母性 の商品レビュー
『わたしがこの世にいてもいなくてもまったく何も変わらない。わたしの存在に意味はない。でもね、あなたを産んだときに思ったの。わたしはこの世に何も残せなくても、わたしの子どもは何か残すことになるかもしれない。その子が残せなくても、その子が産んだ子が何かを残すことになるかもしれない。』...
『わたしがこの世にいてもいなくてもまったく何も変わらない。わたしの存在に意味はない。でもね、あなたを産んだときに思ったの。わたしはこの世に何も残せなくても、わたしの子どもは何か残すことになるかもしれない。その子が残せなくても、その子が産んだ子が何かを残すことになるかもしれない。』 妊娠に怯えるルミ子。母は優しく抱きしめながら諭す。 私は存在意義を壮大で抽象的に捉えているせいか、あまり深く考えていない。 それよりも小柳ルミ子の消息が気になっているのが本音だ。。。
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久々に湊作品。 やっぱり私には合わない。ダメだ。 語りかける文調もしんどいし、なにより話の内容が無理だ。 自殺を図った娘の本当の原因を回想していくのだが、腑に落ちない部分があり、後味悪い。 あれだけ気の強かった祖母があっけなく痴呆症になるし、ぐうたらな律子は店を出してるし、無理やりハッピーエンド方向に行かせてる感じがした。
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最初女子高生(17)=清佳って思ったけど 新聞記事は関係ない誰かで それ見て清佳が回想してるってことでいいのかな? 清佳が一番被害者って気がする。
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娘はいつから母になるのか。子を産んだら自然に娘の意識から母の意識に変わり、母性が生まれるものなのか。子離れ親離れしないうちの、結婚と出産。個人的には、いつまでも親とベッタリ仲が良いことが、なかなか娘から母への意識の切り替わりができないことの要因のひとつと思う。この本では、娘から母...
娘はいつから母になるのか。子を産んだら自然に娘の意識から母の意識に変わり、母性が生まれるものなのか。子離れ親離れしないうちの、結婚と出産。個人的には、いつまでも親とベッタリ仲が良いことが、なかなか娘から母への意識の切り替わりができないことの要因のひとつと思う。この本では、娘から母への依存度が高いように思えたが、諭しながらもいつまでも娘への接し方を変えない母も、結局は子離れ出来ていないんだな、という気持ち悪さが残った。女は結婚するまで実家暮らしが多く、お互い依存しやすい関係に陥りやすい。信田さよ子さんの『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』という書籍を読んでから、余計に母と娘の関係性には興味を抱いている。テーマとしては面白かったけれど、小説としての完成度をイマイチ感じなかった。
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母親になる前に読むべきなんじゃないかと思って読んでみた。 結果果たして母親になれるんだろうかという葛藤しか残らんかった…。
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はっきり言って全く面白くなかった。 湊かなえの作品そのもので、ただ話が暗いだけ、読み終わった後も、何も残らない。
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子供を愛すること、それを表現して、分かり合えることは本当に難しいと思う。自分の息子は私や妻のことをどう見ているのだろう。息子は私たちに何を求めているのだろう。 私たちも息子も気持ちを表現するのが下手だから、お互い本当の気持ちは伝わっていないと思うけど、息子には幸せになってもらいた...
子供を愛すること、それを表現して、分かり合えることは本当に難しいと思う。自分の息子は私や妻のことをどう見ているのだろう。息子は私たちに何を求めているのだろう。 私たちも息子も気持ちを表現するのが下手だから、お互い本当の気持ちは伝わっていないと思うけど、息子には幸せになってもらいたい、心からそう思っている。そんなことを考えさせられる一冊だった。
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ちょっとわかりにくい。 愛しすぎても愛されたいと強く思いすぎてもうまくいかもいなのかも。バランスの問題? 母娘ならなおさらか。
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母は、祖母が大好きだった。家が豪雨でつぶれた時、祖母が泊りに来ていた。自分と祖母が布団で寝て、母は居間で寝ていた。父は、家族よりも自分が書いた絵を守った。火事も起こり、祖母と自分の両方が助けられない。 祖母が舌を切り自殺。母は自分を助けた。 秘密だったが、父の浮気相手の父方の祖母のお気に入りのブスから聞いてしまった。浮気がばれて父は駆け落ち。13年後に戻ってきた。 父は父親から暴力を受けていた。東京の有名私大に進むも実家に戻されたが自分が家族を守るしかないと思っていた。 娘は父の日記を読んでいた。 母が妊娠。義母の出来の悪い息子の面倒を見ていてころんで流産。 それ以来、義母とその息子は家にこなくなった。 高校生の自殺に興味をもった女教師は、娘の娘の成長した姿?
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相変わらず手紙調のストーリーで、さくっと読めました。最後が湊かなえさんとしては意外なかんじでした。親子の気持ちがこれでもかというほどすれ違ってしまっていて気の毒でした。。。
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