なでし子物語 の商品レビュー
最初の方はちょっと説明的というか、入りにくい感じがしたけど、後は一気読み。 登場人物達の生活レベルの差が上手く表現してある。 読後感がいい。二人がその後どうなったかが気になるので続編出してほしいな。
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その後の成長と、起こりうる別れを乗り越えて、強く生きていることを願わずにはいられない。フィクションだけど。
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燿子と立海。とってもかわいくて、そしておはなしもとても面白かった! 図書館で借りて読んだけれど、自分でも買いたい。文庫が出たので、文庫を買おう〜⭐︎
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人のつながりのあたたかさが心に沁みるとてもいいお語でした。 知らない作家さんだったけど読んでよかった。(後で知ったけど四十九日のレシピの人でした。) 昭和50年代の静岡、天竜川源流近くの『常夏荘』という名家の別邸で暮らす人々の物語です。 夫に先立たれひっそりと暮らす女性、大人の理不尽さに振り回されて心を閉ざす子供たち。 屋敷に住む使用人達に見守られながら、どこにも居場所のない彼らがゆっくりと距離を縮め、前を向いていく姿に涙しました。 ノスタルジックな雰囲気もあいまって、彼らが愛おしく、自然と優しい気持ちになれます。 家庭教師が最初の授業で教えた 「自立、かおを上げて生きること。 自律、うつくしく生きること、あたらしいじぶんをつくること。」 この言葉を胸に前を向こうとする姿がけなげでね。 出会いが契機になるってあるんですよね。彼らが出会えてよかった。 家庭教師の青井さんも大好き。サリバン先生を思い出したりして。 いい本との出会いも人生を豊かにしますね。 期待せずに読んだせいか、とても得した気分です♪
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「やらまいか」いい言葉だな、と思います。それぞれの立場でそれぞれの理不尽に翻弄されて、耐えている姿に涙がこぼれました。青井さんの言葉に心打たれ、お祖父ちゃん温かな眼差しにこちらまでほっこりしました。自立と自律。もううずくまらなくても大丈夫なように。3人の未来が明るいものであるよう...
「やらまいか」いい言葉だな、と思います。それぞれの立場でそれぞれの理不尽に翻弄されて、耐えている姿に涙がこぼれました。青井さんの言葉に心打たれ、お祖父ちゃん温かな眼差しにこちらまでほっこりしました。自立と自律。もううずくまらなくても大丈夫なように。3人の未来が明るいものであるように。そう確信できる最後でした。
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自分のことをグズで何にもできないと思っていた燿子が、峰生の人々との暮らしの中で少しずつ変わっていく。「自立、かおを上げて生きること。自律、うつくしく生きること。あたらしいじぶんをつくること。」最初の授業で習った言葉を大切にして、自ら新しい自分になろうとする燿子がとても愛おしい。そ...
自分のことをグズで何にもできないと思っていた燿子が、峰生の人々との暮らしの中で少しずつ変わっていく。「自立、かおを上げて生きること。自律、うつくしく生きること。あたらしいじぶんをつくること。」最初の授業で習った言葉を大切にして、自ら新しい自分になろうとする燿子がとても愛おしい。そして立海くんもとても可愛い。ふたりがまた出会えることを、そして、立場の違いを超えて、今のように親しくできることを祈っています。
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杣人たちの住む少しさびれた峰生で、母に捨てられ祖父のもとに来た耀子、夫を亡くして思い出に生きるおあんさんの照子、そして照子の義父の愛人の子立海。三人の出会いの中で美しい物語が、天女伝説をちりばめながら、語られる。強さも優しさも涙も勇気も、美しい自然の中にある。
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とても清々しい読後感です。ツライことも多いのですが、周囲の大人たちが温かく見守ってくれます。すごい昔のような話しのような感じがしますが、そうでもないんですね。
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なぜ、こんなに自然に泣けるのでしょう。 作家さんによって、優しさの描き方は それぞれですが 伊吹さんのは、自然に心に入ってきます。 御邸のお坊ちゃま、その叔母、お手伝いの娘を中心に 描かれる、交流と希望のお話。 忘れられない言葉があります。 「どうして、ではなく、どうしたら...
なぜ、こんなに自然に泣けるのでしょう。 作家さんによって、優しさの描き方は それぞれですが 伊吹さんのは、自然に心に入ってきます。 御邸のお坊ちゃま、その叔母、お手伝いの娘を中心に 描かれる、交流と希望のお話。 忘れられない言葉があります。 「どうして、ではなく、どうしたら」
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四十九日のレシピ以来の伊吹作品。 あちらも良かったが、これ、良いわぁ、買うリストに追記 子供側の主人公、耀子と立海が実に良い。貧しいが故に虐げられたものと、立場が高い故に疎外されるもの、2人の心が通じ合う過程のけなげさと不器用さの美しいこと。読んでいて2人をぎゅっと抱きしめてやりたくなる衝動に何度かられたことか。 大人側の主人公、照子にはあまり共感が沸かなかった(このキャラは女性でないと分からないだろうなぁ)が、家庭教師の青井と、耀子を引き取った祖父間宮がいい味出してるんだよなぁ。生き方も考え方もかなり違う青井と間宮、物語上ではちょくちょくぶつかりよるんだけど、それぞれが2人の子供に対峙する時の姿、言葉が凄くいい。 耀子がハイジで立海がクララ、間宮がオンジで青井がロッテンマイヤー。他にもセバスチャンやペーターみたいなんもおるので、日本の昭和版ハイジとあらっぽく括れるが、かの名作と比較しても負けないだけの読み応えは十分ある。 自立と自律、「やらまいか」という掛け声、「どうして」じゃなく「どうしたら」と考える。その言葉だけとればどれもこれも押し付けがましいが、ラストで青井が耀子に教え諭すシーンにたどりついたとき、得心いってしっかり胸に刻まれた。
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