光圀伝 の商品レビュー
爽快感もあり、しみじみ感じ入ることもあり。とにかく面白い水戸光圀の一生。ボリュームたっぷりだけど、面白くてあっという間。
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大日本史の編纂、水戸徳川家を築いた、いろいろあったがあまり知らなかった人物像が、ここにあった。 兄を差し置いて水戸の当主に就任した光圀。 そのことで、兄への義を守ろうとする。 幼少期のやんちゃさ、負けず嫌い、行動派、そこら辺は水戸黄門作成時の原形としてあるのかも?とか勝手に思った...
大日本史の編纂、水戸徳川家を築いた、いろいろあったがあまり知らなかった人物像が、ここにあった。 兄を差し置いて水戸の当主に就任した光圀。 そのことで、兄への義を守ろうとする。 幼少期のやんちゃさ、負けず嫌い、行動派、そこら辺は水戸黄門作成時の原形としてあるのかも?とか勝手に思った。 84冊目読了。
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※このレビューにはネタバレを含みます
感想 光圀の己の存在意義から、友や妻、師など数々の死別を経て、史書編纂を成し遂げた思いが身に染みる。 遂に、左近とは何もなかったのだろうか?心で支え合っていたからこそなのか。 最後の死者の列に加わったという表現が印象的。 良い作品だった。700ページを超える大作だが、スルッと読めた。 あらすじ 水戸光圀の一生。物語は光圀が67歳で家老を殺害するところから始まる。謎は明かされないまま、幼少期へ。第三子の自分が兄を差し置いて、嫡男となった疑問について、天然痘にかかったことをキッカケに考える。 無事に快癒した光圀は大きくなり、江戸で傾奇者としてふらふらしている時に、仲間に囃し立てられ、無宿人を斬り殺してしまう。その時に、宮本武蔵と沢庵と出会い、モノの見方に変化が生じる。 光圀もこれを機に、勉学を始める。ある居酒屋で坊主を論破して調子に乗っていたが、林羅山の息子の読耕斎に論破され、彼に勝つためにさらに猛勉強する。 詩で天下を取る、という目標を掲げて精進する。 京の冷泉為景とも親交を深める。叔父の義直が危篤になり、自分の出生の秘密と嫡男になった理由を聞かされる。光圀は嫡男ではない自分が義に従う行動をするためには、自分の子を成さず、兄から養子を取り、血を戻すことで義を貫こうとするが、京の近衛家より嫁取りの話が持ち上がる。 光圀は義の話を婚姻の日に妻となった泰姫に話し、姫の持ち前の素直さで全てが受け入れられる。光圀は妻を同志を手に入れたかのような心持ちになり、安らかに時を過ごす。 江戸大火と林家の史書の焼失を経て、光圀は史書編纂の決意をする。その後、泰姫や読耕斎との死別により、編纂事業への思いを強くする。 やがて両親を亡くし、藩主になるに当たって、兄の子供を養子にして義を成すことを成し遂げる。その後、明国の朱舜水を師として招き入れ、様々な改革事業に着手する。 光国から光圀へ改名。 最後は、自分の秘蔵っ子の紋太夫の野望を阻止するため葬り去る。
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二代目水戸藩主、水戸光圀の生涯を描いた超大作。 辞書のような分厚い書籍だが、時間を掛けてでも読む価値のある一作だと思う。 舞台は、戦国の世が終わり太平の世となった江戸初期。 「学問」を極め、自分の義を求めて、それを見出し貫き通す彼の一生が綴られている。 彼が義を見出すことを支...
二代目水戸藩主、水戸光圀の生涯を描いた超大作。 辞書のような分厚い書籍だが、時間を掛けてでも読む価値のある一作だと思う。 舞台は、戦国の世が終わり太平の世となった江戸初期。 「学問」を極め、自分の義を求めて、それを見出し貫き通す彼の一生が綴られている。 彼が義を見出すことを支える登場人物たちも個性豊かで、同じ志を持つ人との出会いや別れがストーリーに彩りを添えている。
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今の子どもたちは知らないかもしれませんが、水戸黄門です。諸国漫遊はしません。スケさんやカクさん、ましてや弥七も飛猿もお銀も登場しません。ただ、光圀の武士としての矜持、文治政治の志は熱く伝わります。誰に刃を突き立てたのか?最後はグッときました。
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かなり前に天地明察を読んで、読みたかったのになかなか読めず、今回ようやく読めました。これぞ大作と言う感じで、時代小説の枠の中に収まらない迫力も感じました。各キャラクターが立っていると言うは、こういう事を言うのですね。
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某番組のお陰で、日本全国を旅しまくった老人のイメージが強い、二代水戸藩主の生涯を綴る。 700ページを超えるボリュームのため、読むのに時間がかかってしまったが、丁寧に『義』という一つの信念を貫き通した男の人生を描ききっている物語は疲れを感じさせない。 ストイックで、何とも...
