1,800円以上の注文で送料無料

百年法(下) の商品レビュー

4.1

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2017/03/30

上下巻読むのには苦労するくらい、退屈な内容でした。設定はすごく良いと思いましたが、期待ハズレという感じです。どこがどうというのは説明できないのですが、期待しすぎたというところでしょうか。結局、長寿化が進む日本での問題点をまとめてくれた本ということで納得します。

Posted byブクログ

2016/12/25

第二次世界大戦後のパラレルワールドにて、不老不死の技術を手に入れた人類を巡るSF小説。 ここまで壮大な世界観を提示されたら、それだけで多くの人の興味を引くのは間違いなく、プロットの勝利でしょう。 上巻の前半はもたもたした感じもあり、また人間の死生観についての話なので少し重いかなと...

第二次世界大戦後のパラレルワールドにて、不老不死の技術を手に入れた人類を巡るSF小説。 ここまで壮大な世界観を提示されたら、それだけで多くの人の興味を引くのは間違いなく、プロットの勝利でしょう。 上巻の前半はもたもたした感じもあり、また人間の死生観についての話なので少し重いかなと思いましたが、下巻に入って一気に引き込まれました。 大統領と首相の間の距離感、SMOCの進展など、やや不自然な部分も散見されましたが、本筋のテーマとは関係なく、またそもそもSF小説なので、許容範囲でしょう。 死を迎えるためには生が必要であるのは当然ですが、同時に、人間がより良く生きるためには死が必要である、という事を発見できました。

Posted byブクログ

2016/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻で結構長かったですが、一気に読めました。ウィルスで長生きできるようになり、それに伴ういろいろな問題や感情、犯罪など設定が面白く、次々読ませました。 自分はそんな中で私利私欲ではなく、共和国の行く末を考えて行動する総理や大統領のカッコ良さ、ケンのカッコ良さが心地よく感じました。

Posted byブクログ

2017/09/26

終盤の急展開、永遠の命がまさかの短命に。超超高齢化社会(とは言ってもみんな元気でピンピンしてるのだが)が一気に超少子若年社会に。 大人になり感じることだが、人間生きた期間と同じ期間、時代を遡ったり同じ期間将来を見定めることはできる。しかし、永遠の命を持ってしまうと、そういった考え...

終盤の急展開、永遠の命がまさかの短命に。超超高齢化社会(とは言ってもみんな元気でピンピンしてるのだが)が一気に超少子若年社会に。 大人になり感じることだが、人間生きた期間と同じ期間、時代を遡ったり同じ期間将来を見定めることはできる。しかし、永遠の命を持ってしまうと、そういった考え自体が無意味になってしまうように思う。 この物語は今の日本の将来を極端な形で見せてくれたが、人口減少社会に於いて子供たちはなくてはならない大切な存在意である。彼らが将来に渡り幸せな生活が出来るために社会、政治に課せられた責任は大きい。

Posted byブクログ

2016/08/03

最後の方では長生きできる手術を受けた人たちがガンで死んでしまうという設定になっていた。 読者が読みたかったのは、100年目を迎えた人たちがどんな死に方をし、どんな社会を作っているか、だったのでは。 どうせなら、みんな死んでしまっていくとき、生き残っている者たちがどうやって社会をつ...

最後の方では長生きできる手術を受けた人たちがガンで死んでしまうという設定になっていた。 読者が読みたかったのは、100年目を迎えた人たちがどんな死に方をし、どんな社会を作っているか、だったのでは。 どうせなら、みんな死んでしまっていくとき、生き残っている者たちがどうやって社会をつくり、次の世代に引き継いでいくかまで書いてほしかった。 ガンで死んでいくことを知った人々のパニックも紙面が足りない感じ。 このあっけなさは「宇宙戦争」という映画の結末に似てる。(宇宙人が侵略してきて暴れまくるが、最後は地球上のウイルスに感染してその宇宙人は滅んでしまって助かったという・・)

Posted byブクログ

2016/06/29

H28,6/29読了 V6の岡田君が櫻井君に推薦していた本。 気になって読み始めたら非現実的なものだけれど、主人公達の描かれている人間味が面白かった。

Posted byブクログ

2016/05/22

面白い。 設定である不老化処置を受けた国民が百年後に死ななければいけないという百年法。思ったより物語はスケールが大きかった。この百年法の是非を問う国民投票から始まり、時代が次々に進んでいき最後は50年くらい後の時代になっている。 人の生死を問いかける哲学的な話が中心では無く、政治...

面白い。 設定である不老化処置を受けた国民が百年後に死ななければいけないという百年法。思ったより物語はスケールが大きかった。この百年法の是非を問う国民投票から始まり、時代が次々に進んでいき最後は50年くらい後の時代になっている。 人の生死を問いかける哲学的な話が中心では無く、政治的な権力闘争の話がメインになっておりディテールも細かい。様々な矛盾点もあり色々な伏線の回収漏れもあると思うが、それが気にならない位に面白かった。

Posted byブクログ

2016/03/18

面白かった。最後は駆け足になってしまったが、とてもスケールが大きく、小説ならではの話。映像化するより活字の方が楽しいと思う。自分は何のために生きているのかと考えさせられた。 本編に直接関係ないが下巻p289「個人の能力に依存しすぎたシステムというのは、いずれ破綻する宿命にあるんで...

面白かった。最後は駆け足になってしまったが、とてもスケールが大きく、小説ならではの話。映像化するより活字の方が楽しいと思う。自分は何のために生きているのかと考えさせられた。 本編に直接関係ないが下巻p289「個人の能力に依存しすぎたシステムというのは、いずれ破綻する宿命にあるんですね。」という台詞が仕事柄刺さった。

Posted byブクログ

2016/02/24

パラレルワールドの日本を見ているような気がしました。 今のこの世界でも、ダメになるとわかっていながら、正しい方を見られない、そんな時どうすればいいのか。 自分の考えが正しいと思っても、揺らいでしまう事はありますが、そんな時に、流されない、何を言われても、自分の信念を貫ける、強い心...

パラレルワールドの日本を見ているような気がしました。 今のこの世界でも、ダメになるとわかっていながら、正しい方を見られない、そんな時どうすればいいのか。 自分の考えが正しいと思っても、揺らいでしまう事はありますが、そんな時に、流されない、何を言われても、自分の信念を貫ける、強い心を持ちたいものです。

Posted byブクログ

2016/02/13

生の重さ、生きる事に執着する人と反対に長年生き続ける事に恐怖を感じ死を受けいれる事が出来る人…現在の世の中と一緒で不老不死になりたい人とそうでない人、考え方はさまざまです。 恋愛や家族や生きる事、死ぬこと、政治…それぞれのテーマがあるんですが、本来なら重くて読むのが大変そうなテー...

生の重さ、生きる事に執着する人と反対に長年生き続ける事に恐怖を感じ死を受けいれる事が出来る人…現在の世の中と一緒で不老不死になりたい人とそうでない人、考え方はさまざまです。 恋愛や家族や生きる事、死ぬこと、政治…それぞれのテーマがあるんですが、本来なら重くて読むのが大変そうなテーマも近未来SFという世界の中で起こっているので、程よく軽く読めるのがいい。 読みやすい文章と引き込まれる内容で上下巻の長編小説ですが、あっという間に読むことができます。 ラストも納得できた。 満足。

Posted byブクログ