オタクの息子に悩んでます の商品レビュー
新聞のお悩み相談に投書された悩みに、著者がどう答えたか、その答えに至った思考過程を紹介したもの。悩みの種類は思春期の友人関係や家族関係、将来のことの話から、大人の恋愛、育児、仕事の悩みまで。単に精神論や上から目線で終わらせるのではなく、著者独自の視点で、理路整然と、それでいて愛...
新聞のお悩み相談に投書された悩みに、著者がどう答えたか、その答えに至った思考過程を紹介したもの。悩みの種類は思春期の友人関係や家族関係、将来のことの話から、大人の恋愛、育児、仕事の悩みまで。単に精神論や上から目線で終わらせるのではなく、著者独自の視点で、理路整然と、それでいて愛があるような回答を目指している。 著者の本はこれまで『世界征服は可能か』とか「レコーディングダイエット」に関する本を読んだことがあるが、どれも読みやすく、いろんな物事を、ヒトの心理を捉えながら分類する、選択する、といった分析手法がユニークで、今回も期待して読んだ。「悩み」は「複数の問題がこんがらがった」(p.72)状態であり、それを「『今すぐ回答すべき問題』と『別にあとでもいい問題』と『もう終わってしまったんだか後悔するなり反省するなりして自分の中で決着させる問題』というふうに仕分ける」(p.73)ことが必要、として鮮やかに悩みを「因数分解」して見せる、というのが見ていて面白い。「人が抱えられる問題には重量制限がある」(p.77)とか、悩みの分類の中に「『人類が』いずれ解決せねばならない問題」(p.71)というのもあるのは、納得だった。おれも仕事柄、悩みを受けて話すという機会が多いが、「悩み相談は『相談→回答』じゃない。『相談から始まる対話』なんです。」(p.250)というのは、ずばり悩み相談の本質を表していると思った。だから「理詰めで答えたり、解決策だけ与えてさっさと去らないでください。これら思考ツールは、人を傷つける武器にもなってしまいます。」(p.251)というのもよく分かる。そして、「必要なのは『今の君はダメでも、未来の君は大丈夫!』というひと言。このひと言がない回答は、人生相談の回答たり得ない。愛とは『根拠のない信頼』のこと。ちなみに、恋とは『理由のない信仰』のこと。」(p.288)だそうだ。さらに、「なぜみんなは、そんなにさっさと解決策を言いたがるのでしょうか?」(p.249)、「人間というのは安心したがるあまり、手近な解決策を言いたがる」(同)というのも、気を付けようと思った。 と、こんな感じで、著者の本には、必ず人の弱さを指摘し、ただそれだけでなくそこを救う優しさというのが見えていて、ただ分かりやすいだけではない、面白さがあるのだと思った。ただ、おれはたぶんこういう回答はできないし、しないだろうなあ、と思うのもある。いくら思考過程を身に付けたとしても、やっぱり著者だから言える回答というのがたくさんある気がする。(16/11/20)
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新聞に連載されていた人生相談コーナーの書籍化。 まえがきに登場する「父親が嫌いです」に対する回答はネット上でも話題になっていたので目にしたことがある方も多いのではないかと。 この本は単なる相談文と解答文の羅列に留まらず、回答者たる岡田斗司夫さんがその相談文をどう読み解き、回答を考...
