1,800円以上の注文で送料無料

なでし子物語 の商品レビュー

4.3

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019/11/5 ネグレクトされてた子供の話なので最初の方読むのがつらい。 いたたまれない。 青井先生が恩人だね。 このかわいい子たちはこの後どんな人生を送ったのだろう。 いじめっ子だったハム兄弟も。 こんな大変な境遇じゃないけど似たようなことがあって、言葉が心にしみる。 ハム弟がお兄ちゃんに「デリカシーがないんじゃ~」って怒るとことか、自分のことをダメだグズだいう人のこととか。 今度言われたら青井先生のように言ってみようかと思うけど、その人もう大人だからなぁ。 防御のために言ってるとこもあるしな。 とりあえずこの本を薦めてみよう。

Posted byブクログ

2018/11/09

不覚。最後につい、うっかり泣いてしまった。 子供たちの友情と成長の物語かと思って読み進めていたけど、 同時に、女性の自立の物語。 強く美しい女性になりたいと思わされる。 続きが早く読みたいな。

Posted byブクログ

2018/09/27

昭和な時代だけど、今風なものになっている。 自立と自律。まだ自立できてないかも。 立海の天真爛漫なところが微笑ましい。 地の星、天の花も読みたいと思った。

Posted byブクログ

2018/07/06

先がどんどん読みたくなるような、本を読むことが楽しいと思えるような作品でした。とても好きです。 不器用な愛がたくさん詰まっているお話です。

Posted byブクログ

2018/06/27

子ども2人がいじらしいのでぎゅっとしてあげたくなってしまいます。複雑な境遇で持てはやされたり疎ましがられたりするのは全く大人の事情。子どもには全然関係ないのだけれど誰の子供だからとか余計な付属物で色眼鏡を掛けてしまうのですよね。 子どもも残酷。家の事情で服が汚れていたり、お金が無...

子ども2人がいじらしいのでぎゅっとしてあげたくなってしまいます。複雑な境遇で持てはやされたり疎ましがられたりするのは全く大人の事情。子どもには全然関係ないのだけれど誰の子供だからとか余計な付属物で色眼鏡を掛けてしまうのですよね。 子どもも残酷。家の事情で服が汚れていたり、お金が無くて食べていなくてガリガリだったりすると、菌扱いや貧乏人扱いでいじめが発生するし、どうしようもない事情というものが理解できずに責めつづける。その時の子供の顔というのはゾッとするほど卑しいものだと思います。でも大人になったらそれが矯められるのかといえばそんなことはなく、表面に出さない狡猾さが産まれるだけなのでしょう。 そんな中でも絆を結ぶ子供たち、大人達の美しい物語は心揺さぶります。美しい描写と心寒い子供たちの境遇。小さい火を寄せ集めて子供たちを温めようとする心優しい大人達。そんな優しいコミュニティーは心無い身勝手な人間に壊されてしまいます。 でもいつか自分たちで選んで新たな世界へ歩んで欲しい。そう思います。 というか、彼らは僕とほぼ同じ年なんだな、1980年に小学生ですから。もしかしたら身の周りで頑張っている同胞たちの一人かもしれないと思うと感慨深い本です。

Posted byブクログ

2018/06/12

時代は1980年、舞台は天竜川のほとり。 居場所のない少女と少年、そして早くに夫を亡くし過去に生きる女が出会ったところから物語は始まります。 3人に共通しているのは家族に恵まれなかったということ。 それゆえに閉ざされてしまった心や、頑なになってしまった心、そしてあきらめ。 けれど...

時代は1980年、舞台は天竜川のほとり。 居場所のない少女と少年、そして早くに夫を亡くし過去に生きる女が出会ったところから物語は始まります。 3人に共通しているのは家族に恵まれなかったということ。 それゆえに閉ざされてしまった心や、頑なになってしまった心、そしてあきらめ。 けれど主人公耀子(居場所がなかった少女)が現れたことによって少しずつ変わり始めます、耀子自身も。 新しい物語が始まるのです。

Posted byブクログ

2018/06/17

自立、かおをあげていきること。 自律、うつくしくいきること。あたらしいじぶんを、つくること。 やらまいか‼︎

Posted byブクログ

2018/06/03

母親からのネグレクトを受けた耀子、名家の跡取りで身体の弱い立海、夫に先立たれ婚家と反りの合わない未亡人照子は、撫子の咲く常夏荘で出会った。 大人の事情に振り回される2人の子供の健気な姿がいじらしい。 生育環境から、自分の思いをうまく伝えられない耀子に、強く生きていく術を教えた、...

母親からのネグレクトを受けた耀子、名家の跡取りで身体の弱い立海、夫に先立たれ婚家と反りの合わない未亡人照子は、撫子の咲く常夏荘で出会った。 大人の事情に振り回される2人の子供の健気な姿がいじらしい。 生育環境から、自分の思いをうまく伝えられない耀子に、強く生きていく術を教えた、立海の教育係の青井の存在が大きいと思います。 耀子が常夏荘での暮らしで、少しだけ前を向くことが出来たラストに涙が出ました。 たくさんの大切なフレーズが散りばめられた本。 今の私にも響く言葉を発見。 大切な出合いになりました。 耀子のその後が気になるので、続編も読みたいと思います。

Posted byブクログ

2018/04/12

撫子の咲く丘で出会った三人。資産家の跡取り、前跡取りの未亡人、使用人の孫娘のどうしようもない日々が、出会ったことによって変化していく。希望の見える物語。

Posted byブクログ

2018/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★4.5 なんていうか、とても不思議な読み心地の話だった。 どちらかというと閉鎖的で特殊な環境であるからか(あと時代が少し昔?)、どこか現実じゃないような、ファンタジックな、ふわふわしてるような読み心地。 物語は主人公の少女が母親に捨てられるところから始まり、読み進めるうちに複雑なお家の事情等も明らかになってくる等、なかなかシリアスではあるけれど、全体として暗くはない。 展開はコツコツと、という印象だが、耀子と立海の特別な絆や、彼女が少しずつ自分の花を咲かせていこうとしてる姿、また周りの人と関係を築いていく様子に心は温かくなる。心に響く言葉もあり、なんていうか、とても滋味深い1冊。 しかし、まさか離れ離れになって終わるとは。 最後の青井さんの言葉、おじいさんと耀子の場面、耀子が学校に行く場面には、怒涛のようにそれぞれに胸に迫るものがあった。 登場する人物ひとりひとりに、まだ何かここでは描ききっていない含まれた背景がありそうだなという印象。 これからどうなるのかとても気になる!シリーズになっているみたいなので期待。

Posted byブクログ