往復書簡 の商品レビュー
手紙を通して物語がすすむ。距離があるからこそ伝えられる本音、タイムラグがあるからこそ生まれる嘘。 そんな事実いらない…と思いながらも、その事実を知った上で変わる関係性をわくわくしながら読み進めた。
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こちらも何度も読み返した作品。 気付いたら読み終えてしまった、そんな感覚であった様に思う。 だが、本というのは不思議なもので、あれほど衝撃的であったはずの内容もうろ覚えになり、その時に抱いた感情は完全に記憶から無くなってしまっている。 (本全般の話となってしまうが、)読む歳によっ...
こちらも何度も読み返した作品。 気付いたら読み終えてしまった、そんな感覚であった様に思う。 だが、本というのは不思議なもので、あれほど衝撃的であったはずの内容もうろ覚えになり、その時に抱いた感情は完全に記憶から無くなってしまっている。 (本全般の話となってしまうが、)読む歳によってどの様な感想を抱くかは異なるし、その時に抱いた感想はもう2度と抱かないものだとも思う。 だからこそ、ここに繋ぎ止めたい。
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書簡形式の短編集。 人間らしさが出ていて生々しい作品や、 暖かい気持ちになる作品もあり、気がついたら読み終わってた。
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この本全部が手紙になっているという形式が面白くて好きだな。人の手紙を覗いているような。読んでいくにつれ明らかになっていくこと。それを探すのがまた面白かった。
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タイトルの名の通り、手紙のみで物語が進められていく。いくつもの手紙を読み終えたあと真相に辿り着くのが、湊かなえという感じがして面白かった
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2021/09/26 #往復書簡 #湊かなえ 《感想》 3つの短編小説が入っている作品! 全てに共通しているのは、題名通り手紙を送り合い手紙の文面で話しが進んでゆく。 ①十年後の卒業文集 放送部の仲間だった10年ぶりに結婚式で再開。 悦子は、そこで5年前に顔に傷を負った千秋が行...
2021/09/26 #往復書簡 #湊かなえ 《感想》 3つの短編小説が入っている作品! 全てに共通しているのは、題名通り手紙を送り合い手紙の文面で話しが進んでゆく。 ①十年後の卒業文集 放送部の仲間だった10年ぶりに結婚式で再開。 悦子は、そこで5年前に顔に傷を負った千秋が行方不明になっていると知る。悦子は真相を知る為にそれぞれに手紙を送り真実を突き止めに動きます。 しかし、ラスト手紙の差出人に衝撃が!!最高、、、。 ②二十年後の宿題 20年前、学生だった6人はある事件に関係。 主人公の先生は現在放送部の顧問。夏休みを利用し恩師からの頼み事を果たすため6人に会いにゆくんですが、 6人目が何と衝撃の人物!過去の後悔を乗り越える為に 恩師はしっかり手助けをしてくれてました。 ③15年後の補修 結婚を意識し始めた2人、しかし2人には思い出さなければならない、そして乗り越えなければならない過去があった。 離れた国からの文通によって、今一度お互いを必要とするのでした。とにかく文が綺麗、最後はホッコリ。 以上3点です! 文通って良いなぁと、中学校振りに私も思ったのでした。 メール、電話、会話ではなくて手紙だからこその良さありますよね。 しかも、ハード版には掲載されてないんですが、 文庫本発売の際に。④一年後の連絡網 が載っているんです!それぞれの短編に出てきた人の今の暮らしが簡単ですが載っていて楽しそうです! 湊かなえ作品にしては暖かい作品となってました! #湊かなえワールド #湊かなえ作品 #湊かなえ好き #湊かなえさんシリーズ #book #文庫本 #小説 #文庫本が好き #小説好きな人と繋がりたい #湊かなえ好きと繋がりたい
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手紙のやり取りのみでストーリーが進んでいく。こんな形の小説に出会ったのは初めてだったが、作中に出てくる「メールを打つときとは違う気分で、自分の気持ちを表現出来そうな気がする」という言葉のように、言葉が交わされながら進んでいくストーリーとはまた違った感情移入をしていたと思う。
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話は3つ+1つあって、 それぞれのストーリー構成もおもしろい。手紙や、過去をたどる聞き取り調査的なもので、当時の事件の真相とその過去を追う関係者の現在をあぶりだす。 一つの事件に対して、そこにいた人々の異なる経験、様々な視点と記憶があるということが、出来事を複雑にするし、そうや...
話は3つ+1つあって、 それぞれのストーリー構成もおもしろい。手紙や、過去をたどる聞き取り調査的なもので、当時の事件の真相とその過去を追う関係者の現在をあぶりだす。 一つの事件に対して、そこにいた人々の異なる経験、様々な視点と記憶があるということが、出来事を複雑にするし、そうやって社会とかが成り立っているということに改めて気づかされる。そして同じ出来事でも、受けている影響やその度合い、引きずっているものや追っている傷、それぞれ違うし、それぞれのライフステージでも変わってくるし、理解しきれない部分のほうが多いといなーと思う。 ミステリー小説の読み方を探っている…
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手紙のやり取りで進んでくスタイルの小説 多分このスタイルだとそこまで深い展開作れないから読みやすかったです 高校入試もそうだったけど、湊かなえさんの作品は普通とは違う書き方した作品が多いんですね 次はどんなのがくるか楽しみ
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文通で連絡を取り合う登場人物たちの手紙を盗み見ている構図。湊かなえさんの作品ではままある私が大好きな手法を用いている作品だった。収録された4つのお話(文通)の中で登場した些細なワードが最後の数ページでカチッと繋がって、ゾワっとする感じ。伏線が回収されたのに爽快感とは違いなんだか少...
文通で連絡を取り合う登場人物たちの手紙を盗み見ている構図。湊かなえさんの作品ではままある私が大好きな手法を用いている作品だった。収録された4つのお話(文通)の中で登場した些細なワードが最後の数ページでカチッと繋がって、ゾワっとする感じ。伏線が回収されたのに爽快感とは違いなんだか少し心地が悪く、でもなぜそう感じるのかわからないモヤっとする感覚も残って、それなのに読了後の満足感は最高だった。
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