新聞に連載されていた人生相談コーナーの書籍化。 まえがきに登場する「父親が嫌いです」に対する回答はネット上でも話題になっていたので目にしたことがある方も多いのではないかと。 この本は単なる相談文と解答文の羅列に留まらず、回答者たる岡田斗司夫さんがその相談文をどう読み解き、回答を考え、原稿の文字数でまとめられているかの解説本。 相談されている内容にストレートに答える前に、その根っこにある解決すべき問題を見抜き、相談者個人への回答に留まらず、その背景にある読者を含めた大きな問題へ応える気持ちで書かれている回答文はプロのお仕事。中には「これどうなの?」と首を傾げる回答もあるにはありますが、お見事です。 普段論理的思考に慣れていない人間には書かれている全ての手法をものにすることは難しく感じられるものの、自分や周囲の抱えている問題に筋道立てて考える道標になり、読んでいるうちに頭がすっきりしてきました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・朝日新聞に毎週土曜日掲載する人生相談コーナー「悩みのるつぼ」の回答者のひとり。 ・「悩みと回答だけでなく、著者がどのような思考回路をたどってあの回答(=問題に対する考え方)に行き着いたのか知りたい」という声を書籍化したもの。 ・証拠を求めながら相談を読み込む(分析)。疑って分析する。 ・相談者の気持ちを辿る(分析)→本当に相談者が言いたいことは何か(仕分け)→具体的な行動を提示(フォーカス)。etc ・悩みとは、「複数の問題がこんがらがった状態」。問題に手が付けられなくなった時、=悩みのるつぼが発生しているときに最初にやrべきことは、頭の中だけで考えるのをやめること。ノートに書きだしてみたり、他人に相談することが最優先。なので実は相談者の大半は悩みを書いている段階で、かなり解決している。
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読みはじめ早々、「プールの底に手がついた」状態まで、沈思黙考?していなかった・・・と気づいた時は驚いた。ほとんど何にも考えてない、というレベルで自己満足していたことを認識できた。ツールそのものはふつうの物の寄せ集めだが、その組み合わせ方(これも自由)を工夫し、各問の解決を楽しみ...
読みはじめ早々、「プールの底に手がついた」状態まで、沈思黙考?していなかった・・・と気づいた時は驚いた。ほとんど何にも考えてない、というレベルで自己満足していたことを認識できた。ツールそのものはふつうの物の寄せ集めだが、その組み合わせ方(これも自由)を工夫し、各問の解決を楽しみつつはかる、というのが良いのだろう。 アニメのおじさん、から始まり、東大オタク学→しょこたんのマニア番組→レコーディングダイエット、とだいぶ岡田氏観にはまっている。あらかた納得できるのが自分には良い。
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2016年3月23日読了。岡田斗司夫氏が朝日新聞紙上で行った人生相談「悩みのるつぼ」での応答の紹介と、そこで氏が駆使した11の技法の説明。悩みに対する「潜行」「仕分け」は普通の対処だと思うが、「四分類」「三要素」などのフレームワークの使い方がきわめてロジカルで面白い。新聞紙上で、...
2016年3月23日読了。岡田斗司夫氏が朝日新聞紙上で行った人生相談「悩みのるつぼ」での応答の紹介と、そこで氏が駆使した11の技法の説明。悩みに対する「潜行」「仕分け」は普通の対処だと思うが、「四分類」「三要素」などのフレームワークの使い方がきわめてロジカルで面白い。新聞紙上で、人生の悩みに真剣に苦しむ相手に回答するわけだから、単にロジックをもてあそぶだけでは相手の心には届かない。悩みの底まで分析した上で、ひたすら相談者に寄り添い「愛」を持って回答する、という著者のスタンスにはちょっと感動する。自分の悩みはなかなか客観的に見れないものだが、「これは誰でも直面する悩み=人類全体の課題であり、私に解決できるものではない」などと悩みの要素を分解していけば、一つ二つは対処可能な問題に対処していけるものなのだろう。
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悩みの捉え方、解決の仕方が相談者の芯に触れていて、非常におもしろかった。岡田氏の思考ツールが参考になる。 分析ー仕分けー潜行ーアナロジーーメーターーピラミッドー四分類ー三価値。 こう羅列しただけでも、いかに岡田氏が思考の整理をしているかがわかる。参考になった。
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タイトルからは想像出来ないが、ロジカルシンキングの本でした。人生相談も読めて、結構楽しめる一冊です。
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面白い! 久しぶりに読んでいる途中からそう思った。 さらに実家に電話したついでに親にオススメした。本が好きな人だけじゃなく、悩める人(つまり全ての人)に読んでほしい。
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色々考え方の基本が書いてあるけど、イマイチ思考の置いていかれ感が拭えなかった。しかし決められた文字数で自分の意見を書くのは大変だな
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p15930手前の男が一番持てない。10年くらい踏ん張って自分の価値を上げて、恋愛市場価値が暴落してきた同世代の女性とお似合いに。
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