大きな音が聞こえるか の商品レビュー
特に夢と希望のない今時のサーファー高校生がアマゾン川の逆流現象で波に乗るためにブラジル奥地行きを決意して…。ちょっとエッチなシーンは大人向けの配慮でしょうけど、基本はジュブナイル。リアリティは著し乏しいけど、よくできた成長物語でした。俺はブラジルとか絶対行けないな、治安的、衛生的...
特に夢と希望のない今時のサーファー高校生がアマゾン川の逆流現象で波に乗るためにブラジル奥地行きを決意して…。ちょっとエッチなシーンは大人向けの配慮でしょうけど、基本はジュブナイル。リアリティは著し乏しいけど、よくできた成長物語でした。俺はブラジルとか絶対行けないな、治安的、衛生的に。
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高校生がアマゾン川にサーフィンに。なに不自由ない男子の成長物語でこの作者にしては珍しい作品? 2013.1.11
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600ページの坂木作品にしては分厚いです。 高校生の青春物で成長?するさまが良い。 ブラジルで童貞喪失相手は日系3世、シチュエーション的にはイイ感じです。 そんな坂木作品は今まで無かった気がします。 サーフィンは経験が無いので感覚は判りませんがアマゾンのポロロッカに乗ると...
600ページの坂木作品にしては分厚いです。 高校生の青春物で成長?するさまが良い。 ブラジルで童貞喪失相手は日系3世、シチュエーション的にはイイ感じです。 そんな坂木作品は今まで無かった気がします。 サーフィンは経験が無いので感覚は判りませんがアマゾンのポロロッカに乗るというのはかなりぶっ飛んだ感じだと思います。 まぁしかしほのぼのとした感じは共通した読後感です。
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+++ 八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。凪のように平坦な生活に自分を持て余している。だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へ行くと知らされた。さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を...
+++ 八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。凪のように平坦な生活に自分を持て余している。だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へ行くと知らされた。さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いて―小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語。 +++ 温い毎日をなんとなく生きている泳は、それでもなんとなくは、いまのままではいけないような気分を抱えていた。いつもサーフィンをしに行く海には、仙人と呼ばれる人がいて、終わらない波に乗ったことがあるという。そんなとき、製薬会社に勤める母の弟の剛がブラジルに赴任し、アマゾンの奥地へ行くという。アマゾンには川を遡る巨大な波=ポロロッカがあるということを初めて知る。そのとき、泳のスイッチが入ったのだった。ポロロッカに乗りに行くために、バイトをして旅費を稼ぎ、両親を説得するところから、泳の新しい日々は始まった。友人の二階堂や、バイト先の人たちとの交流、家族の在りよう、クラスでの在り方。普通の生ぬるい高校生としての泳と、目的に向かって遮二無二進む泳とのギャップが微笑ましい。そしてアマゾンに行ってからの泳と、夢を叶えて帰国してからの泳の違いも著しく、その成長ぶりが頼もしくもある。それぞれの場所でそのときそのときで頑張る姿がとてもいい一冊である。
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2013年初読みの本。内部進学で受験もなく、帰宅部でなんとなく毎日をすごしている、いわゆる普通の高校男子。 何か楽しいことはないか、将来どうしようか、受身の自分にイライラしてみたり、親や友人との距離をある程度保ってみたり。悩んでいるのも、少しずつ成長していくのも、懐かしいようなう...
2013年初読みの本。内部進学で受験もなく、帰宅部でなんとなく毎日をすごしている、いわゆる普通の高校男子。 何か楽しいことはないか、将来どうしようか、受身の自分にイライラしてみたり、親や友人との距離をある程度保ってみたり。悩んでいるのも、少しずつ成長していくのも、懐かしいようなうらやましいような気持ちになりながら、読み進めた。 中2の息子にも薦めてみよう。
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坂木さんの話は全部読んでますが、ほんと引き込まれます。 主人公は普通の高校生って云うよりは結構恵まれてるとこの子だと思うけど、いいよね、夢に向かって進んでいくのが。 アマゾンの船、ボロロッカだけでなく、最高でした!
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何不自由無い、その分退屈な毎日を送っていた男子高校生の成長物語。 そのスケールがでかい。 坂木さんというよりは竹内真さんあたりが書きそうな感じ。 【図書館・初読・12/24読了】
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坂木司さんの新刊、分厚いじゃん!と喜んで購入。今までの作風とは少し違う、少年の成長物語。泳が目標見つけて、そのために努力して、実現して、その後、とエピソード的にはかなり詰め込んでいるけど雑な感じがせずひとつひとつ丁寧で魅力的なのが良いなぁ、と思った。なかなかこれだけのものを飛ばし...
坂木司さんの新刊、分厚いじゃん!と喜んで購入。今までの作風とは少し違う、少年の成長物語。泳が目標見つけて、そのために努力して、実現して、その後、とエピソード的にはかなり詰め込んでいるけど雑な感じがせずひとつひとつ丁寧で魅力的なのが良いなぁ、と思った。なかなかこれだけのものを飛ばしエピソードにしないのは難しいんじゃないかしら。アマゾンでのエピソードは本当に面白くて休憩入れずに一気読み。ミウも剛くんもお父さんのキャラも素敵だった。坂木司さんはほんとハズレを作らなくてすごいなぁ。
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「何不自由なくふつうに育ったイマドキの高校生」、それが主人公の泳だ。 彼のふつう具合がとてもリアルで、冒頭の空虚な気持ちに激しくシンクロした。そうなんだ、先は見えちゃってる、どうにもならないよ、という諦めの気持ち。 ところが、泳がポロロッカを知り、そこで波に乗るという夢に向かって...
「何不自由なくふつうに育ったイマドキの高校生」、それが主人公の泳だ。 彼のふつう具合がとてもリアルで、冒頭の空虚な気持ちに激しくシンクロした。そうなんだ、先は見えちゃってる、どうにもならないよ、という諦めの気持ち。 ところが、泳がポロロッカを知り、そこで波に乗るという夢に向かって行動し始めたとたん、物語が急に躍動し始めた。 泳と一緒になってバイトしているような気持ちになり、「南仙」での出来事の一つ一つにドキドキした。 波がきてる。その気持ちがわかる気がした。自分が動き出すと、波を感じることができる。頭の中で思いをこねくり回しているときにはピクリとも動かなかった空気が、実際に行動し始めると思いがけない流れを生み出す。 ブラジルへ行ってからの展開では、自分も一緒にその場所にいるような気持ちになった。あの臨場感はすごい。 だから、泳が帰国したあとの日本での生活では同じような肩透かしの気持ちを味わった。泳が変わったように、私も変わったような気がしたのだ。 分厚い小説を読み終えてぱたんと閉じた時、長い長い旅をしてきたような気持ちになった。また行きたい。また読んでこの世界を旅したいと強く思った。 内容とは関係ないが、やはり坂木司さんは女性なんだろうなと改めて思った。泳の性的側面の描写が、男性作家が同じような場面を書いた時と明らかに違うから。まあ、別にどっちでもいいことなんだけど。
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〈内容〉高1の泳はなりたいタイプの大人がいないのが悩みだが、サーフィンをしている間だけは全て忘れられる。終わらない波・ポロロッカの存在を知りアマゾン行きを決意する……。泳の成長を鮮やかに描き出す青春大河小説!
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