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なでし子物語 の商品レビュー

4.3

104件のお客様レビュー

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2012/12/20

2012.12.20 自立と自律 いい言葉だなと思った。 最初はあまり好きな話じゃないなと、読むことをやめようかと思った。 けれど、読み終えてみて正解。 爽やかな気持ちのいいお話でした。 凛として生きることは素敵。

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2012/12/20

ゆったりと流れる時間。恋い焦がれる切なさ。胸に沁みわたるように拡がる温かさ。一歩一歩踏みしめて、ゆっくりでも確実に前に進む力強さを秘めた、大切に、時間をかけて味わいたい珠玉の物語。

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2012/12/16

+++ 父を亡くし母に捨てられ、祖父に引き取られたものの、学校ではいじめに遭っている耀子。夫を若くして亡くした後、舅や息子と心が添わず、過去の思い出の中にだけ生きている照子。そして、照子の舅が愛人に生ませた男の子、立海。彼もまた、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しんでいる。時は一九...

+++ 父を亡くし母に捨てられ、祖父に引き取られたものの、学校ではいじめに遭っている耀子。夫を若くして亡くした後、舅や息子と心が添わず、過去の思い出の中にだけ生きている照子。そして、照子の舅が愛人に生ませた男の子、立海。彼もまた、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しんでいる。時は一九八〇年、撫子の咲く地での三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かしはじめる―『四十九日のレシピ』の著者が放つ、あたたかな感動に満ちた物語。 +++ 山持ちのお坊ちゃんである立海、その山の世話をする使用人の孫娘である耀子。二人の子どもは、生い立ちや立場の違いはもちろん、抱える苦悩もそれぞれなのだが、それでも奥深くで共感・共鳴し、強く惹かれあうのである。立海の義姉であり、「おあんさん」と呼ばれる照子も、大人ではあるが、屈託を抱え、子どもたちに放っておけないものを感じながら見守るようになるのだった。子どもたちを照子や立海の家庭教師・青井らが見守りながら支え、立海と耀子が互いに欠けたところを埋めるように過ごすのを見ていると、しあわせとはなんだろう、と考えずにはいられない。青井の教え、「自立と自律」が胸に沁みる一冊である。

Posted byブクログ

2012/11/29

なんてなんて力強く温かい物語なのだろうと思った。 今、こんなふくよかさ、余白がほしいのだな、個人的に。 そして、青井という人物にとても惹かれた。 最後に慌てて峰生を去ることになったときに、ひとりひとりに認めた手紙に、彼女はどのような言葉を綴ったのだろうか。 彼女の残した「魔法...

なんてなんて力強く温かい物語なのだろうと思った。 今、こんなふくよかさ、余白がほしいのだな、個人的に。 そして、青井という人物にとても惹かれた。 最後に慌てて峰生を去ることになったときに、ひとりひとりに認めた手紙に、彼女はどのような言葉を綴ったのだろうか。 彼女の残した「魔法の言葉」を私も心に留めて歩いていきたい。 この本もこれからも何度も何度もゆっくり読んでいくことになると思う。

Posted byブクログ