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百年法(下) の商品レビュー

4.2

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    101

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 最後までどうなるか予想がつかず、下巻は一気に読んだ。顛末はなるほど、広げたもの全部なくなって、国作りが始まるという、綺麗な終わり。この人が生き残るのか、納得。 最後クーデターから最後の危機までが急すぎて、着いていけなくなる。はらはらしながら読んだので、ちょっと残念だった。 全体的に登場人物の心理描写や背景描写が少なく 、感情移入しにくい。その代わりに、社会や政治、法律、組織などものすごく現実的で、さまざまな問題を扱っており、考えさせられた。不老と言う設定が面白い!と思って読み進めたが、実際は百年法を巡る社会的、政治的な話だったんだなと読み終わってわかった。勿論、命と寿命についてもずっと思いを巡らせた。 誰かと話したくなる内容だった。

Posted byブクログ

2024/02/16

私は読む前と読んだあとで物語の印象が変わった。 山田先生が生み出したこの世界を通じて生と死についての考え方が自分の中でリアルに浮かんできた。まぁでも自分が実際、死に向き合う時って客観的に見れるはずはないけどとても面白かった。 個人的には山田先生が描く人間同士の熱いやり取りが...

私は読む前と読んだあとで物語の印象が変わった。 山田先生が生み出したこの世界を通じて生と死についての考え方が自分の中でリアルに浮かんできた。まぁでも自分が実際、死に向き合う時って客観的に見れるはずはないけどとても面白かった。 個人的には山田先生が描く人間同士の熱いやり取りが好きなんで遊佐首相の大統領に対する思いとか、センチュリオンの大佐がどういうバックボーンで忠誠を尽くすのかもっと知りたかったかも。 でも面白かったです。こういうのもっと読みたい。

Posted byブクログ

2024/01/17

久しぶりに上下2巻構成の小説を読んだ。うとうとしながら読んでしまったことも多かったせいか読んだ内容が薄れてしまうこともあったが全編通して楽しめた。登場人物の寿命が長いこともあって現実的にはなかなか考え難いような人間関係・つながりがあり面白かった。話としても面白かったが「自分の意思...

久しぶりに上下2巻構成の小説を読んだ。うとうとしながら読んでしまったことも多かったせいか読んだ内容が薄れてしまうこともあったが全編通して楽しめた。登場人物の寿命が長いこともあって現実的にはなかなか考え難いような人間関係・つながりがあり面白かった。話としても面白かったが「自分の意思で不老になることができる」「でも法で定められた日が来れば死ななければならない」という設定にとにかく引き込まれ現実にこんなことがあったらどう思うだろうという考えが常に頭にありそんな空想にふけりながら読むことができた。こういったストーリーは最後にどう話が決着するのかが難しいと感じていてラストでがっかりすることもあるが、結末も納得できるラストを迎えることができた。読み応えのある量だったので再読する日が来るかはわからないがまた忘れたころに読みたい。

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2024/01/14

『人物描写が希薄』 周囲の評価ほどにはノれず 大枠の発想や、それをいかに起承転結をつけて最終章にまでこぎつけるかは素晴らしいとは思う しかし人物描写の軽さが散見してならない しかもそれが、この作品のように国家目線・国民目線と、 国家存亡のための大事と日々の営みの中であくせくす...

『人物描写が希薄』 周囲の評価ほどにはノれず 大枠の発想や、それをいかに起承転結をつけて最終章にまでこぎつけるかは素晴らしいとは思う しかし人物描写の軽さが散見してならない しかもそれが、この作品のように国家目線・国民目線と、 国家存亡のための大事と日々の営みの中であくせくする小市民との、両端の視座が行き来する作風だとより致命的な気がしてならない 登場人物が多いことが原因でもないと思う 氷のなんちゃらだの、ドーベルマンだの 何かそういう異名を出しながら、しかしそれに足る描写が本当に記されていたのかは不明 ストーリーと展開のために登場人物らがただただ配置され作者に動かされるだけの典型的な例に思えた C4のセンセイもそうだったが、より顕著なのは立花か 遊佐への恋慕だとか、過去に牛島と何があったのかを、それを直接描写しなかったのは野暮だと判断して書かなかったのか、あるいはそこを描き切る自信がなくて書けなかったの そんな勘ぐりをついついしてしまうほど、作品全体を見ての人物描写の踏み込みの浅さが見て取れた

Posted byブクログ

2023/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「百年法、実際は五十年も続かなかったよね」 物語的にはどこの誰とも知れないモブの一言だけど、作品全体で見るとそこには色々なものが込められてる気がして記憶に残る名セリフ。

Posted byブクログ

2023/12/01

フィクションであるとはいえ、これだけの作品を書き上げた著者にまずは感服。パラレルワールド上の近未来の日本の環境や生活は、確かにそうなるかもな、と思わせる内容だった。 そして老化防止措置であるHAVIと百年法。人間の生や若さに対する本能的な欲求が描かれる一方で、種としての繁栄・存続...

フィクションであるとはいえ、これだけの作品を書き上げた著者にまずは感服。パラレルワールド上の近未来の日本の環境や生活は、確かにそうなるかもな、と思わせる内容だった。 そして老化防止措置であるHAVIと百年法。人間の生や若さに対する本能的な欲求が描かれる一方で、種としての繁栄・存続のためにはその制限も必要になる・・・ 当初はSFの世界として読み始めたが、よくよく考えて見ると現実世界にも共通する点は多い。不老とまではいかなくとも、医療等の向上により数世紀前の人々に比べれば現代人の寿命は劇的に伸びており、人生100年時代という言葉も頻繁に聞くようになった。 一般論的には長生きはいいこと、とされるものの、高齢化社会に伴う問題も様々出てきている。先進国では少子化になりつつあるのも、コロナも、実は人間という種だけが過度に増え過ぎることのないよう、組み込まれた仕組みなのでは、、など勝手な空想・妄想を抱く。とても考えさせられる興味深い小説だった。

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2023/11/12

面白かった! スカッとする場面が多く、楽しい。 下巻はあっという間に読み終わりました。 人の寿命について、色々考えさせられるなぁ。 小難しい内容かと思ったけど、そんなこともなく。 手にとった自分、えらい! やはり、皆んなが面白いと言う本は面白いんだなぁ。

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2023/07/14

最後の最後まで、どういう展開とワクワクします! 自分が100年と生存期間を決められていたら、家族が、友達がと考えるとどういう行動するのかなと考えてしまいます! 最後の言葉ではっとするところもあり、上巻から長くてもぜひ読んで見てほしい1冊です!

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2023/05/21

こんな未来、ありそうで怖い。コロナと重なる。 これ読んでどう思うか聞きたくて、誰かに読んで欲しくなった!

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2023/04/05

最後の仁科ケンのメッセージが、この本の全てを物語っている。 日本という国を作ってきた先代達、そしてこれからを担う人はどのように生きていくべきか。 百年法という架空の設定の中に、多くの社会的課題を投影させ書いたストーリー。 本当に最後のメッセージで著者が何を伝えたいのかが理解できた...

最後の仁科ケンのメッセージが、この本の全てを物語っている。 日本という国を作ってきた先代達、そしてこれからを担う人はどのように生きていくべきか。 百年法という架空の設定の中に、多くの社会的課題を投影させ書いたストーリー。 本当に最後のメッセージで著者が何を伝えたいのかが理解できた!

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