母性 の商品レビュー
湊かなえさんは大好きで、ついハードカバーでも購入してしまいます。自分自身二人の子供を育てているだけに、凄くかんがえさせられる一冊でした。子育て中の母親にはとても重い内容です。
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新刊が出るたび、ハードカバーので即買しちゃいます。 今回のは、正直おもしろくなかった。 伏線の回収がうまくできてないし、「これからどうなるんだろう」「誰が~なのかな」というワクワクがなかった。 名前が出るたび、これは誰だっけとも思ってしまう。 帯には、「最高傑作」のようなアオリが...
新刊が出るたび、ハードカバーので即買しちゃいます。 今回のは、正直おもしろくなかった。 伏線の回収がうまくできてないし、「これからどうなるんだろう」「誰が~なのかな」というワクワクがなかった。 名前が出るたび、これは誰だっけとも思ってしまう。 帯には、「最高傑作」のようなアオリがあるけど、微塵も感じられなかった。 大好きな作家なだけに、残念でした。
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タイトルの通り、母娘を通した母性がテーマの話し。 終始気持ち悪い登場人物(特に母親)の言動に心が病みそうになるも、割りと穏やかなエンディング。これは多分女性が読むべき本なのだと。
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最後のリルケの詩を読んで、ここまで読んだ甲斐があったと思いました。それまではとにかく辛い(ー ー;)
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私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。 愛能う限り…冒頭から引き込まれました。 爽快とは掛け離れた気分に、途中で読書を止め ようと思うのですが、最後まで一気に読ませて しまう文章展開に…流石は湊作品だと感じます。 母も娘であり。娘も大人な感覚も備わってきます。 いつまでも娘の...
私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。 愛能う限り…冒頭から引き込まれました。 爽快とは掛け離れた気分に、途中で読書を止め ようと思うのですが、最後まで一気に読ませて しまう文章展開に…流石は湊作品だと感じます。 母も娘であり。娘も大人な感覚も備わってきます。 いつまでも娘のままの母でもいいじゃありませんか? 微かに光が差し未来に良いラストと私には感じる。 りっちゃんの店でたこ焼茶漬けを呑んだ帰りに 食べてみたいなぁ。常連客になってヒデ君に 直接醤油を依頼して、真面目に働く姿を観たい。 英紀目線でこの記録と記憶を追いかけ、そして 関西の街で彼が大物になってゆく物語を勝手に 想像してしまう。。。
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最後にはそれほど悪くない印象ですが、途中登場人物全てにイライラさせられどうしでした。なんといっても父親のふがいなさには呆れてものが言えませんでした。 2015,7,5,再読 内容をすっかり忘れていたので,でも,やっぱり,好きでない話だった.
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「これが書けたら作家をやめても良い」とまで作者は思いを込めて書かれた作品なのですね。帯にそうありました。 …私は湊さんの小説としては、今までの作品のほうが良いな、と感じました。 リルケの詩を引用して、構成も内容もすごく渾身、というのも 感じるのですが。何故でしょうか?単なる好き嫌いか? 高校教師の居酒屋談義で、関係者の「その後」がわかる仕掛けになっているようなのですが、なんだかちょっとわかりにくい「仕立て」のような。 母性というのは本能なのか、個性なのか、意見が分かれるだろうな と常々考えていたのですが、これを読むともしかして情念なのかな、 と思いました。
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湊かなえさんの本はどの作品も読み終わった後に、心が浄化される気がする。生きていることを赦された、それがとてもすがすがしく、安らかに眠りにつきたくなる。 今回の『母性』は今までの作品の中で一番好きだ。 湊さんの登場人物は、だれも悪くないことが魅力だと思っているが、まさに今回は親子...
湊かなえさんの本はどの作品も読み終わった後に、心が浄化される気がする。生きていることを赦された、それがとてもすがすがしく、安らかに眠りにつきたくなる。 今回の『母性』は今までの作品の中で一番好きだ。 湊さんの登場人物は、だれも悪くないことが魅力だと思っているが、まさに今回は親子。母と娘。だれが悪いと言い切れよう。誰のせいにもできない、でも生きていかなければならない。ただ愛されたらそれでいい。 娘だった母とその娘の純粋までも絡み合わない愛の話。 ただ愛されたいこと ただ愛すること 難しいようで簡単なんだと、これから母になるかもしれない自分を安心させてくれた一冊。 『愛能う限り』 とてもとても素敵な言葉。
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「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」と帯にあったので購入。たしか奏さんは既婚者のはずで、お子さんはいるのかどうかは判らないが、あの湊さんがただの【母性】で終わらないはず。と、わくわくして読みました。 ああああああ つらい。 恥や見栄、世間体の上に...
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」と帯にあったので購入。たしか奏さんは既婚者のはずで、お子さんはいるのかどうかは判らないが、あの湊さんがただの【母性】で終わらないはず。と、わくわくして読みました。 ああああああ つらい。 恥や見栄、世間体の上に成り立っている母性。自分のために、母性らしきものを振り回す母親・・・・ えぐい 息が詰まる。 自分が正常であると自信が有る人は、いいな。
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+++ 「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身な...
+++ 「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。 +++ 第一章/厳粛な時 第二章/立像の歌 第三章/嘆き 第四章/ああ 涙でいっぱいのひとよ 第五章/涙の壺 第六章/来るがいい 最後の苦痛よ 終章/愛の歌 +++ 終章以外の各章が、「母性について」「母の手記」「娘の回想」という三部から成っている。それぞれ主役になっているのが誰なのか。母と娘はすぐに判るが、母性について語るのが誰なのかはなかなか明らかにはされない。だが、母と娘が体験したことごとの受け取り方、感じ方が語られる間に、母性についてというクッションがあることによって、読者は母娘の世界に浸りきることなく、一旦現実的な興味に引き戻され、立ち止まって考えることができるような気がする。母と娘の関係性の強さ太さと儚さ脆さ、母性というものの千差万別さを改めて考えさせられる一冊でもあった。
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