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江神二郎の洞察 の商品レビュー

3.9

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    27

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2014/01/27

アリスがEMCに入部してから1年間を描いた短編集。最終話でマリアが入部してきます。 昭和から平成にうつる年を舞台に、4人がいきいきと楽しそうです。信長とモチさんのコンビも絶好調、江神さんもキレっキレです。 なかでも『4分間では短すぎる』がよかったです。たまたまアリスが聞きかじった...

アリスがEMCに入部してから1年間を描いた短編集。最終話でマリアが入部してきます。 昭和から平成にうつる年を舞台に、4人がいきいきと楽しそうです。信長とモチさんのコンビも絶好調、江神さんもキレっキレです。 なかでも『4分間では短すぎる』がよかったです。たまたまアリスが聞きかじった公衆電話での会話。それだけを頼りに推理を巡らせていくんですが、オチもよかった。何より4人の個性がとてもよくでていた1編だと思います。 夏休みの合宿で大事件に遭遇するわけですが、私『月光ゲーム』よくおぼえてないんですよね。近々再読してみます。

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2014/01/04

妹が「1P目の2,3行読んだ時点で面白そうな気配しかない」と言っていたのでほかの有栖川作品も勧めるとっかかりに。

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2013/12/19

学生アリスシリーズ初の短編集。 アリス入学~マリア入部までの一年間のお話。 時系列に沿って、途中で『月光ゲーム』が挟まる形。 『月光ゲーム』後のEMCメンバーの様子や心情にも触れられていたりと、『月光ゲーム』再読したくなりました。 「四分間では短すぎる」「除夜を歩く」が特に良かっ...

学生アリスシリーズ初の短編集。 アリス入学~マリア入部までの一年間のお話。 時系列に沿って、途中で『月光ゲーム』が挟まる形。 『月光ゲーム』後のEMCメンバーの様子や心情にも触れられていたりと、『月光ゲーム』再読したくなりました。 「四分間では短すぎる」「除夜を歩く」が特に良かった。 シリーズ一作目が出たのが89年。 シリーズ結末は何年になるのかな。 あとがきで作者自身が今後の構想について書かれていますが、早く読みたい気持ちもあるけれど、この後長編と短編が一冊ずつで終わってしまうのは寂しい限り。

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2013/11/04

(創元クライム・クラブ) (収録作品)瑠璃荘事件/ハードロック・ラバーズ・オンリー/やけた線路の上の死体/桜川のオフィーリア/四分間では短すぎる/開かずの間の怪/二十世紀的誘拐/除夜を歩く/蕩尽に関する一考察

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2013/10/22

社会人になったアリスが学生時代を書いた(らしい)シリーズを初めて読む。学生らしい身の軽さとミステリーがいい組み合わせで面白い☆

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2013/10/12

とっても良いですね。 非日常のクローズドサークルでしか 接する機会のなかった4人の日常の姿を 垣間見れることができる幸せを感じる。 大ファンの映画スターのプライベートの姿を 見る機会に恵まれて、 ああやっぱり好きだなあと 惚れなおす感覚に似ているように思う。

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2013/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江神二郎と英都大学推理研究部の日常の謎 駅の公衆電話で隣あった紳士の会話の謎、幽霊が出るとうわさの廃病院、身代金1000円の誘拐事件など殺人事件の話もありますがほとんどが日常の謎系で読みやい。 オタクな男子大学生4人が無意味なことに全力をそそいで挑んでる感じがまさに大学生らしくアリスの一人称で進む話もところどころ笑いをいれていて面白い。

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2013/08/24

「瑠璃荘事件」 シンプルにして明確な謎解き。考えてみれば当然なのに意外と盲点だなぁと感じた。 「ハードロック・ラバーズ・オンリー」 こちらの先入観が晴れる瞬間は素晴らしい。 「やけた線路の上の死体」 いかにもなトリックで非情にオーソドックス。だけど、それ以外の伏線は非情に妥当...

「瑠璃荘事件」 シンプルにして明確な謎解き。考えてみれば当然なのに意外と盲点だなぁと感じた。 「ハードロック・ラバーズ・オンリー」 こちらの先入観が晴れる瞬間は素晴らしい。 「やけた線路の上の死体」 いかにもなトリックで非情にオーソドックス。だけど、それ以外の伏線は非情に妥当で分かりやすい。 「桜川のオフィーリア」 どう考えても読者にも登場人物たちにも真相は明らかなのだけど、それを元に、石黒に対して行われる暖かい謎解きが秀逸。 「四分間では短すぎる」 ケメルマンよろしく、推理研総出のディスカッションにより、思わぬ犯罪が浮かび上がってくる!……という、面白い作品。 「開かずの間の怪」 要・発想の転換。手がかりの一つを含め、お笑い調の一作。 「二十世紀的誘拐」 誘拐の対象が絵、身代金は千円、犯人もほぼ明白。では、何が謎なのか? タイトルも秀逸な、個人的にはベストな一篇。 「除夜を歩く」 作中作はまあ置いといて。 語られるミステリ論のうち、「別のトリック問題」が非情に興味深かった。 「蕩尽に関する一考察」 〈亜愛一郎シリーズ〉にもつながる、特殊な日常の謎テーマ。 名探偵論にもつながる素晴らしい作品。

