1,800円以上の注文で送料無料

百年法(下) の商品レビュー

4.1

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2015/05/03

不老不死というテーマは一昔前ならありえないことと当たり前のように思っていたけど、最近はありえなくもないんじゃないかなんて思うようになっている.自分が生きている間にはないにしても. 不老不死は今も昔も人々にとって重要なテーマであり、それを求める人は多い.でも、いざそういう技術が可能...

不老不死というテーマは一昔前ならありえないことと当たり前のように思っていたけど、最近はありえなくもないんじゃないかなんて思うようになっている.自分が生きている間にはないにしても. 不老不死は今も昔も人々にとって重要なテーマであり、それを求める人は多い.でも、いざそういう技術が可能になったら.”永遠”を手に入れたとたんに”死”に向かう人々の心理はなるほどと思った.人間は想像する動物であるということを再確認する.

Posted byブクログ

2015/04/20

納得と言うかセオリー通りに話しは進んでったなー 永遠の命に自殺はつきものだし 人間の進歩に病気はつきものだ センチュリオンの件はあまり想像してなかったけど 妥当な結末だなぁ なんか途中から漫画みたいだって思って読んでた 最近の漫画じゃなくて昭和のやつ 藤子不二雄や手塚治虫、ち...

納得と言うかセオリー通りに話しは進んでったなー 永遠の命に自殺はつきものだし 人間の進歩に病気はつきものだ センチュリオンの件はあまり想像してなかったけど 妥当な結末だなぁ なんか途中から漫画みたいだって思って読んでた 最近の漫画じゃなくて昭和のやつ 藤子不二雄や手塚治虫、ちょっと最近だと萩尾望都 この世代の漫画にはこの百年法みたいなテーマのものが多かった 壮大なSF それを思い出させるというかその中にあってもおかしくない内容だった 望都さんだったら漫画化できそうだけどなー スッゴいのできそう 最近の人にはやって欲しくないな

Posted byブクログ

2015/03/22

2015.3.18読了。 人間って万能ではない小さな存在で、天変地異・天災からは逃れられない。そう考えると絶望的な気持ちにもなるけれど、それでも置かれた環境で生き抜く強さがある。そう思うと希望がある。どんな状況でも生きていこうとする人の強さ。そんなことを考えた終わり方でした。

Posted byブクログ

2015/02/23

HAVIを受けたものがSMOCを発症する確率100%、致死率100%、爆発的に増えて全員が発症するまで16年…というのが分かった終盤で、ああ、こう落ち着けるのか…と少し不満が。そうじゃない、不老不死を維持したままでの人の叡知を見たかった気がしました。でも、これはお話の世界だから。...

HAVIを受けたものがSMOCを発症する確率100%、致死率100%、爆発的に増えて全員が発症するまで16年…というのが分かった終盤で、ああ、こう落ち着けるのか…と少し不満が。そうじゃない、不老不死を維持したままでの人の叡知を見たかった気がしました。でも、これはお話の世界だから。政治ゲーム、拒否者村の真実、虚像のリーダー、永遠を受け入れられない村の壊滅…遊佐は最後まで遊佐でした。良かった…上巻で登場した人達がいい味をだしていて、読んでいて楽しかったです♪こんな世界にならないよう…考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ

2015/02/20

上下巻でこんなに分厚いのにあっという間に読んじゃいました。ぐいぐい引っ張られました。 不老不死になり、百年法から逃れたとたんに死を選ぶ人たち。 遊佐のような指導者が今の日本にも欲しい。

Posted byブクログ

2015/01/29

上巻の掴みが良かっただけに下巻に期待してたが、少し期待外れ。 持って行き方の選択肢は豊富だったと思うが、一番つまらないところを選んだ感じ。 ん〜とても勿体無い!

Posted byブクログ

2015/01/14

不老不死はかねてより人類が憧れてやまないことだった。 不老化ウイルスによりそれが実現してしまった時、人類は何を思うのか。 そうした人間の生物として機微が書かれていて、心揺り動かされた。 死は、誰しにも平等におとずれそれがいつくるかわからないこそ、ヒトは、生きることに真摯になれる...

不老不死はかねてより人類が憧れてやまないことだった。 不老化ウイルスによりそれが実現してしまった時、人類は何を思うのか。 そうした人間の生物として機微が書かれていて、心揺り動かされた。 死は、誰しにも平等におとずれそれがいつくるかわからないこそ、ヒトは、生きることに真摯になれるのではないだろうか。

Posted byブクログ

2014/11/23

生存制限法、いわゆる百年法が施行されてから時代は流れ、法を逃れ死を免れようとする<拒否者>のコミュニティーは拡大していた。国は、拒否者を捕まえ処置しようと躍起になるが、またしても阿那谷童仁と名乗る首謀者が率いるものたちによる爆弾テロが起きる。大統領となった牛島と、首相となった遊佐...

