ヒートアップ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ヘロインを射たれても、きかない麻薬捜査官 ヒートの売人を探しでヤクザ幹部と手を組む。売人のアジト発見。 踏み込むとすでに殺されていてヒートもない。狂気の鉄パイプに自分の指紋があり逮捕。警察庁移送でヤクザが輸送車を襲い救出。ヤクザは組から疑われ、再度協力する。ヒートの調合はドイツ薬品会社跡地しかない。 現在、立入禁止。中には凶暴化した野犬の群れ。拳銃で野犬を撃ち殺し内部へ。地下に入ると元研究者がいた。 ヒート感染したカラスの死骸を発見。治療ウィルスの研究に使える。 米軍がヒート汚染及び駆除のため研究所にナパーム弾を落とす。 麻薬捜査官はヒートを飲み、野犬の群れを駆け抜け、3人とも大火傷をしながら逃げた。 売人を殺したの自分の上司。売人の隠れ家情報を知り得た者から限定。 娘をヒートで暴れた男に襲われ、昏睡状態。
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+++ 七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警察とは違いおとり捜査を許された存在で、さらに“特異体質”のおかげもあり検挙率はナンバーワン。都内繁華街で人気の非合法ドラッグ“ヒート”―破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、人間兵器を作り出す悪魔のクスリ―の...
+++ 七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警察とは違いおとり捜査を許された存在で、さらに“特異体質”のおかげもあり検挙率はナンバーワン。都内繁華街で人気の非合法ドラッグ“ヒート”―破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、人間兵器を作り出す悪魔のクスリ―の捜査をしている。暴力団組員の山崎からヒートの売人・仙道を確保するため手を組まないかと持ちかけられ、行動を共にして一週間。その仙道が殺される。死体の傍に転がっていた鉄パイプからは、七尾の指紋が検出された…。殺人容疑をかけられた麻取のエース・七尾。誰が、なぜ嵌めたのか!?冤罪は晴らせるか!?―。 +++ 特異体質のおかげで麻薬取り締まりのおとり捜査に活躍している七尾が主人公である。七尾のアウトローぶりや、暴力団・宏龍会のナンバー3の山崎との絡み、ほんとうの敵は誰なのか、という興味は先を急ぎたくなるが、あまりにもグロテスクな描写には目を背けたくもなる。ラストのちょっとしたどんでん返しを含め、人間の心情の複雑さには興味をそそられる一冊である。
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検挙率ナンバーワンの麻薬取締官・七尾究一郎は、暴力団組員からドラッグの売人・仙道を確保するため手を組まないかと持ちかけられる。しかし、その仙道が殺され七尾に殺人容疑がかけられる…。 読み始めてすぐ既読感を抱いたが、やがて昨秋読んだ「魔女は甦る」の続編だとわかった。先の展開が読め...
検挙率ナンバーワンの麻薬取締官・七尾究一郎は、暴力団組員からドラッグの売人・仙道を確保するため手を組まないかと持ちかけられる。しかし、その仙道が殺され七尾に殺人容疑がかけられる…。 読み始めてすぐ既読感を抱いたが、やがて昨秋読んだ「魔女は甦る」の続編だとわかった。先の展開が読めず、ページを捲る手は止めさせないが、終盤の展開が荒唐無稽過ぎてやや興ざめ。でも楽しめたからヨシとするが。 (B)
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魔女は甦る のつづき。 怖さにおいても、気持ち悪さにおいても、さらには、面白さにおいても「魔女…」の方が上だったと思います。 新種の麻薬、ヒートを巡る抗争はこれでひと段落ついたことになりますが、終わらせ方が今ひとつに感じました。 まるで解決に向かうために書いた、かのような気がして...
