ダイナー の商品レビュー

平山夢明【著】

2013/04/13

「ミステリー」といしてスゴイ！と帯に書いてあったが、「ミステリー
」の中でも「謎解き」が好きな自分にとっては「？」な感じ。
「ヴァイオレンス」好きにはいいのかも。非現実的な格闘なちょっと想像しにくかった。

2013/04/11

殺し屋御用達会員制のダイナー（定食屋）の話。

話は最初意外はずっとお店の中での話。
主人公のオオバカナコが闇サイトのバイトに手を出した事で、このダイナーに売られてきてしまう。
店長はボンベロという元殺し屋で愛想は悪いが、料理の腕は最高にいいということで曲者ぞろいの殺し屋がやってくる。

話はテンポよく進み、随所には料理もでてくる。登場人物も個性があり感情移入しやすかった。殺し屋の話ということで、グロイ書き方をする部分もあったけど個人的には良い作品だと思えます

2013/04/10

『メルキオールの惨劇』から、『或るろくでなしの死「或るろくでなしの死」』と一連の平山先生の世界観の集大成的作品。知人に、先に『或るろくでなしの死』を読むコトを奨められたが、確かに、その順で読むとグッと引き込まれて行くのがわかった。
現実性より、この無国籍で非現実的な空間に没入できるかが肝。自分はドップリはまり、2晩で読了。
しばらくは美味いハンバーグ(ファーストフードのチーズバーガーでは満足できそうにない)を食べ続けるだろう。

2013/04/16

最初だけえらいグロい。けどタランティーノレベルだった。ほ。一般女性である主人公のカナコが「殺し屋の集う食堂」という異常な世界で徐々に肝が座っていく様子が良い。殺し犬の菊千代も不遜で微笑ましい。中盤で「殺し屋来店→厄介ごと発生→解決してボンベロの料理に舌鼓」という継続可能パターンを築き上げながらも、だらけず話を終焉に向かわせる所も素敵。とにかくめちゃくちゃ面白かった。

2013/04/06

殺し屋が集まる食堂、という着想はなかなか。拷問もアクションも現実感がないので、ひっかからずさらさら読めるエンタメ。オチも安全。

2013/03/31

冒頭と末尾の他はすべてダイナーという密室が舞台。
手を伸ばせば、死がそこにある場所になんとか辿り着いた主人公の生の再出発。歪な世界に潜む真っ当な思考回路。ギリギリで保たれる研ぎ澄まされた感覚。人と人でなしを分ける矜持。
傑作。

2013/03/30

この世界観は好きだ！好き嫌いは分かれると思うけど、狂気と暴力が90%の裏に色んな思いがちゃんと読み取れる。
まず映画化は無理だろうけど、タランティーノとかが撮ったら面白いだろうな。
食事の前には読まないほうがいいです。

2013/03/27

なんとまあ破天荒な話だこと。内容的には現実とかけ離れ過ぎたモノだけにつまらなかったが、それを上回る読み進めさせる迫力にはアッパレ。暇つぶしにはいいかも。

2013/03/26

めちゃくちゃなんすよね。
でもそのめちゃくちゃさがたまらんのですよね。途中から「ボンベロさ〜ん」て言いたくなるよ。「フグタく〜ん」みたいに。
それと、チーズバーガーが食べたくなり過ぎたので、今から行く。二つ頼む。んで一つ食べて一つ捨てる。

2013/03/25

『怪しげなバイトに手を出した結果、拷問の末、会員制のダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。そこはプロの殺し屋たちが集う食堂だった。
ーある日突然落ちた、奈落でのお話。』

冒頭から拷問描写が痛い！グロい！
残酷すぎる展開が繰り広げられる一方で、ダイナーだけに食べものの描写にありえないくらいそそられます。

しかもメインはハンバーガー。
ミンチな死体と極上のパティが交互に登場するのに、グロに比例して食欲を掻き立てられる奇跡。

後半はもうこれはミステリーというかアクションハードボイルド状態、
ラストは王道だからこその爽快感。
甘い甘い食後酒を頂いて満腹です！