往復書簡 の商品レビュー
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なんとまぁ面白い形式だ。「十五年後の補習」はSPドラマで知ってた。「十年後の卒業文集」は人物把握に少し戸惑った。「二十年後の宿題」が一番好きです。どの物語も最後の最後に驚かされる。湊かなえにハマりそうです。
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手紙のやり取りによって深まる謎と近づいてくる答え。 最初この本を読み始めて「手紙のやり取りだけで物語が進んで行く」ところに不安感を覚えました。 その「不安感」とは「この本は面白いのか」「この本は物語として成立しているのか」という感情です。 ページを最後まで「ザーッ」と手繰ってみると、全部「手紙のやり取り」だけだったことが最初不安でした。 「そういえばこの本を読み始めた時はそんな不安感を覚えたなぁ」と読み終わった後に思い出したんですが、これは完全に「杞憂」というもので、読み始めた時に感じた「予感」を良い意味で裏切ってくれた良い作品です。 ちゃんと物語として成立しているのは当たり前で、尚且つその物語の行先がどうなって行くのかというワクワク感。 手紙のやり取りを第三者である読者が見る。それだけの事でここまでワクワクしてしまうのかと、読み終わって見て不思議な気持ちになります。 悪い意味で「予感を裏切ってくれた」なと思ったのは、この本の三作品に出てくる作品同士の「繋がり」を思わせる描写がありながら、「繋がり」がほとんどなかったところ。 「この物語にもあの先生が出てきたから、前の物語と何か強い繋がりがある物語になっているんだろう」と思いながら読んでいると、全くそんなことはなかったりして。 そういう余計な詮索をするのも楽しくはありましたが、同時に拍子抜けしたのも事実です。 そこに気を掛けなければ面白い作品だったなと思います。
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手紙って素敵だなと思った 相手のことだけを思って時間をとって便箋選んだりして、文章でやり取りするのは今のこの時代にとってすごく貴重 文字には人柄が出ると思うし、相手のことをより知れるんじゃないかなと思った
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ひたすら手紙のやり取りが続く。 湊かなえさん特有のあっと声が出てしまうような繋がりもあって、引き込まれて読みました。 イヤミス度は低めですが、人間の深い問題を提示しているように感じます。
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手紙のやり取りのみでストーリーを展開していくからこそのオチが面白い。 一方で、背景の説明やこの時代に何故メールではなく手紙なのかのやや言い訳っぽい解説?が含まれているのが読み手への優しさでもありつつ若干引っかかってしまった。
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湊かなえ作品を読む時結末を予想して書くが見事にはずれる 手紙だけを用いて三遍のストーリーが展開される 初めのストーリーは現代のスマホ文化では難しいような話の構成も手紙ならではで成り立っていた。 二つ目のストーリーは目的不明いつの時代にこんな長い手紙を書き合ってスマホを使えば便利な...
湊かなえ作品を読む時結末を予想して書くが見事にはずれる 手紙だけを用いて三遍のストーリーが展開される 初めのストーリーは現代のスマホ文化では難しいような話の構成も手紙ならではで成り立っていた。 二つ目のストーリーは目的不明いつの時代にこんな長い手紙を書き合ってスマホを使えば便利なのにと感じた。最後の最後で伏線回収大掃除パラダイス 三つ目のストーリーは読み進めていけば行くほど今起きている状況と過去の話が合わさって気味悪い最高 ただたんたんとしていて一つの話も若干長いので他の湊かなえ作品が好きでも好みは分かれるかも
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手紙のやり取りで明らかになっていく過去。 その場で答えが分からないので 都合よく解釈したり、悪い想像が膨らんだり。 メールと違って長文になりがちなので 話が脱線して、でもそれが実は手がかりで… 手紙ならではだなと思いました。
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もっと丁寧に読みたいのに、ページを捲る手が止まらず、、結局再読して大満足しました。手紙形式なのは最初だけかな?と思ったけれど最後まで続いた。この形式だけでここまでのものを書けるのはやはり天才だなと、、。
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イヤミス苦手な私はこれまで湊かなえさんの本は避けていた。これはイヤミスではないと知って読んでみた。 とても良かった!二十年後の宿題と十五年後の補習の最後はすごく素敵! 十年後の卒業文集は手紙でのやり取りに違和感があっていまいちだったかな。メールもできないなら仕方ないか。
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