魔女は甦る のつづき。 怖さにおいても、気持ち悪さにおいても、さらには、面白さにおいても「魔女…」の方が上だったと思います。 新種の麻薬、ヒートを巡る抗争はこれでひと段落ついたことになりますが、終わらせ方が今ひとつに感じました。 まるで解決に向かうために書いた、かのような気がしてしまう。 何も解決させずに、壊滅させておしまい、だったように感じました。 ただ、今までの中山七里作品にはあまりなかったコンビ愛があって、新たな発見でした。 このコンビ、また見てみたいです。
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先に読んだ「魔女は蘇る」の続編だったとは知らずに借りてきました。先の本の疑問がこの本に引き継がれているとは思いもしなかった。物語がすごく大きな話しになっていくがなかなか面白かった。。
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一気読みしました。面白くなかったという方のレビューもありましたがそんな事ナイです。前作を読まないと話が分からないと思います。まさか最後にあの人の名前が…そちらの話も是非読んでみたいです、中山先生。
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「魔女は甦る」の続編的な作品。 前作では脇役で登場した麻薬取締官の七尾が今作の主人公。あらゆる麻薬に対し耐性がある、という特殊体質を持つ。 インテリヤクザの山崎とのコンビが絶妙で面白かった。展開にスピード感もあり、一気に読める。前作で震撼したあの魔窟にもう一度お目に掛かろうと...
「魔女は甦る」の続編的な作品。 前作では脇役で登場した麻薬取締官の七尾が今作の主人公。あらゆる麻薬に対し耐性がある、という特殊体質を持つ。 インテリヤクザの山崎とのコンビが絶妙で面白かった。展開にスピード感もあり、一気に読める。前作で震撼したあの魔窟にもう一度お目に掛かろうとは思わず、ダイハード並みのハリウッドアクションにツッコミを入れつつもまぁそれはそれとして楽しみながら読めた。ただ、、、、真犯人はちょっと反則気味?ミスリードさせる伏線はあったものの、あまりにも唐突で、、、、。むしろ、そのミスリードの部分が騙してやったぜ感がアリアリで、一気に興ざめしてしまった。終盤、思いがけない人物が出てきたところも、その時はテンションがグンと上がったが、それ以降、特に触れられず、アレは一体なんだったんだ?と消化不良感が否めない。更にこれ以降も続編があるっていうことなのか?途中までは面白かったけど、結末がいろいろと残念だった。
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毒食らわばテーブルまでと言われる麻薬取締官七尾と情報収集力では警察をも上回るヤクザの山崎。二人がタッグを組み、兵器として開発された新型薬物ヒートの撲滅を企てることになる。 ヒートを使用した人間がバイオハザードっぽい雰囲気もあり、展開もサクサク進むのがいい。 また、関連した人物も多...
毒食らわばテーブルまでと言われる麻薬取締官七尾と情報収集力では警察をも上回るヤクザの山崎。二人がタッグを組み、兵器として開発された新型薬物ヒートの撲滅を企てることになる。 ヒートを使用した人間がバイオハザードっぽい雰囲気もあり、展開もサクサク進むのがいい。 また、関連した人物も多い『魔女は甦る』も読んでおきたいところ。
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前作の続編で同じ薬物を扱っているが、前作が国際謀略的な要素を醸し出しつつも動物パニックに終わり、本作では、いよいよ黒幕がという感があったが、その気配は全くなく、単なるヤクの売人の話で終わる。本来、分解されず生体内で濃縮されるダイオキシン特性と、それを体内にもつカラスの結末がなく、...
前作の続編で同じ薬物を扱っているが、前作が国際謀略的な要素を醸し出しつつも動物パニックに終わり、本作では、いよいよ黒幕がという感があったが、その気配は全くなく、単なるヤクの売人の話で終わる。本来、分解されず生体内で濃縮されるダイオキシン特性と、それを体内にもつカラスの結末がなく、同じ設定で、かの人を復活させておきながらも、その結末は収斂しないまま、単なる殺人事件と、ハリウッド的なドンパチのみでおわってしまうので、尻切れトンボ感が強い。殺人事件も犯人像と登場しないやくざの嫁という伏線を張っておきながら、これも残念ながら生かし切れていない感が強い。主人公とコンビを組むやくざのキャラ設定は面白く、この辺りの関係は、良くあるハリウッド映画の凸凹コンビのバディ感があり、その結末も良かった。それにしてもかの人の復活と主人公の目的の曖昧さからすると、まだ続くのか?
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#読了。厚生労働省麻薬取締役捜査官の七尾は、暴力団員と手を組み、新種の麻薬“ヒート”の捜査に当たる。捜査中、七尾は殺人の容疑をかけられる。裏切り者は?そして真犯人は?アクションサスペンスとでもいうのか、テンポはよい。
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