母性 の商品レビュー
母と父・子との気持ちのギャップを描いていた小説。 実際の親子も、気持ちの行き違いがかなりあるとは思う。 子供の立場の私は、親の立場をわかっていないのだろうな。 両方の視点にたって考えることは面白い。 ただ、湊さんは暗いのです。
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「愛能う限り、大切に育ててきたのに…」 そんな言葉で娘への愛を語る母親と、娘との物語。 母親として、考えてしまうことが、かなりあった。 私には言えない。愛能う限り、なんて科白。 愛してないんじゃない。 でも、自分が手を抜いていることを、私が一番よく知っているから。 それで...
「愛能う限り、大切に育ててきたのに…」 そんな言葉で娘への愛を語る母親と、娘との物語。 母親として、考えてしまうことが、かなりあった。 私には言えない。愛能う限り、なんて科白。 愛してないんじゃない。 でも、自分が手を抜いていることを、私が一番よく知っているから。 それでも、私は、きちんと母だろうか。 全体的に結構突き刺さるものが多い本だった。 女にしか、母親にしか、書けないイヤらしさのある本だと思う。
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帯文:"それをめぐる母の記録と娘の記憶、あるいは探索の物語。" 目次:第1章 厳粛な時、第2章 立像の歌、第3章 嘆き、第4章 ああ 涙でいっぱいのひとよ、第5章 涙の壺、第6章 来るがいい 最後の苦痛よ、終章 愛の歌
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主人公、といっていいのだろうか。 「愛能う限り、娘を大切に育ててきました。」という女性は。 この作品を読んでいて感じたのは、その主人公が夫の実家で受ける、姑からの仕打ちの酷さへの怒り。 夫の家族全員が狂っているように感じた。 でも、そういう家族もいるのだろう、というリアリティ...
主人公、といっていいのだろうか。 「愛能う限り、娘を大切に育ててきました。」という女性は。 この作品を読んでいて感じたのは、その主人公が夫の実家で受ける、姑からの仕打ちの酷さへの怒り。 夫の家族全員が狂っているように感じた。 でも、そういう家族もいるのだろう、というリアリティも感じるので、一層不愉快だった。 しかし、そのくだり以外は、なんだかよくわからなかった。 各所に引用されるリルケの詩は、たぶんそれだけを読んでもわかりづらいものだし、なぜここに引用されているか、を考えると一層よくわからない気持ちにさせられた。
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湊先生は『母』に関する本が多いとどこかで聞いたけど、今回もガッチリ母がらみでした。(タイトル母性だしね(笑)) 私も子供に、私が母に望んでいたことをしてやりたい。 私には母親がいなかったから、絵空事いってることも、あるかもしれないけど、生きてるのって楽しいって思える様にたくさん...
湊先生は『母』に関する本が多いとどこかで聞いたけど、今回もガッチリ母がらみでした。(タイトル母性だしね(笑)) 私も子供に、私が母に望んでいたことをしてやりたい。 私には母親がいなかったから、絵空事いってることも、あるかもしれないけど、生きてるのって楽しいって思える様にたくさん抱きしめてあげたいな。
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一気に読んだ。同じ出来事でも娘、母それぞれの心の動きと見え方を描きわけて、読みごたえあり。「愛」ってほんとに言語化した途端に、無いものであり求めてるだけのもののように感じちゃうわなぁ。
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20130807 なんとも重い話だった。 でも、深いし、人間の本質かなとも。 こういう母娘関係って、 意外と多いかもしれないと思う。 (ここまで、極端なものはマレにしても) 主人公が、なぜここまで母を崇拝するようになったのかは、ちょっとわからなかったけど、 娘が異常なほどに...
20130807 なんとも重い話だった。 でも、深いし、人間の本質かなとも。 こういう母娘関係って、 意外と多いかもしれないと思う。 (ここまで、極端なものはマレにしても) 主人公が、なぜここまで母を崇拝するようになったのかは、ちょっとわからなかったけど、 娘が異常なほどに母を求めるのはすごく納得できた。 主人公の母への思いの少しでも、 娘に向けられれば、 話はまったく違っていたのに。。 考えさせられるなー。
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面白かったのだけれど、たいそう疲れた。 湊かなえ独特の読みやすくわかりやすい文体だけれど、内容が濃い。 母親と折り合いが悪かった女性が読むと、あれこれ思い出して憂鬱になるでしょう。わたしのことです。 思春期の娘さんを子育て中の方にはお勧めしたい気もするけれど、 妊娠中の女性にはお...
面白かったのだけれど、たいそう疲れた。 湊かなえ独特の読みやすくわかりやすい文体だけれど、内容が濃い。 母親と折り合いが悪かった女性が読むと、あれこれ思い出して憂鬱になるでしょう。わたしのことです。 思春期の娘さんを子育て中の方にはお勧めしたい気もするけれど、 妊娠中の女性にはお勧めしません。 姑のうざさは読んでて疲れた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらずいつの間にか引き込まれている。 間に考えを挟むことが一切できない。 どうしてここまで人間の業を深いところまで描けるのか。 一応希望を捨てなかったということで。 最近そうだね。
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