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2013/07/31

学生アリスシリーズの短編集。 アリスの入部を描いた「瑠璃荘事件」からマリアの入部を描いた「蕩尽に関する一考察」まで、全九編収録。 季節は春から次の春へ。 アリスが「有栖川君」から「アリス」になるまで、マリアが「有馬さん」から「マリア」になるまでのお話にとても感動。 長編のような...

学生アリスシリーズの短編集。 アリスの入部を描いた「瑠璃荘事件」からマリアの入部を描いた「蕩尽に関する一考察」まで、全九編収録。 季節は春から次の春へ。 アリスが「有栖川君」から「アリス」になるまで、マリアが「有馬さん」から「マリア」になるまでのお話にとても感動。 長編のような大きな事件は起きないけれど、この短編のような時間が推理小説研究会の絆を強くしているんだな。 推理ゲームや肝試しのような遊びに私も参加したくて仕方ない。 それにモチさんの下宿や江神さんの下宿等々、物語の舞台が登場人物への理解を深めてくれるのも嬉しい。 犯人の推理では役に立たない想像力を駆使して頭の中で生き生きと話すEMCのメンバーを妄想しました。 濡れ衣を着せられたモチさんの無実を証明するべく力を合わせる「瑠璃荘事件」。 モチさんと同じ下宿の学生との喧嘩の原因がくだらなくて、とてもいい。 モチさんの可愛さにキュンとします。 とても綺麗な「ハードロック・ラバーズ・オンリー」。 さらりと終わってしまうけれど、絵が浮かぶ素敵なお話。 第一次夏合宿と称してモチさんの実家に泊まりに行く「やけた線路の上の死体」。 夏休み!って感じでとてもいい。あぁ…またこんな時間を過ごしたい。 いや、死体には遭遇しなくていいけれど。 モチさんのお母さんに緊張する信長さんが可愛い。 石黒さんの謎が解けた「桜川のオフィーリア」。 「女王国の城」に繋がった。 事件はとても複雑で切ない。 こんなに綺麗に描写される死体って初めてかもしれない。 この短編集の中で1番好きかもしれない「四分間では短すぎる」。 もう皆可愛い! そして会話がすごくいい! アリスが駅で聞いた意味不明な言葉から繰り広げられる推理ゲーム。 先輩達のチームワークに圧倒されます。 そして『九マイルでは遠すぎる』を読みたくなった。 え?怪談?と驚いた『開かずの間の怪』。 江神さんが素敵すぎる。 どうしてあの状況で笑えるのか。尊敬の一言です。 そして「スッポン」。私もそう呼んでしまうかもしれない。 身代金が千円の誘拐事件を描いた「二十世紀的誘拐」。 明かされる前にトリックが分かってちょっと嬉しかった。 モチさんのミステリー小説が読める「除夜を歩く」。 かなりの力作!ちゃんと読者への挑戦もあって楽しめました。 犯人は分からなかったけど、モチさんはとてつもなく可愛いということが分かった。(そんなことばっかり考えてるわけで…) 江神さんとアリスの会話が意味深で、三十歳になった時に江神さんがどう変わるのかとても気になった。 どうしても幸せになってほしいと願う。 マリア入部の『蕩尽に関する一考察』。 やはりモチさんが可愛い。(しつこい) マリアの下宿も外観だけだけど登場。オシャレな雰囲気。 事件はとても辛い。 やり場のない怒りを持て余して相手に痛手を負わせるために破滅していってしまうこと。 やり遂げたって救われないけど、何もしないでもいられない。 想像するととても痛い。 最後にマリアが言った言葉に救われる。 それしか救いがないように思う。 痛くても苦しくても、どうにか自分を納得させていかないといけないことってたくさんあるんだ。 あとがきに次の短編集が<卒業アルバム>になるとあって、早く読みたいような終わってほしくないような複雑な気持ちになった。 愛しくて仕方ない英都大学推理小説研究会の面々にまた会いたい。 叶うなら1日も早く。

Posted byブクログ

2013/07/28

学生アリスシリーズの短編集。アンソロジーなどで既読の作品もありましたが、長編の間を繋ぐエピソードも多く楽しめました。

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