大きな音が聞こえるか の商品レビュー
主人公の泳がすごくいい。周りの大人たちも、友人たちも。 なんて書いたらいいのかわからない。どうしよう。
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『大きな音が聞こえるか』 前半はいまいち波に乗り切れなかったものの、後半は怒涛のように大きなうねりや波に巻き込まれ、読了。 『大きな音が聞こえるか』 それは、自分を突き動かす衝動、波。 終わらない波を探した一人の高校生、その成長の物語。そう言い切るには複雑すぎて。 大人とはどういうこと?大人って楽しいもんなの?生きるのって楽しいことなの? 自分たちは甘やかされた子供と大人で、選択肢も自由もあって。けれど、選べない環境に生きている人も大勢いて。お前はそれをわかっているのか?? 自問自答をつきつけられる 主人公、泳が成長し、視点が変わっていくにつれて、周りの人の印象も変わったり。外国の人や物と関わり合うことで、日本という国の現状や習慣への気づきや、いいところも悪いところも発見があったり。 そんな変化も面白い。 何がいいとか悪いとかじゃなくて。じゃあ、自分はどう生きたいのか?という話。 お前には、大きな音が聞こえるか その音が、聞こえているのか? その音を、波をつかまえよう生きているのか? 大きな音を捕まえたことのない私が、泳に思うは羨望か、嫉妬か・・・・。 それでも、今からでも、何かのために動き出したい。そう思わせてくれる一冊でした。
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一気に読めました。何の夢も持てない高校生「泳」が、アマゾンのポロロッカの波に乗るために、バイトに励み、夢を実現するまでの成長物語。
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「腐りたくない」と思う少年の青春物語。 自分にもそんな時期があったんだろうな。 今は周りの大人の気持ちの方がよくわかる。 でも、男の子は外に出て大人になるんだね。
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諸々上手いこと行き過ぎやんけー! 旅の様子は面白かったけど、こちらの気分は今イチ乗りきれず。 最後まで主人公を好きになれなかった…残念。
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初めはダラダラと「ふーん。」てな感じに読み進めてたけど… 半ばから後半にかけて、主人公が動きだしたあたりからは夢中で読破。本当、サーフィンの波みたいでした。緩やかで断続的な波から突発的にくる大きな波がわっ!!とせり上がって砕けてくまでのあの感じ!!読み終わった後の興奮した余韻がハ...
初めはダラダラと「ふーん。」てな感じに読み進めてたけど… 半ばから後半にかけて、主人公が動きだしたあたりからは夢中で読破。本当、サーフィンの波みたいでした。緩やかで断続的な波から突発的にくる大きな波がわっ!!とせり上がって砕けてくまでのあの感じ!!読み終わった後の興奮した余韻がハンパない!!旅に出たい!!って衝動と、羨ましい気分に苛まれます。(笑 あと、サーフィン繋がりでチーム・ジリオンのサーファー2人とロブ・マチャドがリンクして「似てんな〜」って思ってました。
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このままだと腐ってしまう。 「何もない」日常から「何か」を見つけ、高校生・泳は、ブラジル、ポロロッカに「乗る」ことを決める。 青春ですな…。 泳の悩みは贅沢だとは想うが、まあわからんでもない。 友人の二階堂と山下が良かったなあ。 「アマゾンの蚊は、半端ねぇ。」
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ポロロッカは本当にある自然現象で、実際に乗ったサーファーがいるらしい。泳くんは大人に恵まれているなと思った。ブラジルに行く前と帰った後の成長の描き方はわかりやすいけど少しセンチメンタルでいい。パックツアーなんかじゃみれない汚くて生々しい現実を垣間見た感じ。旅行好きな人にはオススメ...
ポロロッカは本当にある自然現象で、実際に乗ったサーファーがいるらしい。泳くんは大人に恵まれているなと思った。ブラジルに行く前と帰った後の成長の描き方はわかりやすいけど少しセンチメンタルでいい。パックツアーなんかじゃみれない汚くて生々しい現実を垣間見た感じ。旅行好きな人にはオススメ。旅立ちたい!
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夏休み前に、大冒険の小説を読んでしまいました! 年に数回しかないといわれるアマゾン川の逆流現象「ポロロッカ」。 大きな波でサーフィンをしたいという想いを抱いた高校生八田泳が、 自分でアルバイトをして費用をため、 単身でアマゾンへ行って夢を叶えるという物語でした。 もちろんあら...
夏休み前に、大冒険の小説を読んでしまいました! 年に数回しかないといわれるアマゾン川の逆流現象「ポロロッカ」。 大きな波でサーフィンをしたいという想いを抱いた高校生八田泳が、 自分でアルバイトをして費用をため、 単身でアマゾンへ行って夢を叶えるという物語でした。 もちろんあらゆる偶然が彼をサポートします。 叔父さんが転勤でアマゾンへ行ったのを知ったこと。 ほとんど同時期にポロロッカの話を聞いたこと。 行きたいという小さな気持ちが、 いつのまにか大きな夢になりました。 平凡な高校生だった泳は、自分でアマゾン流域のことを調べ、 ポロロッカを調べます。 そして単身旅行の許しを両親に乞うため、 素直な気持ちで両親に向き合うのです。 やっとアマゾンへ行ったと思ったら 頼りの叔父さんは急な仕事で家をあけ、 泳は叔父さんの知り合いの日系人の家へ預けられます。 そこには泳と同じ年の女の子がいました。 積極的で明るい彼女からのアプローチにたじたじの泳・・・。 高校生の彼はとても純情ですから、 現地の人にとっては、まさしく「サムライ」だったのですね。。 そして念願のポロロッカでサーフィンもできました。 達成感をもって泳は帰国しました。 大冒険をしてきた泳はやはり「大人」になっていました。 夢に向かって悩み考え行動する。 それは簡単なようでもなかなか実行できないものです。 おしりの重くなった自分と比べると、 なんと身軽ですばやい行動でしょう。 これが「行動力」なのでしょうか。 願わくば、今から自分も大冒険をしたくなりました。 読後感はとてもさわやか。 等身大の学生たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。
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坂木さんの作品好きです。 泳のような青春を送れなかった私は、泳の母親のような親になりたいと思いました。 珍しく、えっちな表現があったような……。 一言であらわすなら、ただ、泳が羨ましい。
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