某番組のお陰で、日本全国を旅しまくった老人のイメージが強い、二代水戸藩主の生涯を綴る。 700ページを超えるボリュームのため、読むのに時間がかかってしまったが、丁寧に『義』という一つの信念を貫き通した男の人生を描ききっている物語は疲れを感じさせない。 ストイックで、何とも烈しく、悲しい話であるが、読んで損はないと思う
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紋太夫って、誰!? 一体、何をしちゃったのー!? という疑問から、壮大な水戸光圀の一生を追わせていただきました。 光圀って言うと、水戸黄門が思い浮かんで、 印籠とか、スケさんカクさんのお供を連れてるおじいちゃん… ってイメージしかなかった。 だけど、この話は若い光國から話が始ま...
紋太夫って、誰!? 一体、何をしちゃったのー!? という疑問から、壮大な水戸光圀の一生を追わせていただきました。 光圀って言うと、水戸黄門が思い浮かんで、 印籠とか、スケさんカクさんのお供を連れてるおじいちゃん… ってイメージしかなかった。 だけど、この話は若い光國から話が始まっており、 思ってた水戸黄門がガラッと変わったよー。 水戸徳川家の三男でありながら、世継ぎとなる。 なぜ自分なのか。 兄がいるのに、自分が世継ぎとなるのは「不義」である。 なんとしても「義」を通すために、 光國は兄の子を自分の養子にし、自分の血筋ではなく、 兄の血筋を藩主にしようと考える。 結果、光圀は自分の大義を通すことができたが、 その後、家臣の紋太夫が紋太夫なりの大義を 通そうとしていることを知る。 それは、水戸家から将軍を出して、政治を朝廷に還すこと。 光圀の大義と紋太夫の大義。 いやー、光圀がとにかく、カッコいいと思った。 正直、「大義にそこまでこだわる?」と思ったけど、 時代を考えたら、大義を貫いたことがカッコいい!! そして、何より登場人物が魅力的だった。 妻の泰姫(たいひめ)、兄の頼重、友の読耕斎。 天地明察と被る所もあるようで、そちらも読まねば(*・ω・)!! ただ、私の読解力のなさで分からないことがあります。 光圀は紋太夫を殺める際に、「大義なり。」と言ってます。 これの、意味が分からなくて…。 光圀は、紋太夫の大義を知って、驚いているけど、 この「大義なり」には、何の意味が含まれてるのか 分からなかった。 光圀の今からする紋太夫を殺めることが大義だったのか、 それとも、紋太夫の考えていたことが光圀も大義だと思い、 あえて、殺める際に「大義なり」と言ったのか…。 それとも、別の意味合いが? どうしても、この言葉が分かりませんでした…( ノД`)…
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関わっているものすべてを成長しの方として生きていく姿にとても感銘を受けました。生と死、挑戦と失敗など 徳川家光圀が実際はどういう人物かはわからないが、こんな人であってほしいと思います。 天地明察がとても好きでしてがこちらも素晴らしい内容でどんどん話が進んでとても読みやすかったで...
関わっているものすべてを成長しの方として生きていく姿にとても感銘を受けました。生と死、挑戦と失敗など 徳川家光圀が実際はどういう人物かはわからないが、こんな人であってほしいと思います。 天地明察がとても好きでしてがこちらも素晴らしい内容でどんどん話が進んでとても読みやすかったです。
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「剣樹抄」を読んで面白かったので、その流れでこれを読んだら、いやあ長くて読むのが大変だった。でも、良かった。まあ、もう少し読み易くしいぇもらえたら良かったんだけどねえ。ある意味、史実ベースの話なので「剣樹抄」より面白いとも云える。水戸の黄門さん、こんな方だったんだ。全国漫遊してな...
「剣樹抄」を読んで面白かったので、その流れでこれを読んだら、いやあ長くて読むのが大変だった。でも、良かった。まあ、もう少し読み易くしいぇもらえたら良かったんだけどねえ。ある意味、史実ベースの話なので「剣樹抄」より面白いとも云える。水戸の黄門さん、こんな方だったんだ。全国漫遊してないのは知ってたが、天下の副将軍と呼ばれるだけの人物ではあったんだ。しかし、あの方があっけなく亡くなってしまったのは参った・・・
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