江神二郎の洞察 の商品レビュー
江神物。アリス学生時代の思い出、総集編の1(らしい)。月光ゲームの傷が全篇に深く残っている。短編連作の形に、過去の作品を加筆訂正したものらしい。一部書下ろしあり。
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学生アリスシリーズ短編集。 アリスの入学から、マリアの入部まで。 EMCのEMCらしい活動と出来事と談義。 長編は論理の本格ミステリだけど、こちらはいたって青春ミステリ。 おかしくて、甘酸っぱく、少しせつない。 「除夜〜」と「四分間〜」が好きだな。 ずいぶん前から、長編は五部...
学生アリスシリーズ短編集。 アリスの入学から、マリアの入部まで。 EMCのEMCらしい活動と出来事と談義。 長編は論理の本格ミステリだけど、こちらはいたって青春ミステリ。 おかしくて、甘酸っぱく、少しせつない。 「除夜〜」と「四分間〜」が好きだな。 ずいぶん前から、長編は五部作で完結と言われているけど、五作目はいつになるんだろう。 生きてほしい、だけど卒業はさみしい。 名探偵の推理は、いつも少しだけせつない。
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江神さんシリーズ!短編集! アリスと江神さんたちの出会いから、 他愛もない推理ゲームまでいろいろ盛りだくさん。 有栖川くんって呼ばれてるアリス!違和感ー!(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1057.html
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去年の11月に予約して、8ヶ月越しにやっと読めた。 闇を持つ火村もいいけど、ミステリアスな江神さんもいい。 短編集。9編。 アリスの入学からマリアの入部までの一年間。 全部面白かった!その中でも 四分間、誘拐、除夜が好き。
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有栖川作品を読み始めた高校時代は火村シリーズの方が好きだったのに、今は江神先輩の大人の魅力(でもよく考えたら、34歳の火村先生の方が実年齢は大人だよなあ……)にきゅんとしてしまうようになった。
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好きな有栖川有栖さんの作品ということで購入。普段火村シリーズばかりなので、あまり江神さんことはよく知らず読み始める。 読んだ感想としては、ミステリーというか、ミステリーに対する考え方だったり、キャラクターの日常を描いていたり、有栖川さんのファン向けの本だと感じた。なので、ミステ...
好きな有栖川有栖さんの作品ということで購入。普段火村シリーズばかりなので、あまり江神さんことはよく知らず読み始める。 読んだ感想としては、ミステリーというか、ミステリーに対する考え方だったり、キャラクターの日常を描いていたり、有栖川さんのファン向けの本だと感じた。なので、ミステリーを読みたい人は他を読んだ方がいいかと。 ただつまらないわけではなく、部員の一人が書いたミステリー小説を読むというの話で、トリックはロジックより優位に立つというのは、確かにミステリーの根元的な欠陥を表しているなぁと感心した。 あとは、ミステリー談義でいろいろな作品が出てくるので、是非とも読みたくなってきた!9マイルじゃ短すぎるとか。 個人的には出身地の和歌山県が出てきたのはとてもとてーも嬉しかった!
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初の短編集ですが、なかなかよかったです。 いろいろバラエティにとんだミステリで、何十年かかってこの短編集にまとめられて、ある意味有栖川有栖の歴史がつまった作品ですね。
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「瑠璃荘事件」 「りら荘事件」のもじり? 「四分間では短すぎる」 「9マイルは遠すぎる」が未読だったのが痛かった。ミステリ好きなら必読本であったのに 「ハードロック・ラバーズ・オンリー」 シンプルでいい。発想の転換。 「桜川のオフィーリア」 物悲しい青春群像。語らなかった部...
「瑠璃荘事件」 「りら荘事件」のもじり? 「四分間では短すぎる」 「9マイルは遠すぎる」が未読だったのが痛かった。ミステリ好きなら必読本であったのに 「ハードロック・ラバーズ・オンリー」 シンプルでいい。発想の転換。 「桜川のオフィーリア」 物悲しい青春群像。語らなかった部分を無理に明かして、余韻をぶっ壊すのもアリだったか? 「焼けた線路の上の死体」 たぶん、読みドコロはミステリ談義部分。 「二十世紀的誘拐」 あまりにも犯人が幼稚だから、たぶん、相手にもされないと思う。成功したとしても。 「除夜を歩く」 ミステリ談義がいい。 「蕩尽に関する一考察」 これも発想の転換。実務上は上手くいくかは疑問。
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「アリス」というフィルターを通してみる、江神さん。 学生編は青々しさ・透明感があると同時に、どこか霞んでいる気がするのはそのフィルターの仕業かと。 普段はそれを思わせないのに、ふとした瞬間、あぁ読者目線ではないと悟らせる。 その感覚が、マジックミラーを彷彿させて、あぁこの人の作品...
「アリス」というフィルターを通してみる、江神さん。 学生編は青々しさ・透明感があると同時に、どこか霞んでいる気がするのはそのフィルターの仕業かと。 普段はそれを思わせないのに、ふとした瞬間、あぁ読者目線ではないと悟らせる。 その感覚が、マジックミラーを彷彿させて、あぁこの人の作品本当好きだなと。笑 EMCの小気味よい会話 ウィットの効いた文章 京都の風景 個人的には「ハードロックラバー」は有栖川さんのいいところが前面に出てる作品だと思います。大好き。 月光ゲームと前後してるので、前日談・後日談もあったりして十二分に楽しめる作品。 装丁も◎
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どうも先輩だと足が遅くなるようで、発売より気付けばだいぶ時間が過ぎていた。江神シリーズの短編集は、火村シリーズと違って骨格が決まっているから、シリーズとして読む上では非常に重要なものとなっているだろう。初出一覧を見て驚いたのだが、古いものは1986年、正式なデビューより前になる。...
どうも先輩だと足が遅くなるようで、発売より気付けばだいぶ時間が過ぎていた。江神シリーズの短編集は、火村シリーズと違って骨格が決まっているから、シリーズとして読む上では非常に重要なものとなっているだろう。初出一覧を見て驚いたのだが、古いものは1986年、正式なデビューより前になる。この短編は時系列に並んでいるものの、肝心な本編は抜かされている。要するに本編の合間に沿って書かれた作品で、1冊の本として読ませて戴いたが、おそらく本編と時系列を合わせて読むのも楽しいと思う。 もちろん本書の内容もしっかり本格ミステリをしていながら、有栖川有栖の学生シリーズらしい独特の学生の頃の雰囲気がしっかりと味わえる、そんな1冊。 あともう1冊出るという短編、卒業アルバムへの楽しみがより増えたと云える。
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