ツナグ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
親友の心得、ぞっとするような面白さだった。 高校生ぐらいの、女の子の心情を恐ろしいほどわかっている。 自分の知らないことを人が言うと、知らないことを絶対見せたくないとか。 結局、そういう取るに足らない、大人から見れば「若気の至りね~」と 思えるようなことが、あの時代には引っかかったりする。 ジュンヤワタナベの話が、あそこまで彼女たちの関係を左右するとは。 でも、わかる。すっごく、わかる。 嵐が思ったより立ち直っている(?)のに、ちょっぴり憎悪を感じたのは 子供っぽい感情が自分の中に残っているからか。 何となく、湊かなえを読んでいるような気持ちになってしまった。 女の子同士は、楽しい。そして苦しい。 待ち人の心得は、そんなドロドロした気持ちを洗い流してくれるような 話だった。それに、歩美くんの成長物語になったのかな。 もっと、いろんな話を読みたいと思った。映画も見たい。親友の話をどう 描くのかすごく興味がある。
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映画原作。 一生に一度だけ死者との再会を実現していくれる「使者(ツナグ)」。 死者との再会を果たした人たちの5編の短編集。 これまでの4編を後日談も含めて裏から、 そして使者としての役割を負うことになった歩美を描く最終話は本当に良い。 生と死についても改めて考えさせられる本。...
映画原作。 一生に一度だけ死者との再会を実現していくれる「使者(ツナグ)」。 死者との再会を果たした人たちの5編の短編集。 これまでの4編を後日談も含めて裏から、 そして使者としての役割を負うことになった歩美を描く最終話は本当に良い。 生と死についても改めて考えさせられる本。 悔いをできる限り減らす生き方をしたいと思う。
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一生にたった一度だけ死者と面会をさせてくれる「使者ツナグ」 ツナグが逢わせた人々の短編の話。一人一人死者に対して様々な想いを持ってて、死者と一晩限りの再会をして、お互いの想いを語り合う。親が子を想う心、親友を想う心、愛するものを想う心をツナグを通して知っていく。思いやりの子をがと...
一生にたった一度だけ死者と面会をさせてくれる「使者ツナグ」 ツナグが逢わせた人々の短編の話。一人一人死者に対して様々な想いを持ってて、死者と一晩限りの再会をして、お互いの想いを語り合う。親が子を想う心、親友を想う心、愛するものを想う心をツナグを通して知っていく。思いやりの子をがとても感じられ感動する。なぜ、ツナグが使者になったのかも、後半分かるが、背景にツナグが想われている思いやりの心の大きさにグッときた。 最近の辻村作品は暗さばかりが目立ってたけど、こういう作品の辻村さんが大好きです。
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一生に一度だけ死者と会わせてくれる、ツナグ。 短編集の形になっていますが、一気に読みました。 今は亡き会いたい人と会えるというのは感動物語のようで、実は人の感情ってそう単純ではなくて。 あぁ良かった、って終わる話ではない所が、さすが辻村さんだなと思いました。 私だったら誰に会...
一生に一度だけ死者と会わせてくれる、ツナグ。 短編集の形になっていますが、一気に読みました。 今は亡き会いたい人と会えるというのは感動物語のようで、実は人の感情ってそう単純ではなくて。 あぁ良かった、って終わる話ではない所が、さすが辻村さんだなと思いました。 私だったら誰に会いたいだろうか。 あの人やあの人・・・でも、今は会わなくても大丈夫。そんなことを読後考えたりしました。
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映画の予告編を観てから読んだので、ツナグが松坂くんで脳内再生されてた。 全体的に読みやすかった。少しだけ、物足りない感じ。とくに好きな作品は「親友の心得」。突き刺さるような読感だった。
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よかった。泣けます。 映画も見てもいいかな、このままがいいかな?くらいです。 最後のくだりが、必要なんだろうけど、ちょっと一気に読みづららくなって困りました。違う人が書いてつなげたような、そんな違和感。 トータルで、あり得ないけどあるかもしれない小説らしい小説でした。
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死者と生者を再会させる窓口、使者(ツナグ)。 再会できるチャンスは、一生に一度だけ。 死別というものは、悲しいしやりきれない。だけど死者は生者のため、生者は死者のためできる事がある気がする。 あたしは、まだ幸い再会したい死者はいない。
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映画化されるんですね。そういう本にはあまり手を出さないのですが、知らずに買いました。 考えてみれば初・辻村さんになります。 望む人に一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」の物語。どうもこういうシチュエーションは好きなのです。使者役に高校生の男の子を当て...
映画化されるんですね。そういう本にはあまり手を出さないのですが、知らずに買いました。 考えてみれば初・辻村さんになります。 望む人に一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」の物語。どうもこういうシチュエーションは好きなのです。使者役に高校生の男の子を当て、それに両親の死の謎を絡めたのも上手いと思います。 特別すごいとは感じませんが、物語はしっかりしてるし、明るさや毒もあってなかなか良い作品だと思います。 確かに映画に向いてるかも。。。
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初めて読んだ作家ですが、もっとド ロッとした作品を書く人かと思ってま したが、さらっと、毒のないそれはそ れは綺麗な書きっぷりでした~JK二人 の愛くるしくも清らかな友情が壊れ て、愛憎と懺悔に至る『親友の心得』 は飛び抜けて面白く、湊かなえ+綿矢 りさ÷森絵都 みたいでした。
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一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれると言う「使者(ツナグ)」。 4人の登場人物がそれぞれの思いで再会を依頼する。その再会は必ずしも幸せな再会とは限らず、逆に、相手が死者であるからなおさら取り返しのつかない傷として残ってしまうこともある。 最後の章で「使者」である歩美自身の物語が明かされ、歩美目線でそれまでの物語の伏線が回収されて、謎解き的なスッキリ感も味わえるが、「親友の心得」は更に後味が悪く辛かった。 自分なら誰に会いたいか。それは本当に大切な人を失って初めて分かることかもしれないが、後悔ではなく、出来れば幸せな思い出を持って再会したいと思えるよう、今を大切に生きたいと思った。
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