生存制限法、いわゆる百年法が施行されてから時代は流れ、法を逃れ死を免れようとする<拒否者>のコミュニティーは拡大していた。国は、拒否者を捕まえ処置しようと躍起になるが、またしても阿那谷童仁と名乗る首謀者が率いるものたちによる爆弾テロが起きる。大統領となった牛島と、首相となった遊佐の関係にはいつしか溝が出来、日本は大きな転換期を迎えようとしていた。その頃、SMOCと呼ばれる多臓器ガンを発症する人々が急速に増え、これは従来のどんな治療法も通用せずひたすらに死を待つしかない恐ろしい病だった。 上下巻一気に読んだ。法や政治のあり方、家族のあり方などがまるっきり現実とかけ離れたファンタジーなのだけど、この話のなかで違和感なく機能していて、入り込んで読むことができた。話の展開も後半に入ってからはスピーディーで熱く、エンタメ政治小説って印象だった。モーニングかアフタヌーンで連載してる漫画っぽい手触りだった。 しかし百年法が前提なのでストーリーの期間が長いせいもあって、展開が急すぎるというか、大事なところを殆どすっとばしているのが気になって、次の章に進むたびにしばらくハテナが浮かんでしまった。蘭子さんと木場さんの出会いと別れが回想の手紙だけとか、結局立花さんに何があってどんだけいざこざして落ち着いたのかとか、戸毛の母殺しエピの唐突さとそこからムラのトップになるまで何があったのかとか、諸々、行間を読むにしても、その行間が十年以上あるのには閉口した。あと、光谷文書の全貌とか牛島さんの最後の演説くらいはきちんと書いてもよかったのでは……。 最終的なゴールと話のメインは、百年法とHAVIがある世界はどう終結するのか、というところなんだと思うんだけど、人がたくさん出すぎて、状況もかわりすぎてどこに肩入れしていいのか最後までわからなくて、純粋に面白いのに没入しきれなくてちょっと残念だったなあ。

Posted byブクログ

2014/11/15

友人が読んで面白かったと云うので、読んでみた本。上巻は結構苦労して読んだんだけど、下巻はどんどん進んだ。確かに面白かった。題材としてもとても面白い。最後の持っていき方も私は好きでした。読後感良し!

Posted byブクログ

2014/11/11

今の日本で生きる自分の生と死を考え、20世紀に想像した未来を思いだす 400ページ強をやっぱり一気読み。 大統領指令ゼロ号がやっぱりしびれたね。 そこにしかけておいたか、と。 最後は、宗樹作品にしてはするっときれいにまとまりすぎている感は あるなと思い、そこは立花さんの話...

今の日本で生きる自分の生と死を考え、20世紀に想像した未来を思いだす 400ページ強をやっぱり一気読み。 大統領指令ゼロ号がやっぱりしびれたね。 そこにしかけておいたか、と。 最後は、宗樹作品にしてはするっときれいにまとまりすぎている感は あるなと思い、そこは立花さんの話が直接的に書かれていないことで悲劇感が薄れているからかな、と感じました。 上下巻合わせて800ページ強に渡るボリュームだけど あれこれ削ったうえでまとまった作品なのでしょう。 不老不死になり、「いつまでも生き続けることができる」ということは 「いつまでたっても生き続けなければならない」ということで その事実に耐えられず作中多くの人が自殺、他殺で命を失います。 また、余命が法律で定められても辛いのは第二部の終わりで 痛いほど伝わってきました。 事件や事故で自分が死ぬんだな、という意識なく亡くなるのは、 自分は良くても周囲の人間にとっては辛すぎるし、 などといろんな条件を浮かべ 「自分にどのように死期が訪れるのだろうか」 「自分に死が期限付きで訪れた際、 最後までどう生きることが出来るのか」 ということを考えずにはいられなくなる本でした。 今の日本で生きる自分の生と死を考えさせれる本でした。 楢山節考であったり、筒井康隆の定年食(メタモルフォセス群島収録) であったりの20世紀の作品を見る限り、 「今後、日本人増えすぎてしょうがない」 という未来が来ると思っていたのですが 21世紀も10年過ぎて、労働力不足が明るみになってくるとは。 「牛丼チェーン店が24時間営業出来ない」 「ファーストフード店に老人店員を数多く配置」 というニュースに接すると、未だに車が空を飛ばなかったり、 雨の日は傘をささなければならなかったりすることと同様、 20世紀に想像していた通りの未来には なかなかならないものだ、と思う次第です。

Posted byブクログ