1,800円以上の注文で送料無料

百年法(下) の商品レビュー

4.1

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2016/02/09

図書館で。 人間が事実上不老不死になったらどうなるのか、世界はどう変わるのか、というシュミレーションのような作品で面白かったです。ただ、最後の方に多臓器不全を全員が発症するのが16年後ってのはちょっと突然すぎるような。だってそれまで100年以上生きていた人が居たのにここにきて何で...

図書館で。 人間が事実上不老不死になったらどうなるのか、世界はどう変わるのか、というシュミレーションのような作品で面白かったです。ただ、最後の方に多臓器不全を全員が発症するのが16年後ってのはちょっと突然すぎるような。だってそれまで100年以上生きていた人が居たのにここにきて何で処置を受けてから20~100年の全員が唐突に発症するんだろう?…きちんと説明されていたのかもしれませんがその辺りがちょっと腑に落ちませんでした。しかし概ね面白いな、と思いながら読みました。 この方の意見では独裁政権の方に軍配が上がっている所がありますが私はそこには同意できないな~。独裁体制は大抵の場合、洗脳、粛清、暗殺につながっていきがちだし。一人の人間にすべての決断を任せてしまうのは楽なように思えますがすぐに不平・不満が出てくるのは目に見えている。政治判断が必要な状況もあるかとは思いますがその為の啓蒙活動、民衆の理解を得ようとしないで決断した場合の未来は政府への不信感に繋がると思うんですよね。状況が状況なので四の五の言わず対処しなくてはならないというのはわかるけど権力を一点集中する必要も無かろうかと。そこまで民衆は、国民は考えなしか?(そしてコワイ事に政治家や官僚は自分たちも国民の一人だという自覚が抜けがちな気がする) 中々面白いテーマだなぁと思いながら読みました。今度嫌われ松子も読んでみようかな~

Posted byブクログ

2016/02/02

人の信念は、奥底にあるものは 意外と変わらないのかもしれない。 変わったようにみえても、それは上辺だけ。 奥底に眠っていたとしても 確かにそこにあることに変わりはない。 なんだか可笑しいんだけど、 後半は涙が溢れて仕方なかった。 こうゆうのを、希望っていうのかな。 陳腐でありき...

人の信念は、奥底にあるものは 意外と変わらないのかもしれない。 変わったようにみえても、それは上辺だけ。 奥底に眠っていたとしても 確かにそこにあることに変わりはない。 なんだか可笑しいんだけど、 後半は涙が溢れて仕方なかった。 こうゆうのを、希望っていうのかな。 陳腐でありきたりな言葉だけれど 絶望の中にあっても、生命は輝きを失わない。 未来はあるのだ。 永劫なんて長すぎる時間がなくても 人は確かなものを手にできるんだな、きっと。 何度も噛みしめて読みたくなる本だった。

Posted byブクログ

2016/01/28

上・下ともに飽きる事無く読了。 ーもし人間が不老不死の身体を手に入れたのなら 「生存制限法(通称:百年法)  不老化処置を受けた国民は 処置後百年を以て 生存権をはじめとする基本的人権は これをすべて放棄しなければならない」 医療の発展、インフラの整備、生活レベルの向上、社会...

上・下ともに飽きる事無く読了。 ーもし人間が不老不死の身体を手に入れたのなら 「生存制限法(通称:百年法)  不老化処置を受けた国民は 処置後百年を以て 生存権をはじめとする基本的人権は これをすべて放棄しなければならない」 医療の発展、インフラの整備、生活レベルの向上、社会保障の整備、等々によって、江戸時代では死を迎えるより術が無かった状況が、今では命をつなげていくことができるようになった。 「延命」だけを考えればいかようにでもなる時代。 そんななかで、穏やかに「死」を迎えることが難しくなってくるのではないかと考えてしまう。 その中で、 「老いる」という人間の身体に取り込まれているプログラムといっても過言ではないそのシステムの持つ役割の大きさを改めて感じた1冊。 それとともに、「国」を作り上げるということ、民衆を動かすという事、その民衆である私たち一人一人のモノの見方や考え方、危機感の重要性について考えさせられた。 平成24年 角川書店 装丁:國枝達也 写真:spaceimages

Posted byブクログ

2016/01/10

★★★上・下巻と読むのに時間がかかりすぎてしまい、臨場感が失われてしまった。下巻の最後の方はなんとか入り込んで読めた。結末も期待通りに治まってくれた。

Posted byブクログ

2016/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻はスラスラ読めました。拒否者vs国が面白かった。結局、話がクーデターに持っていかれちゃってもったいないな。 やっぱりこんな過激な法律はいきなり適用されないと思うんだ。まず出生率制限とか他の方法を全部模索しないと。最後まで納得出来ず。

Posted byブクログ

2016/01/03

100年経てば死ななくてはいけない。まだ生きられるけど死ななくてはならない。 そのかわり若々しくずっと過ごすことができる。 ほとんどの人がそうやって生きている中、仁科ケンは、死ぬ時を決められたくない、という理由で処置を受けなかった。でも、自分はそうありながら、100年経っても生...

