江神二郎の洞察 の商品レビュー
月光ゲームの前…アリスが入部してから、マリアが入部する前までの短編集。月光ゲームや双頭の悪魔を読んでると、色々欠けていたピースが埋まっていく。短編なので、読みやすい。また月光ゲームを読みたくなった。
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江神二郎のシリーズで最初に思い浮かぶのは、やはり『双頭の悪魔』。昔wowowで映像化されたことが大きい。というのもヒロイン役が渡辺満里奈だったからだ。そしてそのときの江神二郎は、今をときめく香川照之が演じていた。しかし残念ながら小説とはちがって長髪ではない。 そのドラマをみて以降...
江神二郎のシリーズで最初に思い浮かぶのは、やはり『双頭の悪魔』。昔wowowで映像化されたことが大きい。というのもヒロイン役が渡辺満里奈だったからだ。そしてそのときの江神二郎は、今をときめく香川照之が演じていた。しかし残念ながら小説とはちがって長髪ではない。 そのドラマをみて以降、私の中では、小説といえども江神二郎といえば香川照之なのである。 この短篇集の執筆時期は1994年1月のものから、書き下ろしの2012年までとなっているのだが、まったく違和感がないことだ。当初よりしっかりと構想が練られ、確かな表現力で書かれていたことが窺い知れる。 短篇集はもう一冊予定されているとのこと、楽しみに待ちたい。
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恥ずかしながら、有栖川作品を読むのは初めて。 とても面白かったです。登場人物が生き生きしていて、会話のキャッチボールが楽しい。そして何と言っても江神部長が魅力的です。 次は長編を読んでみようと思います。
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考察ごっこを楽しむ推理研のみんなが可愛い。考察ごっこが結構本格的にしてる。経済学部コンビ&アリスと江神さんの落ち着きの差が面白い。
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江神シリーズ短編集。 同世代ってわけでもないけれど、なんだか懐かしい感じ。 私も、大学生の頃にミステリーにハマったしな・・・ しかし、シリーズ読者じゃないと面白さ半減かも。
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有栖川さんの学生アリスシリーズ。今まで長編で4冊出たうち、2冊めのまでの間を補完するようなアリス達、英都大学推理小説研究会の日々が短編として描かれている。大好きなシリーズの登場人物たちの日常が垣間見られて嬉しい。 一番楽しく読んだのは「除夜を歩く」。本格ミステリ論についてアリスと江神さんが語り合いながら延々と歩くのがよかった。「四分間では短すぎる」のような推理ゲームもできる彼らが羨ましく思ったり。 有栖川さんの作品は生真面目でどこか上品な感じのする推理がいいのだが、特に学生アリスシリーズでは江神さんの理路整然としたところと表に出さない優しさが好きだ。 新たに書かれる予定が残り2冊(短編と長編)限定されているようなのは寂しいが、じっくり味わいたい。 収録作品 ・瑠璃荘事件 ・ハードロック・ラバーズ・オンリー ・やけた線路の上の死体 ・桜川のオフィーリア ・四分間では短すぎる ・開かずの間の怪 ・二十世紀的誘拐 ・除夜を歩く ・蕩尽に関する一考察
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思った以上に読むのに時間がかかってしまった、はじめてのミステリー。有栖川有栖さんの名前は聞いたことがあったので、どういう作品を書かれるのかと期待して読むことができた。 すごく繊細な短編ミステリー集で、丁寧な言葉作りが印象的でした。さすが有名作家さんだなと感心しながらページを進...
思った以上に読むのに時間がかかってしまった、はじめてのミステリー。有栖川有栖さんの名前は聞いたことがあったので、どういう作品を書かれるのかと期待して読むことができた。 すごく繊細な短編ミステリー集で、丁寧な言葉作りが印象的でした。さすが有名作家さんだなと感心しながらページを進めていきました。知らない言葉とか結構あったりして、自分の浅学さを改めて振り返ることになりました。 ミステリーの有名作品名などがいろいろ出てきたりして、ミステリーファンの方には、登場人物とそういう談義が出来たりしてとても面白いんだろうなぁと羨ましかったりします。 この作品のおかげでミステリーにはまってしまいそうな勢いのあるものでした。月光ゲームとか読んでみたいですね。 ありがとうございました
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江神さんシリーズの短編集。 文庫化まで待つつもりだったのに、装丁眺めてるうちに我慢が限界に。 いろんな意味で時代の流れを感じます。大学生ってこんなだったなーとか。何十年越しの集成単行本なの⁉とか。有栖川さんももうベテラン作家だもんなぁ。 内容は、コージーテイスト多目の印象。短...
江神さんシリーズの短編集。 文庫化まで待つつもりだったのに、装丁眺めてるうちに我慢が限界に。 いろんな意味で時代の流れを感じます。大学生ってこんなだったなーとか。何十年越しの集成単行本なの⁉とか。有栖川さんももうベテラン作家だもんなぁ。 内容は、コージーテイスト多目の印象。短編はこうでなくては!(という偏見。) EMC四人組の関係性丸見えの掛け合いが楽しい“四分間では短すぎる”が良かったなー。 彼らの〈推理ゲーム〉が相変わらず羨ましい。やってみるといつも失敗するけど。 設定された〈謎〉に対して、同じ前提のもと、相手を説得し得る論理を展開しつつ、大胆に話を先に進めていくって…むずかし(^^;; ーー何故ミステリーは殺人事件を扱うのか? 江神さんの答えに何となくホロリときたりして。 次の長編がシリーズ最後かと思うと、早く読みたいような、いつまでも待ちたいような。。。
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初期の作品が収録されているので、最近の作品群に物足りなさを感じている身としてはなかなか楽しめた。作中でなんども繰り返されるミステリー談義などは若いなあなどと上から目線で読んでみたり。このシリーズいつ完結するかわからないとあとがきで書かれていたが、次の話のヒントがこの中にあるのかも...
初期の作品が収録されているので、最近の作品群に物足りなさを感じている身としてはなかなか楽しめた。作中でなんども繰り返されるミステリー談義などは若いなあなどと上から目線で読んでみたり。このシリーズいつ完結するかわからないとあとがきで書かれていたが、次の話のヒントがこの中にあるのかもと少し期待した。
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※このレビューにはネタバレを含みます
大変なつかしゅうございました。大昔、それこそ有栖川を読み始めたころに読んだ短編集がいくつか。瑠璃荘とか焼けた線路、二十世紀あたりはうっすら記憶にございます。 キャラクタがしっかりしているから、安定した面白さがあるなぁ、と。学生アリスシリーズを読んでいなくても楽しめるのかな。読んでキャラを把握していたらより楽しめる、ミステリが好きならもっと楽しめる、といったところ。EMCメンバのミステリ談義も、今そういうのを組み込んであるミステリが少ないので、楽しかった。 個人的にはすごく短いけど「ハードロック・ラバーズ・オンリー」が好きです。なんていうか、有栖川らしい柔らかさと切なさがある。
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