動を考える サーフィンの技術を上げる … 地道にステップを踏むごとに、 人とかかわりや成長が感じられて、よかったです。 これが、娘と同じ年の子の物語と思うと…すごいです。 坂木さんにめずらしく、性的シーンもありましたが、 これのあとの、別れのシーンでの皆の言葉や、 お母さんが言っていたことを、説教がましくなく教えてくれたのでしょうか。 更に、働いてお金を稼ぐこと、計画を立てること、交渉すること、… 諸々大事なことを物語の中で教えてくれる教科書みたい。 娘にも読んで欲しい一冊です。
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一見恵まれた平凡な生活を送っていた高校生が、自分のやりたい事に目覚め、単身ブラジル旅行に。少年の父親への批判的な感情もこれに取り組む事によって乗り越えていく。少年の心の成長を描いている。
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