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炎上する君 の商品レビュー

3.6

184件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

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2024/06/12

友達が西加奈子面白くて良いよ! と言っていたのを思い出し(数年ぶりに) 古本屋で見つけ薄くてさらっと読めそうと決めた ちゃんと読んだのは初めてだったが その独特の世界観に驚いた 一作目がいきなりセックス描写て、、 でも他の話も読んでいくにつれ なんとなく評価される理由が分かって...

友達が西加奈子面白くて良いよ! と言っていたのを思い出し(数年ぶりに) 古本屋で見つけ薄くてさらっと読めそうと決めた ちゃんと読んだのは初めてだったが その独特の世界観に驚いた 一作目がいきなりセックス描写て、、 でも他の話も読んでいくにつれ なんとなく評価される理由が分かってきた 不思議なSF感はあるがどこか現実的で 奥深い内容がハマりそう もっと他の作品も読んでみたい!

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2024/06/10

西加奈子読める。 最後の風船の話とあっくんの話が印象的。 主人公が男かなって感覚で読み進めちゃうけど実際は女の子だったり、急に官能的になったり不思議な感覚でスルスル読めた。

Posted byブクログ

2024/05/04

偶然、家の本棚にあり、手に取った小説。もともと西加奈子さんは好きなので、読んでみた。 情景がころころ変わっていく、まるでSFのような短編集。その中でも、タイトル「空を待つ」の「ひとりだと嘆いても、手を伸ばしても、私の体は世界から抜け出すことはない、死ぬまで。私は分かっている。分...

偶然、家の本棚にあり、手に取った小説。もともと西加奈子さんは好きなので、読んでみた。 情景がころころ変わっていく、まるでSFのような短編集。その中でも、タイトル「空を待つ」の「ひとりだと嘆いても、手を伸ばしても、私の体は世界から抜け出すことはない、死ぬまで。私は分かっている。分かっている。」というフレーズが印象的だった。孤独が重なって、自分が何者か分からなくなる、そんな感覚を違和感なく文章に落とし込んでいて、読みながらいつか見た東京の人混みを思い出したりした。切なさが良い。 最終話「ある風船の落下」の「何かを望み、欲し、それが得られなかったり、それに裏切られたりして、傷つくことを避けるために、僕たちは望みを捨てるのですか。そのために、地上を捨てたんでしょうか」という言葉は、ずっと大事にしたいと思う言葉だ。 全体を通して難しい表現もあるけれど、自分に自信を失いかけた時、失敗が怖くなった時、手に取りたい小説です。

Posted byブクログ

2024/04/10

西加奈子のSF妄想ファンタジー短編集。空へ飛んで行ってしまう風船病、そんな発想がどこから出てくるのか?

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2024/02/20

「私のお尻」「ある風船の落下」がよかった。他人のことを気にしすぎたら、一度その自分を置いていこうと思った。

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2024/01/31

君は戦闘にいる。恋という戦闘のさなかにいる。 誰がそれを笑うことができようか。 君は炎上している。 その炎は、きっと誰かを照らす。煌々と。熱く。 戦闘、銭湯、

Posted byブクログ

2024/01/23

以前著者の他の作品を最後まで読めなかったことがあるので期待していなかったが、面白かった 「甘い果実」が特に好きでゲラゲラ笑いながら読んだ 非現実的で突飛な展開が多いのにリアリティがあって不思議な作品

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2024/02/14

今日は病院の日。待たされるのは手持ち無沙汰で気が滅入るので、僕はいつも文庫本を持参する。持って行く本はだいたいいつも決まっている。今回もこの本を。持参するたびに読み返しているものの、意外と内容を覚えていない。じつは苦手な本だった。それでも今日もまた、この本を選んだ。苦手だと言いな...

今日は病院の日。待たされるのは手持ち無沙汰で気が滅入るので、僕はいつも文庫本を持参する。持って行く本はだいたいいつも決まっている。今回もこの本を。持参するたびに読み返しているものの、意外と内容を覚えていない。じつは苦手な本だった。それでも今日もまた、この本を選んだ。苦手だと言いながら手に取る、いま思うと不思議だ。今日という日が訪れる予感だったのだろうか。 椎名林檎との対談で作者は「セックスのカードって、どんだけ強いねん‼︎」と言っていた。前後の話の流れは忘れてしまったけれど、その一言だけ覚えている。否定的な発言かと思っていたけれど、この短編集の最初からそのカードを切っていた。そういえば初めて読んだ時は、だから少々拍子抜けしてしまった記憶がある。 なぜこの本が苦手だったのか。それは僕の未熟さゆえだったのかと思う。僕は昨年末から集中的に読書を再開した。きっかけは松岡茉優、彼女が本好きで、僕も彼女が読んだであろう本を読んでみたいと思ったことだった。このことは、僕が書いた他の本の感想にも何度も書いた。現状では、読書習慣がすっかり身についた。さらに、読書で個人的にかつてない経験をしたことがあり、そのことは、以降、僕の感情や考え方に大きな影響を与えている。 それを踏まえて、今日の、この本である。 病院で採血から結果待ち、診察を終えるまでの3時間強で、ほぼ読み終えてしまった。以前はなかなか物語に入り込めず、壁のようなものを感じ、行きつ戻りつしてなかなか進めなかったけれど、今日は何の抵抗もなく読み進めることができた。たんに最近身についた読書習慣のおかげ?要因としては、それは小さくないけれど、その習慣を得たことで、ひとつ気付いたことがある。僕は共感することができる。奇妙な言い方だけど、僕は何かしら物事に共感することができるということに気付いたのだ。本の中の物語にも、それ以外の日常生活でも、想像力をもって自分の外側で起こりうる事象への共感。いわば共感力とでも?これまで苦手だと思っていたこの本の中の物語でも、作者の想像、言わんとすること、登場人物の言動、ことごとく腑に落ちた。いや、それは少々調子に乗りすぎか。すべてに、とは言わないまでも、やはり共感した、共感できた、という言葉が合うように思う。 今回の件は、自分自身のことながらとても興味深いと思った。きっかけとなったと思われる僕の「読書におけるかつてない経験」について具体的なことは、ここでは触れないけれど、他の本の感想に、そのことは記してあります。もったいぶったわりに、じつは些細なこと。あくまで僕の、個人的な経験ですのでご容赦ください。 繰り返し読むことでの新発見という、読書の愉しみ方に気付くことができた一冊として、特別な本になりそうです。

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2023/12/12

軽い読み口、突飛なアイデア。なんだかスタイリッシュだけれどおどろおどろしい短編集。 山崎ナオコーラに対する偏愛がたまらない本。

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2023/10/03

炎上するのは、 ネットの世界ではなく、 本当に人間が燃えるのだ! 風船人間は 風船を持っているわけでもなく、 中に入る訳でもなく、 人間が膨らんで風船になって 天の上へ行ってしまうのだ! そんな 奇想天外な発想の短編集。 ただの不思議なファンタジーではない。 主人公は 社会と...

炎上するのは、 ネットの世界ではなく、 本当に人間が燃えるのだ! 風船人間は 風船を持っているわけでもなく、 中に入る訳でもなく、 人間が膨らんで風船になって 天の上へ行ってしまうのだ! そんな 奇想天外な発想の短編集。 ただの不思議なファンタジーではない。 主人公は 社会との違和感を感じながら生きている人ばかりだ。 共感する部分も沢山ある。 西加奈子さんの優しさが根底にあるから、 どこか笑えて 最後には救いがある。 誰もが優しさや愛情を欲しているんだな、 私だけではないんだな、と 痛感。

Posted byブクログ