母性 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2013/07/20

そうか、女は子どもを産んでも自動的に母になる訳じゃないんだ。
自分でそうならないといけないんだ。
自覚していかなきゃいけないんだ。
私も母は大好き。ずっと大事にしていきたいし尊敬もしている。
将来産まれてくるであろう自分の子どもと母を、
天秤にかけるようなことがくれぐれも
起こりませんように…

2013/07/29

娘は、子どもを産むことで自動的に母となるわけではない。母となっても娘のままの女は大勢いる。娘として母の愛を求め続けることをあきらめたとき、女は自身の母性に気づくのではないだろうか。良い娘であろうとし続けることの哀しさ、痛ましさに胸を打たれる。

2013/06/29

全編まとわりつくような女性的な重さ。
一気に読んだけど、読み終わってやっと解放された気がする。
湊かなえらしい小説、でした。
でも、又読んじゃうんだよな～～

2013/06/28

なんだろうこの不快感。
こんな母親にはなりたくないと思わせる書き方がうまいですね。

しかしこの作家さんどれも同じ作品に見えます。

2013/06/27

相変わらずもやもやする世界観だっけど、母性について、深く書かれていたと思うし、納得できる内容だった。最後は割とすっきり出来るかも？

2013/06/25

語りかけ口調の多い、湊かなえさんの本
まさに”告白”という感じでストーリーが進んで行くのですが
何冊か読んで、ん～やっぱりこの人の本苦手かも（好きな方はゴメンなさい）

読み終わると大抵暗い嫌な気分になります
後味が悪いっていうか・・・
本当の最後の最後まで、オチがわからないっていうのも何だかなぁ
後半でだんだんわかってきて、最後は全てがつながるっていうのならともかく
ラスト2ページくらいでようやく全てがつながって、はい！そこでおしまい！
っていうのもあまり好きじゃない・・・

物語は女子高生の自殺から始まります
主人公（ルミ子）の娘（清佳）が自殺したの？
その回想ストーリー？かと思うんですが、清佳と自殺した女子高生は別人なんですね
一番の被害者は、この清佳ですね
大人になりきれなかった母に育てられたって、すごくかわいそう・・
ルミ子の母（清佳のおばあちゃん）がものすごくできた人で、でもルミ子をあんな風に育ててしまった彼女にも責任はありますね

洪水で家が壊れ、たんすの下敷きになった母と娘
ルミ子は迷わず母を助けようとするのですが、母は幼い孫を助けるために自ら舌を噛んで死んでしまう
ルミ子は愛する母を亡くし、旦那の両親と同居するんですが
旦那の姉妹も、これまたバカ揃い・・・

最後の最後、義母が痴呆症になってしまうんですが、それでやっとルミ子のことを認めた感じかな？
それがまだ救いだったかも？

2013/06/24

母と娘。
娘から母になることはあっても、母から娘になることはない、なんていう当たり前のことに気付いた。
誰かの娘から誰かの母へ。　
なれる人となれない人がいる。
それは母性があるかないか、と言うよりは、自分が娘のままで留まってしまうのか、母へと成長できるのか、だ。
母性は先天性のものではなく、後天性のものだと。

ところで、自分が母にされたことを自分の娘に同じようにしてあげたいというようなことが書かれていたと思うが、その逆の方が多い気がする。
自分が親にしてもらえなかったことを子供にしてあげたい、逆にいえば、自分が親にされて嫌だったことを子どもにしないようにしたい。そう考える人の方が多いのではないか。
私はある程度幸せな家庭で育ったと思っているが、それでもそう思うので、本の中に出てきた幸せな家庭像には気味悪さすら覚えた。

母性の問題提起にはなったと思う。
続きが気になり、数時間で読み終えてしまったから、面白い作品だ。ミスリードや叙述トリックも興味深い。　
ただ、終盤の展開が少しだけ、残念。
でも、読む価値がある本だと思う。

2013/06/21

暗い話なのでしんどく感じるが一気に読んだ。子育てというのは一緒に住む母親以外の人、環境でも左右される。バランスが難しい。ひとつ崩れるとバタバタ崩れる感じがした。完璧な親子はいない。もし、私たちは完璧など言う人がいたらそれはなんだか恐ろしい。自分が子育てするようになり、初めて特に母親の子育てについていろいろ思うことや見えなかったことが見えてくる。そうやって繋がっていく。他にもいろいろ考えさせられた。

2013/06/20

『わたしがこの世にいてもいなくてもまったく何も変わらない。わたしの存在に意味はない。でもね、あなたを産んだときに思ったの。わたしはこの世に何も残せなくても、わたしの子どもは何か残すことになるかもしれない。その子が残せなくても、その子が産んだ子が何かを残すことになるかもしれない。』

妊娠に怯えるルミ子。母は優しく抱きしめながら諭す。
私は存在意義を壮大で抽象的に捉えているせいか、あまり深く考えていない。

それよりも小柳ルミ子の消息が気になっているのが本音だ。。。

2013/06/19

久々に湊作品。

やっぱり私には合わない。ダメだ。

語りかける文調もしんどいし、なにより話の内容が無理だ。

自殺を図った娘の本当の原因を回想していくのだが、腑に落ちない部分があり、後味悪い。

あれだけ気の強かった祖母があっけなく痴呆症になるし、ぐうたらな律子は店を出してるし、無理やりハッピーエンド方向に行かせてる感じがした。