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赤猫異聞 の商品レビュー

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57件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/12/07

自分語り形式の作品なので個人的にムリだった。 「え、○○だって?そんなワケあるかい」 みたいな一人ノリツッコミ説明台詞に鳥肌が立つ。 どいつもこいつも喋り過ぎ、なんて全否定。

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2022/04/29

本当に、切なさの残る、こんな人間でありたいと思えるかっこいい人間に出会いたければ浅田次郎作品だなあと再認識。 不浄役人の正義。 真っ当に生きるとはどういうことか。 御一新から人々はどう生きたのか。 タイムスリップしてきたかのような読後感。疲れたけど、話が聞けてよかった。最後の、最...

本当に、切なさの残る、こんな人間でありたいと思えるかっこいい人間に出会いたければ浅田次郎作品だなあと再認識。 不浄役人の正義。 真っ当に生きるとはどういうことか。 御一新から人々はどう生きたのか。 タイムスリップしてきたかのような読後感。疲れたけど、話が聞けてよかった。最後の、最期の言葉を、私たちもまた背負っていかねばならないと思う。 「ちちははのこころもて、おたのみもうす」。 限りない未来に向かって。

Posted byブクログ

2019/01/21

江戸から明治に代わったばかりの時代、獄舎にて一人の打ち首の刑がまさに執行されようとしていた。そのとき半鐘の鐘が鳴り響く。数年ののち、その関係者に当時のことを語ってもらう形式で話が進んでいく。とても面白い。

Posted byブクログ

2019/01/06

明治元年の年の瀬、徳川幕藩体制が崩壊し、明治新政府への移行がまだ落ち着かない混乱の江戸が舞台。 大火事が起こると牢獄の囚人たちを解放する「赤猫」という慣習により縄を放たれた三人の大物囚人を巡る物語。 明治に入った数年後、司法省の役人が当時の関係者に事情聴取をするという設定で、各...

明治元年の年の瀬、徳川幕藩体制が崩壊し、明治新政府への移行がまだ落ち着かない混乱の江戸が舞台。 大火事が起こると牢獄の囚人たちを解放する「赤猫」という慣習により縄を放たれた三人の大物囚人を巡る物語。 明治に入った数年後、司法省の役人が当時の関係者に事情聴取をするという設定で、各登場人物による独白文といった形式で小説は進んでいくのですが、各々のキャラクタに合わせた生き生きとした口上が見事の一言で、著者の筆力には感心させられます。 江戸から明治へ、社会が大きく変わる時代感や、牢屋同心という下級役人の悲哀など、考証的な部分でも興味深いところが多く。 が、物語自体は大して面白いものではないので、口上が見事な分、やや冗長さを感じてしまったのも事実。 個人的に、人情モノはあまり好みでないというのもありますが。

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2017/04/21

人に定められた道を全うすることが「正義」その儀を問う浅田作品、今回は江戸伝馬町の牢屋敷囚人が迫り来る大火のため解き放ちの命を受ける。九死に一生を得た三人の囚人と牢の管理同心二人の生き方を、義という視点から考察する。許された限られた時間の中で自分の信ずる義を大罪を犯してでも遂行試み...

人に定められた道を全うすることが「正義」その儀を問う浅田作品、今回は江戸伝馬町の牢屋敷囚人が迫り来る大火のため解き放ちの命を受ける。九死に一生を得た三人の囚人と牢の管理同心二人の生き方を、義という視点から考察する。許された限られた時間の中で自分の信ずる義を大罪を犯してでも遂行試みる三人、一方白砂の裁きを厳格に執行っする同心二人。不徳の義が徳の不義を嘲笑う、そんな流れに嫌気がさしたのか、天は同心に力を与えたのか?お白砂に不正、裁判に冤罪は付き物なのか!義に生きた「壬生義士伝」を思い出される。

Posted byブクログ

2016/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネタバレ連発です/読み終わったあとは腑に落ちなかった。さいしょに、こんな仕事してて慈悲のある丸山は怖いなにかあるという目線から入っちゃったし、お仙、繁松の昔語りが明かされるうち、ああこれは丸山なんだろうと、見当もついてしまったし。ひとの恨みを代行して命までとるってのはどうなんだろう、それはやっちゃいけない領域じゃないのか、なんて受け止め方で読み終えてしまった。 でもあとあと考えて、じわじわ腑に落ちてきた。 牢屋勤めという特殊な立場。仕事で罪人の首を刎ねる半生のなかには、生きるべきものを自らの手で殺し、死ぬべき悪人は生きている理不尽を反吐が出るほど繰り返し見ていただろう。己の命の使いどころを、ずっと考える人生だったろう。ふと奇跡が重なって赤猫騒動が起きたとき、命を捨てに走ったあの3人の行き先を知っている自分なら。ほんとうの罪人の命を奪うことに今更迷いのない腕と理由を携えている自分なら。あの3人を生かすことができるなら。 いまが命の捨て所だとおもったのだろう。それを理解してくれる友がいることも、後押ししただろう。 あとになって思い返して、じわりじわり胸が熱くなった。正義とは言えない、でもきっと丸山小兵衛はすこし救われただろう。 ひとは、なにかの役どころを持って生まれるものなのかもしれない。私はきちんと演じられているだろうか。台詞を間違えちゃあいないだろうか。 深く考えさせられる1冊でした。

Posted byブクログ

2015/09/29

登場人物達の語りで物語を構成する浅田次郎得意のパターンですね。 各登場人物達が魅力的で、特に最後の丸山と杉浦の関係性には驚かされました。 もう少し丸山を描いてくれたらもっと良かったかな。

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2015/06/01

こういうの泣いちゃうんですよね〜 年を取って涙もろくなったのもありますが、やっぱり曲げられない正義ってのがあるんじゃないかと思います。

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2015/03/31

明治初期の江戸で大火事が起き、小伝馬町の牢獄の囚人たちが解き放たれた、これを赤猫の解き放ち、というらしい。 主役の囚人三人と二人の看守の役割は比較的はっきりしていて、浅田節の人情味溢れるセリフでホロリとさせるもいかんせん題材の火事での解き放ちってのがイマイチグッとこないんだなぁ...

明治初期の江戸で大火事が起き、小伝馬町の牢獄の囚人たちが解き放たれた、これを赤猫の解き放ち、というらしい。 主役の囚人三人と二人の看守の役割は比較的はっきりしていて、浅田節の人情味溢れるセリフでホロリとさせるもいかんせん題材の火事での解き放ちってのがイマイチグッとこないんだなぁ… やはり武士の本懐的な話が好きです。

Posted byブクログ

2015/03/08

泣ける、という内容ではないし、全面的に独白で書かれているために大変読みにくい。だが、内容はとてもユニークで楽しめた。価値観が大きく変化する時代にあって、人としての矜持とは何なのかを深く考えさせられる内容に感じた。

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