百年法(下) の商品レビュー
20130621とても面白かった! 限りある人生だからこそこんなに楽しく張り合いがあるものなのだと改めて気づく。エンドレスな人生になんの楽しみを持てばいいのか。 しかも一生働き続けるのはやはり辛いのかも。
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100年法を逃れて暮らす拒否者ムラの政治の為の殺戮。人型ウイルスの蔓延予想により、突如16年で殆どの人口が命を落とすとアメリカからの通達。そして残された者への希望、教育。最後の方は、かなり強引でスピーディーなストーリーであったが、面白かった。
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これは実際の出来事か?と思わせるくらい、リアル。見事に山田宗樹ワールドに引き込まれた。 自分も百年法の世界に生きていたら・・・と考えさせられた。
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帯文:"強制された死が迫る日本人を描く、超絶エンタテインメント" 目次:第3部 第2章 異境、第3章 永遠への臨界、第4部 第1章 西暦2098年、第2章 指導者の器、第3章 クーデター、第4章 真の危機、終章 共和国民に告ぐ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
成人になると不老処置を受けられて、百歳に、なると法によって生存権を奪われる。 近未来を描いたSF作品かな? 日頃、年をとりたくないとか若くいたいとか思うけどこれ読んで結構考え変わったな。 やっぱ年相応に年取って、風貌も変わってこその人間ですよ。
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大作だけど一気に読めて面白かったです☆ 「20歳を過ぎると不老処置が受けられる」という替わりに、100年後には「生存権を奪われる」というお話です。アンチエイジングが流行ってますが、ホントに年をとらなくなるのも面白くないなと感じますね。 最後の方に、現在の国政へのメッセージとも...
大作だけど一気に読めて面白かったです☆ 「20歳を過ぎると不老処置が受けられる」という替わりに、100年後には「生存権を奪われる」というお話です。アンチエイジングが流行ってますが、ホントに年をとらなくなるのも面白くないなと感じますね。 最後の方に、現在の国政へのメッセージとも思えるくだりがあって、そこでちょっと冷めてしまった。
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永遠の命を手に入れると同時に、法によって自らの命の期限を定められる。非道徳的で無秩序な世界の中、人間の生に対する欲望、そして絶対的権力への渇望が渦巻く。醜さの中にみえる純真さ、情熱の中にみえる脆さがなんとも心をうつ。最初から最後まで、壮大なスケールに圧倒され続けた。後半やや無理や...
永遠の命を手に入れると同時に、法によって自らの命の期限を定められる。非道徳的で無秩序な世界の中、人間の生に対する欲望、そして絶対的権力への渇望が渦巻く。醜さの中にみえる純真さ、情熱の中にみえる脆さがなんとも心をうつ。最初から最後まで、壮大なスケールに圧倒され続けた。後半やや無理やりなストーリーの運びにトーンダウンしてしまった感があるが、読み応えのある作品だった。
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ずっとまえから読みたかったが、値段がネックでした。 Kindle版なら上巻のみ単行本の約半額ということでまんまとのせられました。読んで大正解。今なら単行本の定価で買っても後悔はしなかったと言い切ります。 出張の移動時間を利用して読み始めたら面白くて面白くてあっというまに上下巻...
ずっとまえから読みたかったが、値段がネックでした。 Kindle版なら上巻のみ単行本の約半額ということでまんまとのせられました。読んで大正解。今なら単行本の定価で買っても後悔はしなかったと言い切ります。 出張の移動時間を利用して読み始めたら面白くて面白くてあっというまに上下巻読破。死ぬことと生きることが本質的には同じことの両面だったってことを考えさせられました。これはいい。 激しくおすすめです。
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上巻から、さらに時は流れる。 遊佐章仁、牛島諒一、仁科ケン、そしてその他の日本共和国国民に、等しく時が流れる。 百年法に従い安楽死を迎える者、百年法に抗って拒否者のコミュニティを形成し逃げる者、HAVIを受けず老いを受け入れる者、百年を経ても特例法に守られ権威にしがみつく者。 そ...
上巻から、さらに時は流れる。 遊佐章仁、牛島諒一、仁科ケン、そしてその他の日本共和国国民に、等しく時が流れる。 百年法に従い安楽死を迎える者、百年法に抗って拒否者のコミュニティを形成し逃げる者、HAVIを受けず老いを受け入れる者、百年を経ても特例法に守られ権威にしがみつく者。 そして、本当の危機はひたひたと這うように現れる。 最後の最後を世に出したくて書いた物語だったのかな、と思った。それまでとここからで、文章の熱が違う気がした。 状況は違うのに、抱えている問題は、わたしたちが暮らす日本国とほとんど変わらない。国をとるか個人をとるか、それはずっと考えるべき問題なのだろう。 最後に首相が提示した考えには共感したし、面白い物語だったのだが、主要人物たちの意向は割と偏っているので、日本共和国にいまいち深みが感じられなかったのが残念だった。 HAVIを受ける前に出来ちゃった子供はいないのか、老け専の彼女にせがまれてHAVIを受けずにいて奇跡的にラブラブなカップルとかはいないのか、停滞した国に倦んで自殺者は増えないのか、自殺したくて紫山に勝手に来る人はいないのか、日本国では就活失敗で自殺する若者が多いが、ユニオンに入れず百年の時を持て余し自殺したくはならないものか、若さを維持できれば整形はより気軽なファッションになるのではないのか、違法にHAVIを受けさせるロリコンはいないのか、今も老衰で亡くなるわけでない人は相当数いるが百年法に従わなくていけない人はどのくらいの率なのか、とか、ささいな興味がたくさん湧いたのだが、どうなのだろう。 また、HAVIを受けたあとに生まれた仁科ケンはSMOCを発症しないというが、ウイルスは遺伝子に組み込まれているのに、なんで?理数系が弱いのでよくわからなかった。 また、数々の伏線について、必ずしも明言されていない部分が若干気にかかる。 面白かったし、これを読んだ人の感想を読むのも楽しい作品だったのだが、絶讃は、しにくい。苦笑。
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どういう結末に落ち着くのかと思ったが、人類の希望を踏まえた終わり方が良かった。 終章に至っては、震災に立ち向かう人々へのエールのようにも感じられた。
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