100年経てば死ななくてはいけない。まだ生きられるけど死ななくてはならない。 そのかわり若々しくずっと過ごすことができる。 ほとんどの人がそうやって生きている中、仁科ケンは、死ぬ時を決められたくない、という理由で処置を受けなかった。でも、自分はそうありながら、100年経っても生きたいならば生きればいいとするケンの考えが最初はちょっと受け入れられませんでした。 そんなことみんなしてたら困っちゃうでしょ?と考えてしまう私は、遊佐の考えに影響されてたのかも。 遊佐といえば、遊佐も100年経っても死にたくないと思ってしまうのがちょっとガッカリしてしまいました…… でもでも、老化せず、ずっと若いままだったら、普通はそう思うかも……確かに。 ケンの母、蘭子はすごかったですね。そう思ったら。自分で死ぬことを決めたのだから。 遊佐に対してちょっとガッカリしてしまった私でしたが、最後の見事な決断は本当にカッコいいと思いました。 ただ、この国が未来につながるように。それを思って自分への批判をものともしないところ、すごくかっこよかったです…! 切れてしまったと思っていた牛島大統領との関係(センチュリオンの指揮権を遊佐にしていたこと)もすごく素敵だった……。 永遠に続くものなんて、なかなかない。 でも、二人の信頼関係はねっこのところでは変わらなかったのだね。 ケンは素敵な歳の取り方をしたね。 かっこいい! 不老不死についてまわる病が発見されて、みんないつ自分が死ぬか怯えながら生活することになってしまいました。 そんな中、自分のことはさておき、次世代につなぐために力を割いた人々がかっこよかったです。 人の本当の尊さは、そんな時に発揮されるのかな。

Posted byブクログ

2015/12/12

ありえない、あってはならないことだけど、起こり得ると感じてしまう、それも遠くない未来に。最大のフィクション‼︎ 最高に面白かった。いますでにあるアンチエイジングや最新医療が、人間の欲とエゴで国を滅ぼすまでの脅威となり、結局はそれによって自らの身体も滅ぼされる。不老不死の永遠王国と...

ありえない、あってはならないことだけど、起こり得ると感じてしまう、それも遠くない未来に。最大のフィクション‼︎ 最高に面白かった。いますでにあるアンチエイジングや最新医療が、人間の欲とエゴで国を滅ぼすまでの脅威となり、結局はそれによって自らの身体も滅ぼされる。不老不死の永遠王国とは、つまりは魂しか生きられないあっちの世界なんだろうな。

Posted byブクログ

2016/02/03

「死を恐れるその弱さこそが、人類の文明をここまで発展させてきた原動力でもある。人間の人間たる所以は、その弱さにある。」いつか生死という神様の領域に人間が足を踏み入れる時代がやってくるんだろうか。

Posted byブクログ

2015/11/08

百年法拒否者のムラの乱立、SMOCという他臓器ガンの増発、警察局長のクーデターなどなど、もうあれこれと盛り沢山な下巻でした。 途中、少し読み疲れも出ましたが、先が見えてきてからは、急加速の一気読み。 多くの犠牲の元、人類の正しい姿に戻った最後に、いろいろ思うところがあったというと...

百年法拒否者のムラの乱立、SMOCという他臓器ガンの増発、警察局長のクーデターなどなど、もうあれこれと盛り沢山な下巻でした。 途中、少し読み疲れも出ましたが、先が見えてきてからは、急加速の一気読み。 多くの犠牲の元、人類の正しい姿に戻った最後に、いろいろ思うところがあったというところでしょうか。 こうであったらいいなと思っていた人たちが、そうあってくれて、良かった。 読み込めていないがために、一部、私の中では謎が残ってしまった部分があるので、機会があったらまた読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2015/11/06

長かったですが引き込まれて読むことができました。 遊佐さんがどうなるのか心配でしたが最後には国のために動いていて良かったです。牛島大統領の指令には感動しました。

Posted byブクログ